この記事では、実践的なノウハウと具体的な手順を解説します。初心者の方でも理解しやすいよう、ステップバイステップで説明していきます。
Lステップとは、LINE公式アカウントの機能を拡張するマーケティングツールで、シナリオ配信やリッチメニュー拡張などの高度な機能を提供するサービスです。
Lステップとは
LステップはLINEの公式アカウントの機能を拡張するツールのことで、公式アカウントではできない様々なシーンで役立つ機能が詰め込まれています。
LINEというアプリを活用した広告配信用のツールです。LINE社の公式ツールではありませんが、LINEに特化したマーケティングツールです。
Lステップの主な特徴
Eメールなどの広告では迷惑メール扱いになってしまったり、下手をすれば悪質なスパムとして弾かれてしまうこともあります。その点、LINEでならばしっかりと届く上にEメールと比較して高い割合で内容を読んでもらうことが可能です。
メールマガジンと同じような内容であってもLステップでLINEを使って配信するだけで成約率が上がったというデータもあります。
使いやすい設計とサポート体制
UI(ユーザーインターフェース)は慣れていない人でも使いやすく設計されており、サポート体制も他のツールと比較すると充実しているのも特徴です。LINEでの配信によるマーケティングの効果をより高めるために効果的なツールがLステップです。
Lステップでできること
LステップはLINEに特化したマーケティング用のツールで、LINE公式アカウントだけでは足りない部分を多く補ってくれるのが特徴です。
LINE公式アカウントがあっても登録ユーザーの分析や、様々な情報配信を効率良く行える訳ではありません。Lステップを導入することで配信の運用コストや時間効率、顧客管理などの大幅改善が期待できます。
ここではLステップを利用して可能になる主な機能を紹介していきます。
リッチメニューの拡張機能
LINEでの情報配信を考えた際に、非常に目を引くのが「リッチメニュー」です。トーク画面の下部に常時表示されるメニューのことで、タブ訳によって様々なメニューを表示することが可能になります。
Lステップがない場合はリッチメニューに最大で6個までしかメニューを表示できませんが、Lステップならタブを増やして様々なメニューにアクセスが可能になります。
商品やサービスの紹介はもちろん、お客様が気になったことや問い合わせなどをまとめてトーク画面の下に表示できるのが最大の特徴です。気になったことをすぐにメニューから確認できるのは非常にメリットが大きいといえます。
回答フォーム作成機能
Lステップではアンケートや商品やサービスへの申し込みフォームを作ることも可能です。項目などに特に決まりはないので、基本情報以外にも必要な項目を必要に応じて設定することが可能です。
先ほどのリッチメニュー内に設定することも可能です。購入以外にもセミナーなどの参加申し込みのフォームとして使用もできます。
入力された情報はアカウントごと個別に蓄積されるので顧客管理にも役立てることができるのが特徴です。フォームの一番下にあるボタンはデフォルトで「送信」ですが自分で設定することも可能です。
オペレーター機能による業務効率化
Lステップのオペレーター機能はアルバイトなどに顧客対応を任せる際に便利な機能です。対応するスタッフが閲覧や編集できる情報をかなり制限することができるので、トラブルの発生率を大きく下げることができます。
個別トークに特化した画面で対応をする機能ですので、必要な情報だけを与えて対応してもらうことが可能です。また管理者としてデータを誤削除する危険性などもないため安心して任せることができます。
自動応答システム
自動応答は友だち登録されているアカウントから既定のワードが入ったメッセージを受信したときに自動メッセージを返信する機能です。担当者やスタッフが管理していない時間でもうまく設定すれば顧客が得たい情報を得られる可能性があるため、便利な機能の一つです。
例えば「営業時間」というワードが入力された場合、「平日〇時から〇時となっております」など決まったメッセージを返信するように設定することが可能です。
予約機能管理システム
Lステップの予約機能管理では「カレンダー予約」と「イベント予約」の2つの管理機能を使うことができます。大雑把に分けると、イベント予約は決められた日にちに開催するイベントなどの予約機能で単発の予約システム、カレンダー予約は日常的な予約に使うシステムと考えて良いでしょう。
カレンダー予約では日常的な予約がかなり詳細に可能です。
