今や知らない人の方が少数派ともいえる大規模なSNSである「Instagram(インスタグラム)」ですが、その知名度を活かした広告出稿は個人・企業問わず多くの人が利用しています。
Instagramは全世界で約10億人、日本国内だけでも約3,300万人のユーザーが居ながら今なおユーザー数が増え続けているSNSです。
うまく活用できれば広告効果は絶大であることが容易に想像できるでしょう。
そこで今回はインスタ広告の出し方や費用対効果、運用のコツなども詳しく解説していきます。
インスタ広告の特徴
公式アカウントがあれば安心感が増す
スマホアプリで見かける広告は怪しいものが多いと思っているユーザーも少なくはないでしょう。
インスタ広告に興味があって詳しく調べようと思ったユーザーからして、普段使っているInstagramに公式アカウントがある企業の広告となれば安心感が違います。
サービスや商品を購入する際に信用できる企業かどうかというのは非常に大きな要素でもあるため、プロアカウントの登録をしておくと効果的です。
ターゲティング機能が優秀
Instagramの広告はターゲティング(潜在的な顧客へのアプローチ)が優秀なことでも知られています。
Instagramは企業が公式アカウントを持っていることも多く、それに反応するユーザーや広告に関するノウハウを多く持っています。
通常の広告であっても常にターゲットの層は意識することになります。
企業向け広告には適さない場合がある
様々な企業がInstagramの公式アカウントを持ってはいるのですが、広告によっては日常的にタイムラインを見ている一般ユーザーにこそ響きやすいとも言えます。
あくまで一般のユーザー向けのアピールと割り切って広告を検討しましょう。
他SNSと比較したユーザー層の違い
世界的にはInstagramのユーザー数は圧倒的ですが、日本国内ではTwitterの方がユーザー数が多いというデータが出ています。
またユーザーの男女比で見た場合、男性の方が多いTwitterと比較してInstagramは女性の方が利用率が高くなっています。
Instagramは写真や動画による投稿が主になっているため、広告を考えた際にはユーザーに響くクオリティの広告を用意する必要があります。
インスタ広告の種類
インスタ広告はいくつかの広告方法が存在します。
Instagram最大の特徴は投稿の際に写真や動画が必須なことであり、そういったコンテンツを求めて利用しているユーザーに最適な広告を届けられるよう意識する必要があります。
どのような広告方法が最適かわからない場合は予算なども含めて広告運用の代理店に相談するのも一つの手です。
インスタ広告の中でもよく目にする代表的な6種類を1つずつ解説していきます。
写真広告
インスタ広告としては最もポピュラーな広告のひとつで、1枚の画像と付随するテキストで構成される広告です。
自分が見たい訳でもない広告はあまり良い印象を持たれないことが多いですが、潜在的な顧客になりうるユーザーに違和感なくアピールできるのがポイントです。
Instagramのイメージに合う広告であればより効果的にアピールすることができるでしょう。
ストーリーズ広告
フォロワーのストーリーを見ている際に自然にリストに入る広告形態で、違和感なくユーザーにアピールできるという意味では写真広告と近い形態です。
全画面での広告が可能なため非常に印象に残りやすいのが特徴です。
またストーリーという24時間で消えてしまう投稿を見ようとしているユーザーへの広告であるため、期間限定のセールなどに適した広告形態です。
動画広告
写真広告と基本的には同じですが、動画という形態を活かした広告が可能な形態です。
写真広告と同じようにタイムライン上に表示され、画像だけで伝わりにくい動きでのアピールが可能になります。
インスタ広告としては写真広告に次いでポピュラーな広告形式です。
カルーセル広告
こちらも写真広告と非常に近いのですが、画像を複数枚設定することができるのが特徴です。
興味をもってもらえる広告であれば、複数枚の画像でより多く、視覚的に魅力を伝えることが可能になります。
