Instagramビジネスアカウント(プロアカウント)とは?種類やカテゴリの設定方法を徹底解説【2024年11月最新】

現在、Instagramは一般の方々が個人として発信するSNSツールとしてはもちろんのこと、
多くの企業が集客や情報発信、ブランドイメージ醸成に利用しています。

ただ、実は企業や、クリエイターをはじめとするインフルエンサーがInstagramを利用する場合には、
「プロアカウント」と呼ばれるアカウントへの切り替えをしておく必要があります。

切り替えていないと数値分析などができませんので、しっかりと切り替え方などを覚えておきましょう。

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目次

Instagramのプロアカウントとは?

Instagramのアカウントには、

  • 個人用アカウント
  • プロアカウント(旧:ビジネスアカウント)

の2種類があります。

「プロアカウント」は2019年7月から日本国内で実装されたInstagramの機能であり、Instagramをビジネスで利用するケースや自分自身の作品をクリエイターとして宣伝するケースで使うアカウントになります。

通常、新規でInstagramアカウントを作成した場合、自動的に「個人用アカウント」として作成されますが、企業などが「公式アカウント」としてInstagramを運用するなら、「プロアカウント」に切り替えることが推奨されます。

プロアカウントへの切り替えを行うことで、プロフィール欄に「お問い合わせ」ボタンを設置したり、「Instagramインサイト」といった分析ツールなどの機能を使うことができるようになります。

多くの企業やインフルエンサーもプロアカウントで運用しており、まだ切り替えていない企業やインフルエンサーはすぐに導入することをオススメします。

ビジネスアカウントとクリエイターアカウント

Instagramで登録できるプロアカウントには、

  1. ビジネス
  2. クリエイター

の2種類があります。

まずは、それぞれの特徴について説明していきます。

Instagramビジネスアカウント:ビジネス

「ビジネス」とは、ビジネス仕様のアカウントになります。
企業がプロアカウントとして登録する場合には、こちらを選択します。

企業だけでなく、一般の小売業者や販売業者など幅広い方々が登録可能となります。

企業の住所や電話番号などを常に表示することができるので、新しいSNS集客の一つとして注目されています。

Instagramビジネスアカウント:クリエイター

「クリエイター」とは、著名人や有名人が登録しているアカウントになります。

アーティストやデザイナー、政治家など、一般的に「クリエイター」と呼ばれる人々以外も登録しています。

ビジネスとクリエイターの違い

違い①:カテゴリー

様々な業種に合わせて、ビジネスでは7種類、クリエイターでは41種類の運用上のアカウントカテゴリーを選択することができます。

カテゴリーによって運用や機能に違いは生じませんが、プロフィール上に表示される仕様となっています。

違い②:インサイト

フォロワーの推移や詳細情報、投稿したコンテンツの反応データなどを確認することができるインサイト。

ビジネスとクリエイターの両方で利用することができますが、ビジネスではオーディエンスの詳細情報がより細かく表示されます。

違い③:ダイレクトメッセージの受信フォルダ

クリエイターを選択した場合、ダイレクトメッセージ(DM)の受信フォルダを「仕事用」「プライベート用」で分けることができます。
クリエイターの中には、Instagramのアプリ経由で仕事を依頼される場合も多くなりますので、仕事とプライベートの連絡を区別することは非常に重要です。

ビジネスの場合には、使用できるダイレクトメッセージの受信フォルダは1つになります。

違い④:ボタンの表示設定

クリエイターを選択した場合、カテゴリー下の連絡先の表示について選択することができます。
仕事を受けている状態の時は連絡先などを表示し、受けていない時には非表示にする、といったように使うのがオススメです。

一方、ビジネスを選択した場合には必ずカテゴリーが表示されるようになります。

プロアカウントのメリット

ビジネスのメリット

ビジネスアカウントにおける最大のメリットは、クリエイターと比較してもInstagram上で運用できる機能の幅の広さにあります。

「ボタン表示」の機能では、

  1. 電話
  2. メール
  3. 道順
  4. 予約する

の4つのボタンを設置することができるので、ユーザーがInstagram上で簡単に予約することができます。
(クリエイターの場合には、「電話」と「メール」の2種類)

