他の人はこちらも検索とは?【Googleの表示内容や仕組みを徹底解剖】

Googleの検索機能を使っていて、「他の人はこちらも検索」というワードを見たことはないでしょうか。これは、検索ユーザーが訪問したサイトからブラウザバックで検索結果に戻った時に関連キーワードをボックスで表示するGoogle検索機能のことです。

この機能は、SEO対策としても大変有効です。

もしSEOサイトを運営・これから構築したい人は、ほかの人はこちらも検索について理解を深めて上位表示を目指してみましょう。

すでにSEOサイトを運営していて、なかなかコンバージョンや問い合わせに結び付かないことでお悩みの人にもおすすめなのでぜひ参考にしてください。

目次

他の人はこちらも検索とは

先ほども紹介した通り、「他の人はこちらも検索」とは、検索ユーザーが訪問したサイトからブラウザバックで検索結果に戻った時に関連キーワードをボックスで表示するGoogle検索機能のことです。

「他の人はこちらも検索」は、2017年1月に導入された新しいモバイル検索機能の一つで、2016年の10月に英語圏では本格導入、日本ではテスト導入がされてたようです。

また、2018年2月13日頃からPC検索において、「他の人はこちらも検索」機能が表示されるようになりました。

「他の人はこちらも検索」には、以下のような特徴があります。

  • 検索結果画面に戻ってきた際に表示される
  • サイト毎に表示される内容が異なる
  • 順位が高いサイトにしか表示されない
  • 2017年1月頃からスマホ検索、2018年2月13日頃からパソコン検索で表示されるようになった

モバイルとPCとでは多少の表示方法に違いがありますが、表示されるキーワードそのものはあまり変わりはありません。また、2語キーワードで検索した場合には、3語キーワード、もしくは4語キーワードが表示されるので、より詳細な情報の検索を行うことが可能となります。

「他の人はこちらも検索」が表示されるようになった背景

「他の人はこちらも検索」が表示されるようになったのは、「Googleの画面に長く滞在してもらう(Google検索を使ってもらう)ためです。

「他の人はこちらも検索」のような検索ユーザーが探してると思われる情報(検索クエリ)を提案して関連コンテンツへ誘導すれば、閲覧ページが増え、Googleの画面に長く滞在させることができます。
つまり、Googleの画面に長く滞在させることができれば、Googleの利益アップにも繋がりやすいと推測できます。

「他の人はこちらも検索」がPC検索でも表示される

2018年2月13日頃からPC検索した際に、検索結果画面に「他の人はコチラも検索」と表示されるようになっていることにお気づきでしょうか?

ちなみに、2017年1月中旬頃からスマホ(モバイル)検索した際に、検索結果画面に「他の人はこちらも検索」と表示されるようになりました。

他の人はこちらも検索が表示されるタイミング

検索して表示されたページを訪れて戻ったタイミング

検索したのちに、検索結果に掲載されたページへ訪れた後にブラウザの戻るボタンで検索画面に戻ったタイミングで
表示されます。

最初から表示されている

検索する語句の範囲が広い時などによく表示されています。

多少絞り込んでくれるので自分が知らなかった単語なども記載されており結果的に、的確な質問へとたどり着ける場合もあります。

「他の人はこちらも検索」で表示される関連ワードについて

「他の人はこちらも検索」で表示される関連ワードは、サイトごとに異なります。

検索結果下部の「関連する検索キーワード」や、intitle:とは異なる情報が表示され、Googleがどのように「他の人はこちらも検索」のキーワードを選定しているのかは公になっていません。

ただ、ページのコンテンツを読むと「他の人はこちらも検索」に表示される内容は、ページコンテンツに合わせて調整しているようです。

「オートコンプリート」「~に関連する検索キーワード」機能との違い

他の人はこちらも検索と「オートコンプリート」「~に関連する検索キーワード」の関連ワード機能の違いとして、以下のような傾向があります。

他の人はこちらも検索

モバイルのみの機能。サイトごとに表示される関連ワードが異なります。モバイル検索結果1ページ目(1位~10位)のみ表示される機能です。

オートコンプリート(Googleサジェスト機能)

モバイルとPCに表示される。モバイルとPCで表示される関連ワードが異なります。旬なワードといった短期間のトレンドワードが表示されやすい傾向にあります。

~に関連する検索キーワード

モバイルとPCに表示され、モバイルとPCで表示される関連ワードがほぼ同じです。

そのため安定的に検索される関連ワードが表示されやすいようです。オートコンプリート(Googleサジェスト機能)」に比べ、関連ワードの入れ替わりが少ないのも特徴です。

プライバシーや個人情報への懸念

現状、Googleから明言されていない以上、完璧だとは言えませんが気にするような必要はないと言えるでしょう。

まれに、自身が検索した履歴が残っているせいで表示されていると勘違いしている人はいますが、そのような表示のされ方が起きたことを計測したことは無いようです。

また、位置情報などはそれぞれのPCやスマホで設定できるので、気になる場合は解除してしまえば問題ありません。

近年、インターネット上での個人情報の取り扱いは厳しくなっておりGoogleも例外ではありません。

特にAppleは個人情報保護の方向に大きく舵を取り、「トラッキング」について表示された人も多くいるのではないでしょうか?