コレクション広告
こちらも1枚の画像や動画を中心にする広告形態ですが、カルーセル広告の場合はメインになる画像の下に小さな画像が複数表示されます。
複数の商品をおすすめしたい場合などには効果的な広告で、商品カタログのように商品が表示されるため購入に結び付きやすいと言われています。
発見タブ広告
Instagramには発見タブという機能があり、発見タブ広告はこの機能を使用した際に表示されるタイプの広告です。
発見タブを使うユーザーはいつも見ているもの以外で自分が関心を持ちそうな新しいものを探しているケースが多く、そういったユーザーに魅力的な広告でアピールすることができます。
リンク広告
インスタグラムのリンク広告は、ユーザーが投稿やストーリーなどのコンテンツを通じて直接外部のウェブサイトにリンクする広告形式です。
通常の投稿やストーリーでは、リンクをクリックすることができませんが、リンク広告ではユーザーが広告をクリックすることで、商品ページやランディングページなどの指定したウェブサイトにリダイレクトされます。
これにより、インスタグラムユーザーに直接商品やサービスにアクセスしてもらいやすくなり、コンバージョン率の向上や購買意欲へと役立ちます。
そのためインスタグラムのユーザー層をターゲットにした効果的な広告キャンペーンを展開するための重要な手段として利用されています。
リード獲得広告
インスタグラムのリード獲得広告は、広告主がユーザーから情報(リード)を収集するための広告形式です。
通常の広告とは異なり、リード獲得広告ではユーザーに対してフォームやアンケートなどの入力フォームを表示し、興味を持ったユーザーが情報を提供することができます。
その結果、広告主はユーザーの名前、メールアドレス、電話番号などの連絡先情報を収集し、後続のマーケティング活動や顧客獲得に活用することができます。
リール広告
インスタグラムのリール広告は、15秒から60秒の短い動画コンテンツを使用して展開される広告形式です。
リールはインスタグラムの機能の一つであり、ユーザーはスマートフォンで簡単に作成・編集できます。
リール広告は、ユーザーがリールを閲覧している間に表示され、ストーリーのようなフルスクリーンの環境で視聴されます。
広告主はリール広告を通じてブランドのストーリーテリングや商品の紹介を行い、ユーザーの興味を引きつけることができます。
また、リール広告はインタラクティブな要素を含めることもでき、ユーザーをウェブサイトに誘導したり、商品の購入を促したりすることも可能です。
リール広告は、スマートフォンユーザーに向けたダイナミックな広告キャンペーンを展開するための効果的なツールとして利用されています。
ショッピング広告
インスタグラムのショッピング広告は、ユーザーが直接広告内で商品を閲覧し、購入することができる広告形式です。
広告主は自社の製品やサービスをインスタグラム上でショッピングタグやカタログを使用してターゲットユーザーに紹介します。
ユーザーは広告内で商品の画像や説明を見るだけでなく、価格や詳細情報を確認し、購入手続きをスムーズに行うことができます。
また、インフルエンサーやブランドアカウントの投稿にもショッピングタグが付けられ、直接商品を購入することができます。
モバイルアプリ広告
インスタグラムのモバイルアプリ広告は、ユーザーがインスタグラムアプリ内で表示される広告形式です。
広告主はアプリの上部やストーリー、フィードなどのコンテンツの一部として広告を表示することができます。
そのためモバイルアプリ広告は、インスタグラムのユーザーがアプリ内で閲覧やコンテンツの投稿を行っている際に効果的に表示され、注意を引きやすくなります。
その結果、広告主側からユーザーに対してアプリのダウンロードや特定のアクションの実行を促すことができます。
また、モバイルアプリ広告は、ターゲットユーザーに対して直接的なアプリ体験を提供することができるため、アプリの利用促進やユーザーエンゲージメントの向上に役立ちます。
ダイナミック広告