- 担当者
- コース
- 予約時間
- 営業日設定
- 空いている日の検索
シナリオ配信による自動化
シナリオ配信は準備しておいた規定のメッセージを決められた日時に順番に自動で配信が可能な機能です。一回設定してしまえばあとは配信されていくのを待つだけなので、常に日時を気にし続ける必要がなくなります。
会員登録されたら1つめのメッセージを、入会直後から参加可能なキャンペーンを翌日には2つめのメッセージとして配信して、それが終わるころ(例えば一週間後)に3つめの配信などと「シナリオ」を組んで配信する形式です。
セグメント配信によるターゲティング
セグメント配信は顧客の絞り込み機能をより細分化した属性で分ける事ができる機能です。LINE公式アカウントで可能なセグメントは下記の通りです。
- 年齢層
- 性別
- 都道府県
- 端末OS
- 友だち登録期間
上記に対してLステップでは下記のような項目まで設定が可能です。
- 特定の商品購入の有無
- 特定の広告動画視聴の有無
- 友だち登録を行った入り口
リマインダ配信機能
リマインダ配信は文字通りで、イベント日などの予約リマインドを自動で行う機能です。当日キャンセルが発生する原因の一つである「忘れていた」はなかなか無くならない原因です。
リマインド配信の有無で当日キャンセルの件数は大幅に変わる可能性があります。
Lステップの使い方と導入手順
Lステップを使うためにはまず登録が必要です。利便性が高く、広告効果も高いLステップの申し込みから使用までの流れを確認しておきましょう。
Lステップの申し込み手順
Lステップは株式会社Maneql(マクネル)が開発したLINE公式アカウントの機能を拡張するツールです。Lステップの申し込みはLステップ公式サイトから行います。
「Lステップ」で検索をかければすぐに公式サイトが見つかります。
公式サイトには申込・お問い合わせボタンが常に表示されているので申し込み自体に困ることはないでしょう。当然ではありますが、LINE公式アカウントがなければ利用することはできません。
初期設定の流れ
Lステップの申し込みが完了すると、次にLINE公式アカウントとLステップの連携をさせる必要があります。
この手順も不安があれば公式サイトにあるチャット案内から問い合わせることが可能です。
基本的には画面にしたがって進めていけば連携は完了します。LINE公式アカウントもLステップのアカウントも同じ人が管理・連携処理するのが望ましいです。
LINE公式アカウント作成方法
LINE公式アカウント(旧:LINE@)はLINE社の正式なサービスの一つです。Lステップを使用する前に、まずLINE公式アカウントを用意する必要があります。
申し込みはLステップとは別にLINE社に申し込みをする必要があります。
基本的には下記の通りの手順です。
- LINE Business ID の登録
- 必要事項の登録
- 承認済みアカウントの申請
- 作成完了
導入時の注意点
既存のLINE公式アカウントがある場合は、導入後に以下のような注意点があります。
- Lステップ導入後に友だち登録しているユーザーになんらかのアクションをさせなければLステップに認識されない。
- 公式アカウントの機能の「1対1トーク」はLステップから操作することになる。
Lステップの特徴は配信の自動化にもありますが、導入後に何かしらアクションをしていないとLステップに認識されないことは覚えておきましょう。またトーク画面は公式アカウント側かLステップ側でしか利用できなくなる点にも注意が必要です。
Lステップの料金プランと特徴
Lステップの料金プランは3種類存在します。スタートプラン、スタンダードプラン、プロプランの3つですが、それぞれについて詳しく解説します。
スタートプラン(月額2,980円)
スタートプランは、まずはLステップを使ってみようという人におすすめのプランです。LINE公式アカウントからLステップを導入することによって何が変わるかを大きく実感できるため、半信半疑の人にもおすすめのプランといえます。
月額料金が他の2プランと比較して大幅に安く済むのが最大の特徴です。月額料金は2か月目以降が毎月2,980円(税込)となっています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初月料金 | 0円 |
| 月額料金 | 2,980円(税込) |
| 月間配信数 | 1,000通まで |
| スポットコンサル回数 | 1回無料 |
