VRの小売業分野への活用事例集4選!【Vtuberによる接客も夢じゃない?】

皆さんこんにちは!近年盛んに研究され、次々な産業に進出し、成果を上げている技術の一つに「VR」があります。

「VR」とは「Virtual Reality」の略称で、日本語では「仮想現実」などと訳されます。

実際にそこにはないものをあたかもあるかのように投影することで限りなく現実に近い、「非現実」を体験することのできる技術です。

今回は、そんな「VR」が小売業分野でどのように活用されているのかを、活用事例を上げながら紹介していきます。

目次

John Lewis(ジョン・ルイス) (英の百貨店):360°動画を使用した商品紹介

イギリスの百貨店「John Lewis(ジョン ルイス)」は動画広告にVR技術を用いています。

Facebookの動画広告に360°動画を使用して、実際の住居に実際の百貨店で扱っているベッドやソファ、小物などのインテリアを置いた状態をわかりやすく示しています。

このショッピング動画は、顧客やソーシャルメディアのユーザーに楽しく快適に買い物を楽しんでもらえるようにより現実に近い商品体験を提供しています。

お店に行って商品がたくさん棚に並んでいるところであれこれ吟味するより、実際の住居においてある360°動画を見ることで、購入後のサイズ感や大まかな使用感などのイメージが湧きやすく、このVR技術を用いたFacebook広告の閲覧数はとても伸びています。

これからもVRを用いた広告の消費者に対する宣伝効果は大いに期待され、続けていかれるだけでなく、さらなる進歩がなされるでしょう。

阿里巴巴(アリババ):VRでリアル店舗をコントローラーと視線で歩き回れる

言わずと知れた中国のeコマース企業、「阿里巴巴(アリババ)」は、皆さんによりショッピングを楽しんでもらうため、革新的なVRショッピングツール、「Taobao Buy」を開発、発表しました。

MRで店舗がどう変わる?アリババが魅せた未来のショッピング体験

このVRショッピングツールはマイクロソフトとの共同開発の末、実現したコンテンツで、商品が実際に手元になくても、VRゴーグルひとつでリアリティのある買い物が可能です。

通信販売の難点である、「実際の商品を見てみないとわからない部分」をわかりやすくすることにも、少なからず貢献しているといえるでしょう。

また、従来のオンラインショッピングのように、細かな商品の情報、商品レビュー、在庫情報などのショッピングに役立つ情報が仮想空間ならではの、手をかざすだけで表れる空中に浮くデジタルモニターによって確認することができます。

さらに、車のおもちゃはVR空間内で走り出し、呉服はそれを着た本物そっくりの人物が現れ、購入後の商品の使用イメージがより鮮明に消費者に提示されます。

このVR技術を利用したショッピングコンテンツは大きな話題を呼び、競争激しいeコマース市場で一歩抜け出す挑戦的な取り組みといえるでしょう。

ebay:デジタルワールドに没入して商品をカテゴリから検索

アメリカのカルフォルニアに本社を置く世界最多の利用者を持つ、eコマースサービスを提供する企業である「eBay」は、オーストラリアで百貨店などのショッピング施設を展開しているMyer社の商品と提携し共同で、家にいながら百貨店でショッピングができるよう、VR空間でのネットショッピングサービスを開始しています。

この世界初のVRデパートサービスは、オーストラリアで試験運用し、改良を重ねたのちネットワーク環境さえあればどこでも利用可能であるという利点を生かし、このVRデパートサービスを今後グローバルに展開する予定であるといいます。

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EC大手eBay、オーストラリアで最大の百貨店と世界初のVRショッピングサービスを開始

このサービスは、スマートフォンなどでアプリを起動し、VRデバイスを接続すると、目の前に様々な商品が並ぶVR空間が広がるという簡単な仕組みとなっています。

この空間では商品を選んだり、情報を見たりといった作業がすべて首の動き、つまり目線のみで行うことができます。

例えば、気になる商品があるとき、その商品に目線を向け、一定時間見つめることで選択ができ、その商品の情報を見ることができます。

そして、商品の情報ページに行くと商品が立体的に表れ気に入ればその場で購入することも可能です。商品は百貨店と提携していることから、とても豊富で、またこれからオンラインショッピングの利点を生かし、商品数をまだまだ増やしていくといいます。

従来のeBayのサービスである消費者に合わせた商品のおすすめを表示する機能もあり、さらにオリジナルのVRデバイスである「Shopticals」の配布も行っています。

EC大手eBay、オーストラリアで最大の百貨店と世界初のVRショッピングサービスを開始

今後、このVRデパートサービスは家にいながら百貨店にいるような豊富な商品の中での買い物が可能で、ネットショッピングの欠点であった、イメージしていた商品と違い、無駄な買い物をしてしまうなどの不満を解決するサービスとなりえるでしょう。

大日本印刷:バーチャルキャラクターによる店舗接客

大日本印刷株式会社は、近年の小売業界の深刻な人手不足による店舗での接客販売員の雇用が難しい現状や、ソーシャルメディアでのバーチャルキャラクター(YouTubeでのVtuberなど)の人気に目をつけ、バーチャルキャラクターを遠隔で操作して小売店舗や商業施設などで接客やデモンストレーションを行うサービスを、VR/AR技術のソリューションを提供する株式会社エクシヴィと共同で開発しました。

バーチャルキャラクターが店舗で接客するサービスを開発

このサービスはVR技術により、専用の器具を身に着けた実際の人の動きを、バーチャルキャラクターとシンクロさせて、人がオフィスや自宅など遠くにいながら、ディスプレイにバーチャルキャラクターを映して、様々な小売店舗で商品紹介などの接客やデモンストレーションを行うことができます。

大日本印刷はeコマースサービスにはない、実際の商品に触れる「コト体験」に注目しており、このバーチャルキャラクターの接客、デモンストレーションサービスは、遠隔での操作が可能で、複数の施設や店舗で接客サービスを提供することができるため、在宅勤務者をはじめ、人手不足を解消しながら商品の特徴や魅力を効果的に伝えることを可能にしているといえるでしょう。

また、ディスプレイには大日本印刷が開発した透明スクリーンを使用しており、明るい場所でも鮮やかな映像を演出することが可能で、より臨場感のあるサービスを提供しています。それに伴い、今後バーチャルキャラクターの制作を検討する企業とのマッチング、導入を連動することで、付加価値を高める効果もあるといいます。

近年はeコマースサービスの市場拡大が著しい中、実際の施設、店舗での小売業でのバーチャルキャラクターの導入は新しく、商品に実際に触れたり、試したりしたうえでの買い物を再燃させることで、eコマースサービスとの差別化につながるのではないでしょうか。

まとめ

近年は人々の個別化が進み、自宅で何でもできる時代が近付きつつあります。

VR/AR技術はその個別化に拍車をかける寂しい技術といわれていますが、大日本印刷のバーチャルキャラクターの導入など、人々を呼び込む新しい形も作られてきています。

今後のさらなる新たな小売業の形の出現に期待しましょう。

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執筆者

Web広告運用を専門としている。Google・Yahoo!・LINE・Twitter・Facebook(Instagram)など、幅広い媒体の運用実績があり、日々CPAの改善に努めている。100mを11秒台で走る俊足の持ち主であり、趣味は中日ドラゴンズの応援。

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