インスタグラムのダイナミック広告は、広告主が自動化された広告配信を通じて、ターゲットユーザーに適したパーソナライズされた広告を表示する広告形式です。
広告主は広告のクリエイティブ要素(画像やテキスト)を提供し、広告プラットフォームはユーザーのデータや行動に基づいて最適な広告を生成します。
ダイナミック広告は、ユーザーの興味や行動に関連した商品やサービスを自動的に表示し、個々のユーザーに合わせたパーソナライズされた体験を提供します。
これにより、広告の効果や成果を最大化することができます。
そのためダイナミック広告は、広告主にとって広告制作の労力を削減し、ターゲットユーザーにとってはより関連性の高い広告を提供する効果的な広告手法です。
インスタ広告の掲載期間の決め方
インスタ広告の掲載期間は自身で自由度高く決められます。広告出稿時は「広告セットの作成」というステップを踏みますが、ここで以下を選択することが可能です。
- 連続的な掲載: 広告を特定の期間にわたって連続して表示します。例えば、1週間、1ヶ月、数ヶ月などの期間を選択することができます。
- 特定の日時帯のみの掲載: 広告を特定の曜日や時間帯に限定して表示します。ターゲットオーディエンスが特定の時間帯にアクティブである場合に効果的です。
- イベントやキャンペーン期間の掲載: 特定のイベントやキャンペーンの期間中に広告を表示します。例えば、セールやプロモーションイベントの期間中に広告を展開することができます。
- 開始日と終了日の指定: 広告の開始日と終了日を明示的に指定します。特定の期間に広告を制限したい場合に使用されます。
また広告運用の途中でも終了日を延長したり、あるいは予定よりも早く掲載を切り上げたり自由度高く掲載期間を決めることができます。
インスタ広告の出し方・手順
Facebookページでビジネスマネージャーアカウントの作成
Instagram広告を出稿する時はFacebook広告と同様にビジネスマネージャー(広告管理画面)を使用して設定していきます。
具体的には以下の通りです。
- Facebookにログインし、右上の矢印アイコンをクリックします。
- ドロップダウンメニューから「ビジネスマネージャー」を選択します。
- 「ビジネスマネージャーを作成」をクリックします。
- 必要事項(企業名、メールアドレスなど)を入力します。
- 「次へ」をクリックしてアカウント設定を行います。
- ビジネスマネージャーアカウントが作成されたら、関連するFacebookページを追加します。
- 「ページの追加」をクリックし、ページを選択します。
- ページの権限を設定し、必要に応じて他のユーザーと共有します。
Facebookページとビジネスマネージャーアカウントが関連付けられ、インスタグラム広告の作成と管理が可能になります。
そのほか複数の広告アカウントや広告キャンペーンを統一的に管理することができるのでとても便利ですよ!
FacebookページとInstagramアカウントの連携
Facebookアカウントを作成しましたら、次にFacebookページとInstagramアカウントを連携します。
まずはInstagramアプリを起動して、アカウントのプロフィール画像を開きます。
次に右上にあるメニュータブを開くとこのような画面に切り替わります。「アカウント」をタップ・クリックして「プロアカウントに切り替える」をタップに、次に進んでください。
当てはまるカテゴリを1つだけ選択し、クリエイターかビジネス化を選びましょう。
ビジネス目的であればビジネスを選択し、メールアドレスと住所、電話番号を入力して「次へ」をタップして進んでください。
FacebookページとInstagramアカウントを連携することで、広告のパフォーマンスを最適化し、効果的なマーケティングを行うことができます。
またFacebookと連携をするとInstagram広告をFacebook広告マネージャーで作成・管理できます。
さらにInstagram投稿のFacebookへのシェアや広告やショッピングツールなどの機能が利用できるようになるため、広告を活用して効果を上げたい場合は必ず設定することをおすすめします。