スタンダードプラン(月額21,780円)
スタンダードプランはスタートプランでは足りないと感じる人におすすめのプランです。スタートプランと比較して大きく変わるのは月間の配信数でしょう。
スタートプランが月額2,980円(税込)だったのに対して、スタンダードプランは月額21,780円(税込)と一気に値段が上がります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初月料金 | 0円 |
| 月額料金 | 21,780円(税込) |
| 月間配信数 | 15,000通まで |
| スポットコンサル回数 | 1回無料 |
プロプラン(月額32,780円)
プロプランは3つの基本プランの中で最も配信数が多く、使える機能も多いプランです。スタンダードプランと比較すると3倍の配信数となっており、金額的には約1.5倍と大量の配信をする人にはお得なプランになっています。
スタンダードプランならほとんどのLステップ機能は使用できますがプロプランではクロス分析や流入経路分析、スタッフ権限設定などができるようなります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 初月料金 | 0円 |
| 月額料金 | 32,780円(税込) |
| 月間配信数 | 45,000通まで |
| スポットコンサル回数 | 1回無料 |
Lステップの評判と口コミ
Lステップの基本的な機能に関してはここまで紹介してきた通りです。ここからは実際にLステップを使用する上で気になることを紹介していきます。
やはり気になるのはLステップの評判でしょう。実際に使っている人がどのような感想をもっているのか、リスクになるようなことはないのか確認しましょう。
利用者からのポジティブな評価
誰もが使用しているLINEを使って配信ができることもあり、そのLINE公式アカウントをより効果的に活用することができるLステップを評価する声は多いようです。
- LINEのLステップというツールが、かなり使えます!
- Lステップやった方がいい
- 圧倒的にLステップが優秀でした!
顧客管理や、配信に対する開封率・配信率に関してかなり優秀であるという声が目立ちました。
Eメールと比較したときに開封率が2~6倍というコメントもあり、配信がより顧客の目に入るのは間違いなくメリットです。
注意すべき点と懸念事項
一方でLステップを過信しすぎることを懸念する声が多くみられました。
- Lステップについて危険だなと思うのはみんなの期待値の大きさ。
- Lステップを使ったほうが商品が売れるのは間違いないんだけど、何でも売れるわけじゃない。
- 結局は使い方次第だからLステップじゃなければダメってほどでもない。
Lステップが優秀なツールだということは広く認められているようですが、Lステップを入れれば何でも解決という訳ではありません。
リッチメニューの効果的な活用方法
スタンダードプラン以上のプランで使用することができるようになるのがリッチメニューです。本記事内の「Lステップでできること」でも紹介していますが、Lステップの活用には必須ともいえる機能なのでもう少し掘り下げて解説します。
リッチメニューの基本機能
基本的にはトーク画面の下部に常にメニューを表示させることができる広告機能です。LINE公式アカウントでも設定することができますが6個までしか設定できないのに対し、Lステップではタブを使って更に拡張することが可能になります。
自社ホームページの目次のような扱いができるため、実際小さな自社サイト入口といっても過言ではないでしょう。
効果的なコンテンツ設計
リッチメニューを使えば公式ホームページに近いような役割を持たせることができる以上、それぞれのメニューから遷移できるコンテンツはできるだけ充実させておきましょう。
うまく活用できれば、顧客の気になっていることを自動ですっきり解決できる可能性があがります。
メニューにはリンクだけでなく、電話番号を設定することも可能です。スマホでの操作が苦手な人でも電話をボタン一つでかけられれば安心感は増すことでしょう。
Lステップの解約方法と注意点
非常に有用なLINE用ツールのLステップですが、残念ながら解約を検討する時もあると思います。悪質なサイトのように解約ができないようなことはありませんが解約時には抑えておくべきポイントがいくつかあります。
解約時の主な注意事項
- 無料期間終了後は解約できない期間がある
- Lステップ内にあったデータはすべて消去される