「他の人はこちらも検索」が表示される・されないキーワードの傾向

表示されるキーワード①

「他の人はこちらも検索」で表示されるキーワードは、サジェストキーワードの上から順に表示されることが多いです。

検証してみたところ、サジェストキーワードは検索前と検索後で異なるキーワードが表示されました。再度検索する検索窓の候補には、検索後のサジェストキーワードが表示されます。

表示されるキーワード②

表示されるキーワードは常に同じというわけではありません。

検索するタイミングや位置情報によって異なります。例えば、「キャンプ」を検索ワードとした場合、福島から検索した際には、東北近郊のキーワードを表示しますが、神奈川県から検索を行うと、神奈川や関東南部に関連したキーワードが表示されます。

表示されないキーワード①

検索結果画面に表示されるパターンの「他の人はこちらも検索」については、キーワードによって表示されるケースとされないケースがあります。

傾向としては、特定の情報を「知りたい」という意図で検索した場合には関連する情報が表示されやすいです。しかし、旅行やスポットなどの「行きたい」というニーズや料理や趣味などの「したい」という意図の場合には表示されにくい傾向があります。

また、「犬」「手帳」「いちご」などの一般名称や、「クラシックコンサート チケット」などの複合語の場合にも表示されにくい傾向があります。

表示されないキーワード②

Webサイトにアクセスしてからトップページに戻った場合の「他の人はこちらも検索」については、大半のサイトで「他の人はこちら」が表示されます。

その場合に表示されるキーワードは、閲覧したWebサイトと関連性の高いものとなっており、必ずしも検索キーワードと関連性が高いものとは限りません。

また、特定の業界でしか流通していないニッチな商材や研究者向けサイト、検索結果が下位のサイト、上位表示されているものの閲覧数が極めて少ないサイトなどは「他の人はこちらも検索」が表示されにくい傾向があります。

People Also Ask(他の人はこちらも質問)機能

最近では、Google検索の結果画面に「他の人はこちらも検索」とよく似た表示の「他の人はこちらも質問」という表示が現れていることに気付きませんか。

People Also Ask」機能として、アメリカ版で導入され、徐々に浸透して表示され始めるようになりました。検索ワードに対して、他の検索ユーザーがどのような質問をしているのかが表示されるという機能です。次のような特徴があります。

一定の枠内に4〜6つの質問が並ぶ

その質問をクリックすると、強調スニペットのようなカード形式で回答が現れます。回答の下には、その関連リンクが表示されます。

クリック後に新たな質問が追加される

実際に質問をクリックしてみましょう。クリックをすると、枠内の下に別の新たな質問が追加される仕様になっています。ユーザーは次から次へと質問の回答を表示させることで情報への理解を深めることができるようになっているのです。

「他の人はこちらも質問」を見れば、検索ワードに対するユーザーのあらゆる疑問を知ることができるため、ウェブマーケティングにも有効といえるでしょう。

関連キーワードとは

「他の人はこちらも検索」と少し似ていますが、関連キーワードとはメインとなるキーワードに関連性の高い、あるいは連想されるキーワードのことです。

例えば「SEO対策」で検索をすると以下のような結果が表示されます。

メインキーワードと関連して、ユーザーが頻繁に検索するキーワードなので、検索ニーズを知る手がかりになります。

関連キーワードが表示される仕組み

関連キーワードはGoogleのアルゴリズムによって自動的に表示されます。

過去に検索されたキーワードや関連サイト、共起語などWeb上にある情報に基づき自動的に抽出されています。ただし、検索デバイスや検索場所の影響はないとされています。

Web上の情報を反映する仕組みのため、トレンドを反映したワードが表示されることもあります。その場合、メインとなるキーワードを含まないのが特徴です。

サジェストキーワードとの違い

サジェストキーワードとは、検索窓に検索キーワードを入力した際に表示されるキーワードのことです。

Googleではオートコンプリート機能と呼ばれ、このキーワードは検索候補とされています。

サジェストキーワードの特徴は、検索意図に関連するキーワードを予測してユーザーに提案(=サジェスト)する点です。提案されたキーワードは下図のように一覧で表示されます。

サジェストキーワードは、検索しているユーザー本人が過去に検索したWebサイトや言葉、文字列などをもとにGoogleアルゴリズムが自動的に表示しており、ユーザーが検索している場所の情報も反映されます。

関連キーワードが多くのユーザーの関心事を反映したキーワードであるのに対し、サジェストキーワードは検索者本人が入力したキーワードや過去に検索したキーワード、そして他ユーザーが検索したキーワード等をもとにアルゴリズムが自動的に表示しています。

つまり、関連キーワードとの端的な違いは、過去の自分が検索したキーワードが含まれているかどうかという点です。そのため、検索ユーザーによってサジェストワードの候補は異なります。

おすすめの関連キーワード取得ツール

関連キーワードを調べる際におすすめなのが下記ツールです。

  • キーワードプランナー
  • ラッコキーワード
  • Keyword Tool
  • KOUHO
  • Ubersuggest

上記は全て無料で使用できます。無料ですが、機能的には十分使えるものばかりです。

他にも、Googleの検索エンジンを使った取得方法があります。検索結果の最下部にある「他のキーワード」に表示されるので、そちらもチェックしてみてください。

まとめ

「他の人はこちらも検索」について詳しく紹介していきました。導入段階では、スマホ版のみでしたが現在はパソコン版でも表示される仕組みになっています。

Googleでの検索に滞在してもらうためであることが背景ですが、よりユーザーの検索ニーズに合致するページの表示役立っています。

それと似た機能としてページ下部にある「関連するキーワード」もSEO対策として大変有効です。ユーザーが求めているキーワードが簡単にわかるので、自サイトやコンテンツで不足している部分を補うことも可能です。

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執筆者

DXマーケティングやAIを事業に落とし込んで事業成長したい企業のマーケティング担当者・広報担当者、経営者、個人事業主向けに、マーケティングの基礎、成功ノウハウの提供・成功事例を紹介する専門メディアを運営しています。

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