また、Instagramのストーリーズや投稿でFacebookページをタグ付けできるため、ブランドの露出やアクセス増加に貢献します。
まずはFacebookページの設定でInstagramアカウントを追加し、アカウントの同意を得る手順が必要です。
広告の目的を選択
ピクセルの作成と選択
Instagramは、マーケティングフローに沿った下記の11の目的から選択することができます。
- ブランドの認知度アップ
- リーチ
- トラフィック
- エンゲージメント
- アプリのインストール
- 動画の再生回数のアップ
- リード獲得
- メッセージ
- コンバージョン
- カタログ販売
- 来店数の増加
「作成」をクリックした後、目的に沿ってひとつ選択をしましょう。
一般的には「トラフィック」や「コンバージョン」を選択するケースが多いです。
ピクセルの作成と選択
Facebookピクセル(タグ)を企業サイトに設置することで、Facebook広告を見た後に実行されたアクションの計測が行えます。
対象のサイトに設置するピクセルを追加し、コンバージョンイベントとして選択しましょう。
サイト上のソース内の指定の場所に設置したり、GTMなどのタグマネージャーを活用することで、簡単に設置することもできます。
予算と掲載期間を設定
予算の設定では、「1日の予算」と「通算予算」から選ぶことができます。
広告作成画面で、予算セクションにアクセスします。
次に「予算」の項目で、日予算またはキャンペーン全体の予算を入力します。
日予算の場合は広告の1日あたりの最大金額を指定し、キャンペーン予算はキャンペーン全体の予算を指定します。
「掲載期間」の項目で、広告の開始日と終了日(任意)を選択します。終了日を設定しない場合は、広告が無期限に掲載されます。
必要に応じて、予算最適化のオプションや入札戦略を設定します。これにより、広告の効果的な配信や予算最適化が行われます。
オーディエンスを設定
まず広告作成画面で、ターゲットオーディエンスのセクションにアクセスします。
次に「カスタムオーディエンス」や「デモグラフィック情報」など、使用したいターゲットオーディエンスの設定方法を選択します。
カスタムオーディエンスの場合、既存のリストや顧客データをアップロードしたり、ウェブサイトの訪問者などのオーディエンスを作成できます。
デモグラフィック情報の場合、年齢、性別、地域などのデモグラフィック情報を設定します。
関心や行動のターゲティングを追加することもできます。例えば、特定の興味関心や購買行動に基づいて広告を表示させることができます。
オーディエンスの詳細設定が完了したら、プレビューや設定の確認を行い、広告を提出します。
広告の掲載場所を指定
広告を届けたいターゲットを選んだ後は、広告を表示させる場所を選んでいきましょう。
Instagramにのみ配信をしたい場合は「手動配置」を選択し、プラットフォームのチェックボタンを選択しててください。
なおデフォルトでは、自動プレースメントが選択されています。これは広告プラットフォームが最適なプレースメントを自動的に選択します。
Facebook公式としては「自動配置」が推奨されていますが、事業状況を考えつつ選ぶのがいいでしょう。
広告クリエイティブを作成
最後の段階は広告クリエイティブの設定です。動画や静止画、カルーセル広告など、目的に合わせて適したフォーマットを選択します。
画像を追加する場合、適切なサイズや解像度の画像をアップロードします。複数の画像を追加してカルーセル広告を作成することもできます。
ビデオを追加する場合、対応するフォーマットや長さに従い、適切なビデオをアップロードします。
テキストを入力し、タイトルや説明を設定します。キャプションやコールトゥアクションも追加できます。
必要に応じて、リンク先URLやボタンの設定を行います。
最後にクリエイティブのプレビューや設定の確認を行い、広告を出稿します。
インスタ広告を出稿するときのポイント
インスタ映えを意識する
インスタ広告を出稿する際に「インスタ映え」を意識することは重要です。以下はそのポイントです。