ショッピング機能についても、現在ではビジネスでしか使用できない機能となっています。

クリエイターのメリット

クリエイターの大きな特徴の一つは、ダイレクトメッセージでフォルダを2種類使うことができる点です。

  • 受信箱
  • 未読
  • フラグ済み

といったメッセージのフィルタリングを行うこともできるので、プライベートも含めたメッセージ管理に非常に便利です。

また、カテゴリで選択できる職業に幅があることも大きな特徴の一つです。
ビジネスでは選択できなかったような職業もカテゴリとしてプロフィールに表示することができるので、より自分に即したアピールをすることができるようになりました。

プロアカウントのデメリット

プロアカウントに切り替えた際のデメリットは「アカウントを非公開にすることができない」点です。
企業やクリエイターの方が運用するInstagramですので、非公開にする必要はまずないと思われますが、念の為認識しておきましょう。

ただ、クリエイターで運用している場合には個人的な使用をしている可能性もあるかもしれませんので、状況に応じて公開や非公開を選べない点には注意が必要です。

また、InstagramをFacebookと連携している場合、Instagramでの投稿をシェアする場合にFacebookからしかできなくなってしまう点もデメリットと言えます。

プロアカウントでできること

Instagramをプロアカウントに変更することで、企業やクリエイターのInstagram運営において有用な機能が数多く使えるようになります。

機能①:プロフィールの表示項目

プロアカウントに切り替えることで、以下の項目をプロフィールに追加することができます。

  • カテゴリラベル
  • 問い合わせボタン
  • アクションボタン

カテゴリラベル

カテゴリラベルはプロフィール写真のすぐ下に表示され、「自分が何者なのか」を表す文言として機能します。

「個人ブログ」「レストラン」といった他に、「自宅」「高等学校」「遊園地」といったユニークなカテゴリに設定しているユーザーも多くいます。

ビジネスとクリエイターで選択できるカテゴリの数は異なりますが、端的に自分のアカウントを紹介する機能として非常に便利です。

問い合わせボタン

プロフィールに、自身の問い合わせ先につながるボタンを設置することができます。

ユーザーが電話番号やメールアドレスを入力することなく連絡することができるので、問い合わせや仕事の依頼をしやすくなります。

ただ、「住所」についてはビジネスのみで表示できる機能であることをご注意ください。

アクションボタン

プロフィールに、URLリンクを設定したアクションボタンを表示することができます。

これによって、ユーザーはInstagram上から直接、予約などのアクションを起こすことができます。

ただし、アクションボタンに設置できるサービスはInstagramのパートナー企業によって提供されているものに限られており、例えば「レストランの予約」ができるのは日本国内では「ぐるなび」のみとなっています。

日本国外も含めたアクションボタンのパートナー企業については、以下の企業が該当します。

  • 予約する(健康・美容)
    Acuity Scheduling、Appointments by Square、Appointy、Avec、BeautyDate、Booksy、Fresha、GenBook、GetSquire、Gettimely、GlossGenius、Gopanache、MyTime、Salon Iris、Schedulicity、Schedulista、Setmore、Shore、StyleSeat、Treatwell、Vagaro
  • 予約する(レストラン)
    Bookatable、Chope、Gurunavi、Jasper’s Ristorante、OpenTable、Quandoo、Reserve、Restorando、Resy、SevenRooms、TheFork、Tock、Yelp
  • 料理の注文(日本国内)
    Chompy出前館(Demae-can)DinyEPARK テイクアウトヒトサラmenuO:der To GoOkagePayPayピックアップPicksRettyTableCheckトレタ テイクアウトUber EatsWoltZEROレジ

機能②:インサイト機能

プロアカウントでは、「インサイト」と呼ばれるアクセス解析機能を無料で使用することができます。

プロフィールページに表示されている「インサイト」ボタンをタップすると、自身のアカウントについての様々なデータを解析できるツールへと遷移します。
(他のユーザーに表示されることはありません)

インサイトで確認できるデータの一例としては、

  • 投稿の閲覧数・表示回数
  • 投稿へのユーザーの反応数(いいね・シェア・保存)
  • フォロワーの増減数・利用者層・アクティブな時間帯

などがあります。

インサイトで解析できる情報はいずれも、Instagram運用において非常に重要な要素になってきます。
しっかりと分析することで、フォロワーの増加や投稿の拡散の改善にきっと役立つはずです。