- 料金が発生する日の3営業日前までに申請が必須
- 解約前にLステップで設定したものを解除する必要がある
最低利用期間について
Lステップは最初の一ヶ月がどのプランでも無料で使用することができます。しかし、無料期間を終えて支払いが発生した場合は3ヶ月間解約することができない契約になっています。
当然3ヶ月分の金額も請求されるので注意が必要です。
データの取り扱いとアカウント制限
Lステップで得られた様々な情報はLステップを使用している間は更新され続けますが、解約すると当然消えてしまいます。また一度消されたアカウントは復元することができず、紐づけされたLINE公式アカウント再度Lステップに紐づけすることはできません。
企業公式アカウントなどの場合は新しいアカウントにしないとLステップを再利用することができないため注意が必要です。
Lステップ活用事例と成功のポイント
Lステップを活用し成功した事例は多く存在します。今回は業界ごとに成功のコツなどをいくつか紹介します。
美容業界での活用事例
- アンケートを利用して、結果からおすすめ施術の紹介
- 店舗へのアクセスも解説
- LINEのみで予約が完結
- 簡単に予約できることでリピート率上昇
美容室の予約がLINEからなのに担当や細かな時間まで設定可能となることでリピート率が上昇しました。
小売業界での活用事例
- 商品のカタログをジャンルごとにリッチメニューに設定
- おすすめの商品配信などがそのまま商品訴求に繋がる
- 顧客のアクションに応じてシナリオを変更して配信
リッチメニューをカタログのように設定することで、配信情報から商品を閲覧する際に目的以外の商品も併買が増えた事例です。
インフルエンサーの活用事例
- わかりやすいアンケートなどで回答率上昇
- 動画配信サイトのコンテンツをステップ配信に再利用
- ユーザーの反応によってリッチメニューを変更
- データを整理してより訴求力のあるアピールを配信
自分の動画や事業紹介に際して、アンケートという形でユーザーから様々な意見を募集します。ユーザーの反応によってリッチメニューを切り替えるなどの方法をとり、訴求力のある広告配信を可能にしました。
効果的なマーケティングツールについては、生成AIおすすめ17選でも詳しく解説しています。また、アクセス数向上のための手法についてはアクセス数を増やす方法17選をご参照ください。
よくある質問
Q. LステップはLINE公式アカウントなしでも利用できますか?
A. いいえ、LステップはLINE公式アカウントの機能を拡張するツールなので、事前にLINE公式アカウントの作成が必要です。
Q. Lステップの最低利用期間はありますか?
A. 初月は無料ですが、2か月目以降の課金が開始されると3か月間は解約できません。この期間は最低利用期間として料金が発生します。
Q. リッチメニュー機能はすべてのプランで利用できますか?
A. リッチメニューの拡張機能はスタンダードプラン(月額21,780円)以上のプランでのみ利用可能です。スタートプランでは利用できません。
Q. Lステップ解約後にデータを復元することはできますか?
A. 解約すると蓄積されたデータはすべて削除され、復元はできません。また、同じLINE公式アカウントで再度Lステップを利用することもできません。
Q. Lステップで配信できるメッセージ数に制限はありますか?
A. 各プランごとに月間配信数の制限があります。スタートプランは1,000通、スタンダードプランは15,000通、プロプランは45,000通までです。
まとめ
今回はLステップというマーケティングツールについて基本的なことから主な機能や活用例、料金など幅広く紹介しました。今やLINEを使っていない人の方が圧倒的に少ない時代ですので、LINEを活用して情報配信を行えれば広告効果は絶大です。
LINEでの情報配信や顧客管理を助けてくれるのがLステップです。うまく活用できればマーケティングを行う上での心強い味方になってくれます。
Lステップを上手に活用して自社売上アップを狙っていきましょう。デジタルマーケティングの基礎知識についてはSEO対策やり方入門やホームページ集客のコツも併せてご確認ください。
専門家からのアドバイス
実践する際は、まず小規模にテストしてから本格的に展開することをおすすめします。PDCAサイクルを回しながら、継続的に改善していきましょう。
この記事のポイント
- 基礎から応用まで体系的に学べる
- 実践的なステップで即座に活用可能
- よくある失敗パターンと対策を解説