- 鮮やかなビジュアル: 目を引く色彩や美しい画像を使用し、ユーザーの注意を引くようにします。
- 高品質なコンテンツ: クリアで鮮明な画像や動画を使用し、プロフェッショナルな印象を与えます。
- クリエイティブなデザイン: 独自性や創造性を持ったデザインやレイアウトを使用し、ユーザーの興味を引きます。
- インスタグラムの特徴に合わせたコンテンツ: インスタグラムの特性やユーザーの好みに合わせたコンテンツを作成し、インスタグラムのコンテンツフローにマッチさせます。
- ストーリーテリング: 魅力的なストーリーを伝えるようなコンテンツやキャプションを作成し、ユーザーの興味を引きつけます。
また、ただ画像や動画を使えばいいというわけではなく、ストーリーズ広告の場合は9:16のサイズに合わせて画像や動画を制作する必要があります。
ここで気を付けてほしい点は、トレンドや流行りばかり意識してしまうと、場合によっては自社のブランディングも低下してしまう可能性です。
流行を取り入れつつも、オリジナリティは大切にした広告作りを意識しましょう。
広告出稿のゴールを明確にする
インスタ広告を出稿する場合、広告出稿のゴールを明確にすることもポイントです。
- 目的を定義する: 広告出稿の目的を明確にしましょう。例えば、ブランド認知の向上、商品の売上促進、ウェブサイトへのトラフィック増加などです。
- ゴールに合わせた戦略を立てる: ゴールに応じた具体的な広告戦略を策定しましょう。ターゲットオーディエンス、広告メッセージ、クリエイティブなど、すべてをゴールに合わせて構築します。
- 成果指標を設定する: ゴールに基づいた成果指標(KPI)を設定しましょう。例えば、クリック数、コンバージョン率、エンゲージメント数などです。これにより、広告の効果を測定できます。
- データ分析と最適化: 広告のパフォーマンスを定期的にモニタリングし、データ分析を行いましょう。データに基づいて広告を最適化し、ゴール達成に向けて戦略を調整します。
広告出稿のゴールを明確にすることは、効果的な広告キャンペーンを展開するために重要です。
広告クリエイティブの最適化
ストーリーズでは広告が自動的に最適化される機能が備わっていますが、普通に広告を投稿する場合はユーザーの見え方なども意識する必要があります。
- A/Bテスト: 異なるバージョンの広告クリエイティブを作成し、比較テストを行います。クリック率やエンゲージメントなどのデータを分析し、最も効果的なクリエイティブを特定します。
- ビジュアルの魅力: 目を引くビジュアルを使用しましょう。鮮やかな色彩、美しい画像、クリアなテキストなどを選択します。
- メッセージの明確化: 簡潔でわかりやすいメッセージを伝えるようにしましょう。ユーザーがすぐに理解できるキャッチフレーズや説明を用います。
- ターゲットオーディエンスへの適合: ターゲットオーディエンスの好みや興味に合わせたクリエイティブを作成します。ターゲットの心を掴む要素を取り入れましょう。
- モバイルフレンドリーなデザイン: インスタグラムはモバイルプラットフォームで利用されるため、クリエイティブがモバイル画面に適していることを確認しましょう。
- データ分析と最適化: 広告のパフォーマンスデータを分析し、クリエイティブを改善します。
クリック率やエンゲージメントなどの指標をモニタリングし、効果の高いクリエイティブを追求します。
広告クリエイティブの最適化は、ユーザーの注意を引き、興味を喚起するために重要です。
定期的なデータ分析とテストを通じて、クリエイティブの改善を行い、広告の効果を最大化しましょう。
経験的価値を請求する
インスタ広告を出稿する際、「経験的価値を請求する」ことは重要なポイントです。
経験的価値とは、製品やサービスが提供する具体的な利益や満足感のことを指します。以下はそのポイントです。
- 利点を強調する: 広告で提供する製品やサービスの利点や特徴を明確に伝えましょう。ユーザーがどのような価値を得られるかを示すことが重要です。