ちなみに、インサイトに表示されるデータはプロアカウントへの切り替え後に計測されたデータになり、個人用アカウントの時に計測された数値は反映されておりませんので注意してください。

自身の投稿の閲覧数・表示回数

インサイトのトップページにある「概要」から、「リーチしたアカウント数」をタップすることで自身のアカウントへの反応を見ることができます。

この際に、「リーチ」と「インプレッション」という2種類のデータが出てきますが、それぞれ

  • リーチ:投稿を閲覧したユーザー数
  • インプレッション:投稿が表示された回数

となっています。

例えば、同じユーザーがあなたの同じ投稿を2回見た時のリーチ数は「1」と計測されますが、インプレッションは「2」と計測されます。

また、投稿を閲覧したユーザーが

  • プロフィールへアクセスした数
  • アクションボタンをタップした数

なども解析することができます。

自身の投稿へのユーザーの反応(いいね・シェア・保存)

「概要」から、「コンテンツでのインタラクション」へ遷移すると、フィード投稿やストーリーズ投稿などの自身が投稿したコンテンツへのユーザーの反応を数値で解析することができます。

具体的には、

  • いいね
  • シェア
  • 保存

などの数値が表示されます。

リアクションの数が多い順に並べ替えることもできるので、ユーザーへの影響が大きい投稿の傾向などを把握する際にも非常に役立ちます。

フォロワーの増減数・利用者層・アクティブな時間帯

フォロワーが100人以上いるアカウントの場合、フォロワーに関する情報も解析することができます。

フォロワー数の増減をグラフで確認できる他、フォロワーの属性や時間別のアクティブフォロワーの数まで分析できます。

フォロワーの属性に合わせた内容の投稿を作成したり、アクティブなフォロワーが多い時間帯に投稿するなど、運用戦略を改善していくことでより多くのフォロワーに自身の投稿を見てもらうことができるはずです。

特徴③:DMフォルダを「メイン」「一般」で分けられる

クリエイターのみの機能になりますが、ダイレクトメッセージのフォルダを「メイン」と「一般」の2種類に分けることができます。

メインフォルダに届いたスレッドを一般フォルダに移動させることで、「仕事」と「プライベート」のダイレクトメッセージを管理していくシステムです。

デフォルトの設定ですと、一般フォルダの通知はオフになっていますので、未返信のメッセージはメインフォルダに残しておき、やりとりが完了したスレッドは一般フォルダへ移動させることで問い合わせ状況を状況を分かりやすくすることもできます。

特徴④:DMの返信テンプレートを作成・保存できる

プロアカウントでは、ダイレクトメッセージで作成した返信文面をテンプレートとして保存しておくことができます。

ダイレクトメッセージ画面の「吹き出し」アイコンをクリックすることで、テンプレートとそれを呼び出す際のショートカットも設定できます。
テンプレートとショートカットを設定しておけば、次回以降で似たようなお問い合わせや依頼が来たときに同じ内容を自動で入力することができるので、非常に便利です。

特徴⑤:Instagramショッピングを利用できる

プロアカウントでは、フィード投稿やストーリーズ投稿に商品のタグを貼ることのできる「Instagramショッピング」が利用できます。
Instagramを利用しているユーザーはこのタグをタップすることで、実際に商品を販売しているECサイトへ直接移動できるようになります。

オンラインショップなど、実際に商品を販売している企業やインフルエンサーにとっては、Instagram経由での集客を増加させるチャンスとなりますので、しっかりと活用していきましょう。

Instagramショッピングを利用する場合には、InstagramアカウントとFacebookページをリンクさせる必要があり、その上で審査に通過しなければなりませんので、利用したい方は準備を進めていくことをオススメします。