- ユーザーのニーズに合わせる: ターゲットオーディエンスのニーズや希望に合わせて、経験的価値を強調しましょう。ユーザーの潜在的な問題や欲求に対する解決策や満足感を提供することが重要です。
- エンゲージメントを促進する: ユーザーが実際に体験したり参加したりすることができるキャンペーンやコンテストを開催しましょう。これにより、直接的な経験や参加の機会を提供し、ユーザーの関与を高めます。
- ユーザーの声を活用する: 顧客のレビューや評価、成功事例を活用して経験的価値を裏付けましょう。他のユーザーのポジティブな経験や満足度を示すことで、信頼性を高めます。
- ストーリーテリングを活用する: 広告を通じてストーリーを伝え、ユーザーに製品やサービスの経験的価値を感じさせましょう。感情的なつながりや共感を生み出すことで、価値を強調します。
経験的価値を請求することにより、ユーザーは製品やサービスが提供する具体的な利益や満足感を理解し、広告に関心を持ちます。
ユーザーのニーズや期待に応える広告を作成し、経験的価値を効果的に伝えることが重要です。
ハッシュタグを活用する
ハッシュタグは投稿のカテゴリーやトピックを示すキーワードであり、以下のように活用することができます。
- ターゲットオーディエンスの関心を引く: ハッシュタグを使用して、ターゲットオーディエンスが興味を持つトピックやキーワードにリーチしましょう。
人気のあるハッシュタグや業界固有のハッシュタグを活用することで、より多くのユーザーに広告を表示することができます。 - コンテンツの可視性を向上させる: 適切なハッシュタグを使用することで、関連するユーザーが広告にアクセスしやすくなります。
ユーザーはハッシュタグを検索したり、関連投稿を閲覧する際に広告を見つけることができます。 - キャンペーンやイベントのプロモーション: 特定のキャンペーンやイベントに関連するハッシュタグを使用して、広告をプロモーションします。
ユーザーはキャンペーンに参加したり、関連情報を検索したりする際に広告にアクセスできます。 - ユーザーの参加を促進する: ユーザーに特定のハッシュタグを使用して投稿するように促すことで、広告とのインタラクションやユーザー生成コンテンツの作成を促進します。
これにより、広告の拡散やエンゲージメントを増やすことができます。
ハッシュタグを活用することで、広告の可視性やリーチを向上させ、ターゲットオーディエンスとの関与を促進することができます。
わかりやすいCTAを意識する
CTA(Call To Action)はマーケティング用語で「行動喚起」を意味します。
広告内には様々なリンクを設定することになりますが、そのCTAボタンにも種類があります。
代表的なCTAボタンを一部紹介します。
- リンクを開く
- 詳しくはこちら
- 購入する
- ダウンロードする
- アプリを利用
広告にもよりますが気になった商品の購入ページにすぐ飛べることで便利と感じるユーザーがいれば、まずは詳細を知りたいと思うユーザーも居るでしょう。
そういった要望に合ったCTAボタンを設定することでよりスムーズに誘導をすることが可能になります。
インスタ広告の費用・課金方法
表示型課金(CPM)
Instagram内でユーザーに広告を表示した回数ごとに課金される仕組みのことで、インプレッション課金とも呼ばれます。
1人に広告表示をすることを1リーチという単位で表し、広告のジャンルによって費用が変動しますが1リーチ辺りで大体0.5円から1.5円程度の費用が発生します。
先ほど紹介した広告費用相場で考えると1日辺り500回から6000回程度再生される分になります。
広告をクリックされることがなくても費用が発生してしまう方法ですので、ユーザーの目に止まるような広告や商品ではない場合にはあまり向いていないとも言えます。
クリック型課金(CPC)
クリック型課金は非常に明解で、ユーザーが広告を見てクリックした回数に応じて課金される方式です。
金額は1クリックごとに40円から100円程度で、こちらも広告のジャンルによって費用が変動します。
先ほどの広告費用相場に合わせて考えると1日辺り10回から75回の広告クリック分にあたります。
1クリックごとの費用は1リーチの費用に比べると高額なため、商品購入に結び付きにくい広告の場合は注意が必要です。
動画視聴型課金(CPV)
Instagramでは動画形式の広告も可能です。動画視聴型課金は広告動画を10秒以上視聴または最後まで視聴したユーザー数などに応じて課金される方法です。
10秒以上、またはすべて動画を再生された回数などを1再生とカウントして、1再生あたり4~7円前後の費用になります。
先ほどの広告費用相場に合わせて考えると1日辺り150再生から750再生にあたります。
CPMと形式は近いですが、動画を一定以上再生するかどうかで興味があるユーザーとないユーザーを分けることができるのが特徴です。
インストール型課金(CPI)
インストール型課金はアプリの広告向けな課金方式で、ユーザーが広告のアプリをインストールした回数に応じて費用が発生します。
CPIの場合は1インストールごとに100円から150円程度の費用が発生します。
先ほどの広告費用相場に合わせて考えると、10回から30回インストールされる分に該当します。
1インストールごとの費用は他の課金形態と比べて高くなることが多いため注意が必要な方法でもあります。
インスタ広告の効果測定方法
Facebook広告マネージャ
Facebook広告マネージャは、インスタグラム広告を含むFacebook広告キャンペーンの管理と効果測定を行うためのツールです。
- 広告パフォーマンスの追跡: Facebook広告マネージャを使用すると、広告の表示回数、クリック数、エンゲージメント、コンバージョンなどの重要なメトリクスをリアルタイムで追跡できます。これにより、広告の効果や成果を評価できます。
- カスタムレポートの作成: 広告マネージャでは、カスタムレポートを作成して広告のパフォーマンスを詳細に分析することができます。必要なデータやメトリクスを選択し、目的に応じたレポートを作成できます。
- A/Bテストの実施: Facebook広告マネージャを使用して、異なるバリエーションの広告を比較するA/Bテストを実施できます。複数の広告バージョンを作成し、異なる要素(キャプション、画像、ターゲットオーディエンスなど)をテストすることで、最も効果の高い広告を特定できます。
- コンバージョンのトラッキング: Facebook広告マネージャを使用して、広告からのコンバージョン(購入、登録、問い合わせなど)を追跡できます。Facebookピクセルやカスタムコンバージョンの設定を行い、広告のコンバージョン効果を評価できます。
Facebook広告マネージャは、インスタグラム広告のパフォーマンスを継続的に監視し、最適化するための貴重なツールです。
広告の効果測定や改善に活用することで、効果的な広告キャンペーンの実施が可能となります。
Googleアナリティクス
Googleアナリティクスでも、Instagram広告の効果測定ができます。Googleアナリティクスでは以下の手順で効果が確認できます。
- 広告マネージャにアクセスしキャンペーンを選択
- パラメーターを生成
- 必要な項目を記入
- プレビューの作成
- URLの確認
次にURLパラメーターの作成では以下の情報を入れましょう。
- キャンペーンソース:参照元
- キャンペーンメディア:流入経路
- キャンペーン名:選択したキャンペーン名
- キャンペーンコード:URLが同じ広告と区別するために設定
広告にパラメータがついたURLが反映されていれば、全ての作業は完了しており、Googleアナリティクスから効果測定ができます。
インスタ広告の利用がおすすめな業界
飲食店業界
インスタ広告は、特に飲食店業界において効果的なマーケティング手段となります。
なぜなら、インスタグラムは視覚的なコンテンツが豊富に共有されるプラットフォームであり、料理の写真やビジュアルが重要な要素となる飲食業界にとっては理想的な場所だからです。
インスタ広告を活用することで、美味しそうな料理写真や魅力的な店内の雰囲気を効果的に伝え、ターゲットオーディエンスの食欲や興味を刺激することができます。