特徴⑥:Instagramで広告を出稿できる

プロアカウントでは、自身の投稿をInstagram広告として有料で出稿することができます。

居住地や年齢、性別など細かなユーザーターゲティングも設定できますので、狙ったユーザーに向けて効果的に広告を打ちたい方にはピッタリです。

プロアカウントへの切り替え方法

次は、実際にInstagramアカウントを個人用アカウントからプロアカウントへと切り替える方法を、実際の画面を交えながら説明していきます。

STEP①:Instagramのプロフィール画面に移動する

プロアカウントへの切り替えは、Instagramの公式アプリから行うことができます。

プロフィールタブへと移動し、設定画面へと移動します。

STEP②:アカウントメニューから「プロアカウントに切り替える」をタップ

設定メニューから「アカウント」を選択し、「プロアカウントに切り替える」をタップします。

プロアカウントに搭載されている機能がチュートリアル的に紹介されますので、「次へ」をタップしながら先へ進みます。

STEP③:アカウントのカテゴリを選択する

プロフィールに表示されるカテゴリラベルを選択することになります。

表示させたくない場合には、「プロフィールに表示」をオフにしておけばOKです。

ちなみに、この段階で設定したカテゴリはプロフィール画面からいつでも変更可能です。

STEP④:「クリエーター」か「ビジネス」を選択する

先述したとおり、プロアカウントには「クリエーター」か「ビジネス」の2種類があります。

選択後、切り替える個人用アカウントが非公開アカウントだった場合、最後に注意事項としてプロアカウントへの切り替え後には非公開アカウントにはできない旨が通達されます。

OKをタップすれば、プロアカウントへの切り替えは完了となります。

プロアカウントの機能が一覧で表示されるので、改めて確認しておくと良いでしょう。

Instagramプロアカウントに関するよくある質問

Instagramのプロアカウントに関するよくある5つの質問に回答していきます。

プロアカウント設定時にわからない点があれば、参考にしてみてください。

参照:インスタグラムのプロアカウントとは?設定手順も解説

質問①:プロアカウントに切り替えができない

時々、「アカウント」メニューに「プロアカウントに切り替える」が表示されない場合があります。

その場合には、プロフィール画面の「プロフィールを編集」をタップしてみてください。

プロフィール編集画面下に「プロアカウントに切り替える」が表示されていれば、プロアカウントに切り替えが可能となります。

質問②:問い合わせボタンが表示されない

問い合わせボタンの表示については、「プロフィール編集」から設定します。

連絡先オプションにメールアドレスもしくは電話番号を登録し、「プロフィール表示」をタップします。

その後、連絡先情報の表示をオンにし、完了をタップすることでプロフィール画面にボタンが表示されます。

登録した連絡先によって、ボタンの名称が以下に変わります。

  • 電話する:電話番号のみ登録した場合
  • メール:メールアドレスのみ登録した場合
  • 問い合わせ:電話番号・メールアドレスのどちらも登録した場合

質問③:プロアカウントに年齢制限はあるのか

プロアカウントは誰でも作成可能であり、年齢制限は存在しません。

また、プロアカウント設定後にはアカウントの閲覧に最低年齢の制限が設定できます。

質問④:プロアカウントを見分ける方法はあるのか

プロアカウントかどうかを判別できるポイントは

  1. アカウント名の下に「カテゴリー表示」がされている
  2. お問い合わせボタンが設置されている

の2点になります。

質問⑤:プロアカウントにFacebookページは必要か

プロアカウントへ設定する際には、Facebookページのリンクを求められます。
(「ビジネス」を選択した場合のみ)

ただ、後でも設定できますので、Facebookページのリンクがプロアカウントへの切り替えの必須条件ではありません。

ただし、ショッピング機能を利用する場合には、Facebookページのリンクが必要となります。

企業のプロアカウントに対する印象

Instagramユーザーの企業アカウントを含めたプロアカウントに対するイメージは以下のようになっております。

  • プロアカウントをフォローしているユーザー:80%
  • Instagramで広告を見るとブランドへの関心が高まる:50%

また、Instagramで見ている写真や投稿の割合

  • ブランド:42%
  • 著名人:41%
  • インフルエンサー:39%

となっており、Instagram運用が企業ブランドの信頼感の醸成に大きく貢献していることが分かります。

さらに詳しく見ていくと、Instagramを利用しているブランドに対してユーザーが持っているイメージ

  • 楽しい:76%
  • 人気がある:74%
  • 有益な情報を提供している:74%
  • クリエイティブ:72%
  • コミュニティの構築に熱心:72%

となっています。

こうしたユーザーイメージを見ても、企業としてInstagramを運用していく価値は非常に大きいといえます。

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執筆者

Web広告運用を専門としている。Google・Yahoo!・LINE・Twitter・Facebook(Instagram)など、幅広い媒体の運用実績があり、日々CPAの改善に努めている。100mを11秒台で走る俊足の持ち主であり、趣味は中日ドラゴンズの応援。

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