また、地域や興味関心に基づいたターゲティング機能を活用して、地元の食通や食品愛好家に訴求することも可能です。
さらに、インスタストーリーズやリールといったインタラクティブなコンテンツ形式も活用でき、より魅力的な広告体験を提供することができます。
美容業界
インスタ広告は、美容業界において非常に有効なマーケティング手段です。
美容業界ではビジュアルが重要であり、インスタグラムは美容やメイクアップ、スキンケアなどの写真やビデオをシェアするための理想的なプラットフォームです。
インスタ広告を活用することで、美容製品の魅力的なビジュアルや効果的なビフォーアフターの映像を使用して、ターゲットオーディエンスに製品の魅力や効果を伝えることができます。
さらに、ターゲットの興味関心や地域に基づいたターゲティング機能を使用して、より適切なオーディエンスにリーチすることもできます。
インスタグラムのストーリーズ機能やインフルエンサーマーケティングなども美容業界において効果的な手法となります。
インスタ広告をうまく活用することで、美容業界の企業やブランドは製品の魅力を視覚的に伝え、ブランド認知の向上や商品の売上拡大を実現することができます。
観光業界
観光業界では、美しい風景や魅力的な観光地、宿泊施設などの魅力を伝えることが重要です。
そのため、インスタグラムは写真やビデオの共有に特化したプラットフォームであり、視覚的なコンテンツが豊富に共有されるため、観光業界には理想的な場所です。
インスタ広告を活用することで、美しい風景写真や魅力的な観光施設の映像を効果的に展示し、ターゲットオーディエンスの興味や欲求を刺激することができます。
また、地域や興味関心に基づいたターゲティング機能を活用して、特定の地域や旅行愛好家に訴求することも可能です。
さらに、インスタグラムのストーリーズやリールといったインタラクティブなコンテンツ形式を活用することで、観光体験やイベントの魅力を生き生きと伝えることができます。
インスタ広告を上手に活用することで、観光業界の企業や地域は魅力的な観光地やイベントを宣伝し、集客やブランド認知の向上につなげることができます。
インスタ広告の利用があまり向いていない業界
金融業界
金融業界では個人情報の取り扱いや法的な制約が多くあり、インスタグラムのプラットフォーム上ではこれらの制約を満たすことが難しい点から、あまり広告をおすすめできません。
また、金融サービスは高度な信頼性や専門知識が求められるため、短い広告文や視覚的なコンテンツだけでは伝えきれないこともあります。
代わりに、金融業界ではウェブサイトやメールマーケティングなど、より詳細な情報や対話の機会を提供する方法が一般的に使用されます。
したがって金融業界の企業は、法的制約やセキュリティ上の懸念を考慮しながら、適切なマーケティングチャネルを選択する必要があります。
教育業界
教育業界も金融業界と同様にあまり利用がおすすめできない業界に含まれます。
教育は個別のニーズや学習スタイルに合わせたカスタマイズが求められるため、短い広告や視覚的なコンテンツだけでは効果的に伝えることが難しいです。
学習教材やコースの内容や効果、教育方針などの詳細な情報を提供する必要があります。
また、教育に関連する商品やサービスの購買決定は通常時間を要するため、インスタグラムのような短期的な広告キャンペーンでは成果を上げにくいこともあります。
教育業界の場合は、ウェブサイトやブログ、メールマーケティング、オンライン広告など、より詳細な情報や長期的な関与を促す手段が一般的に活用されます。
まとめ
インスタ広告を利用することで、ブランドの周知にとどまらず新規ユーザーの獲得やほかのSNSを使っているユーザーの流入も期待できます。
インスタ広告には色々な種類があるので、業種や目的によって使い分けることが重要です。
自社での作成や運用が難しい場合には、外注するのも有効な手段です。
これからインスタ広告を始めてみたい方や、すでに始めているけどうまく成果に結びつかないという方は、ぜひ専門に依頼をしてみてはいかがでしょうか。