今回は、「記事LPの作り方」ということで、
「記事LP」とは?というところから、構成、作り方、作成のコツまで幅広く説明しています。
この記事を全部読めばすぐに生かせることばかりを書いているので、ぜひ参考にしてもらえると嬉しいです!
記事LPの作り方 ~概要から具体的な作成の手順まで一挙に説明!~
「記事LP」とは、Webメディアやブログに掲載する記事とフォーマットがよく似たランディングページで、読み手のユーザーは共感を得たうえで購入につなげる文章中心の記事です。目的としては、潜在層を「商品を購入したい」というモチベーションにさせることで広告に嫌悪感を抱く層の獲得を狙います。あくまで、ユーザーの悩みや問題に寄り添うことが前提になります。
「LP」…一方で、通常のLPは、製品の魅力が強くアピールするため、広告色が出やすいのが特徴です。商品やサービスを利用してもらうことが目的であるため、企業側がアピールしたい内容が積極的に盛り込まれています。基本的に購入を前提とした消費者に向けて行われるので、商品のスペックや特徴を詳しく説明しています。
「記事」…記事LPと内容はほぼ同じで、ユーザーの悩みや問題に寄り添う事を目的にします。記事LPから一切の広告要素をとったもの、という認識で間違いないでしょう。
その他にも、通常のLPと記事LPは「流入元」の違いがあります。
通常LPでは、「リスティング広告」や「SNS広告」が主になります。Googleなどで積極的に検索したり、SNSで何度も口コミなどをチェックしている場合が多いです。一方で、記事LPは、「ネイティブ広告」が主になります。Webメディアのおすすめ記事一覧やSNS投稿の間に表示される広告から該当の記事LPに遷移することが多いとされています。
2 記事を作成するメリット5選
1. 「潜在層」「準顕在層」「顕在層」とそれぞれへのアプローチ
マーケティングをする際に、見込み客を3つのカテゴリーに分けることがあります。
「潜在層」「準顕在層」「顕在層」の3つです。
「潜在層」とは、「商品を知らない、またはニーズがあるかどうかわからない」という人で、まずは、商品を知ってもらい、興味を持ってもらう必要があります。
「準顕在層」とは、「ニーズはマッチしているが、商品購入を検討する」という段階には入っていない人で、「商品を検討してもらう」という事が必要です。
最後に「顕在層」とは、「すでに商品を知っており、他社商品も含めて購入段階にはいる」人を指します。あとは、自社製品を購入してもらうだけなので、そこに注力します。
その上で、ユーザーに商品を購入してもらうという目的を達成するためには、ネイティブ広告から記事LPに流入した潜在層や準顕在層を内部リンクによって、通常のLPに遷移させるための流れを作ります。上記の潜在層や準顕在層は、「課題が明確になっていない」「まだ商品そのものを認知していない」という状態なので、通常のLPであると、性質上ファーストビューからいきなり商品のメリットや特徴を訴求するため、突然ネイティブ広告から遷移してしまって違和感を与えてしまうことがあります。
2.通常LPの遷移する前の消費者意識の醸成
記事LPのメリットとして、通常のLPに遷移する前に、ユーザーの商品の認知や興味関心を高められることがあります。
通常のLPの前に記事LPを差し込むことで、商品を大々的にアピールする前に認知を図ったり、関心を高めることができます。一度サイトにアクセスしたユーザーをとり逃さない、という事もマーケティングでは非常に重要です。
記事LPは、間に挟むことによって、ネイティブ広告から直接通常のLPに遷移した人の「離脱」を防ぐことが出来ます。通常のLPに記載されている内容は、基本的にユーザーが商品を認知している、またはある程度の関心があることを前提としています。
しかし、ネイティブ広告のターゲットは潜在層や準顕在層なので、ユーザーは商品を認知していない、あるいは興味や関心が薄い状態です。にもかかわらず、その状態でネイティブ広告から直接通常LPに遷移させてしまうと、ユーザーは商品を知るためにほかのサイトで情報を探そうとして、ページを離脱してしまいます。
そこで間に記事LPを挟むことで、潜在層や準顕在層に必要不可欠な「商品の認知」と「興味・関心の醸成」というプロセスを経由できます。直接通常LPに遷移したときの離脱を防ぎ、スムーズにユーザーのアクションへとつなげることが可能なのです。
3.広告感がない・少ない→今まで届かなかった層にアプローチできる
「広告感が少ない」という点も記事LPのメリットです。
記事LPは、商品やサービスをアピールするという事はもちろんですが、ユーザーの悩みや問題に寄り添う事も戦略の一つとして考えられています。商品を紹介する企業側ではなく、あくまでユーザーと同じ目線に立って商品やサービスを紹介するため、「広告感を出さずに、広告ができる」という意味では、優れものと言えます。なぜ、ただ単に通常LPのみを使うよりも記事LPを合わせて利用すると、売り上げがアップするかというと、人々は、「広告感があると、無意識的に遠ざかる」という傾向があるからです。SNSやWebサイトで、情報をスクリーニングしていると、「ネイティブ広告」を見かけることがあると思います。
しかし、もしそれがコンテンツではなく、商品を大々的にアピールしているLPだったらどうでしょうか?
「なんだよ、また広告か」とうんざりして、そのページを離れてしまうかもしれません。記事LPの場合、ネイティブ広告とクリックして表示されたとしても、冒頭での商品の話題は出ることがないので、「広告感」というものは感じないと思われます。つまり、極論を言ってしまえば、「商品に興味があればその先の通常LPに遷移し、興味がなければそこで終わり」でいいわけです。記事LPを読んだ結果、商品が欲しいと思えば、更に詳しいLPに飛んでもらうことが出来るので、イメージのマイナスにはならないのです。ユーザーはいきなり知らない商品の情報を押し付けられると、嫌悪感をもって、反購買意識が働いてしまいます。そうなってしまえば、せっかく良い商品を買ってもらえる機会の損失につながります。そうならないように、ユーザーにとって何が有益なのかを考えることが大切です。もう一つ大事な点は、「今までアプローチできなかった層にリーチできる」という点です。目的として、記事LPは、そもそも顕在層にアピールするものではないので、いかに認知度のすそ野を広げられるかがカギです。従来は、顕在層しかマーケットに存在しないと考えられていましたが、その奥に多くの潜在層がいることが分かってきました。そこにアピールできるのが「記事LP」なのです。
4. ユーザーの比較検討プロセスを省ける
4つ目のメリットは、「ユーザーの比較検討プロセスを省ける」というものです。
これはどういうことか?
ユーザーの多くは、一つの商品を購入するまでに、様々な情報を調べて、比較検討する、という事を行います。そのプロセスを省略することが出来るのが「記事LP」なのです。記事LP制作会社である「Wonder Space」では、具体的に以下の4つプロセスを挙げています。
- 商品について興味を持つ…認知
- サービス内容や得られる具体的なメリットを調べる…調査
- 他の商品よりも魅力的なものかどうか…比較
- 本当に自分に必要な商品かどうか…検討
の4つのフェーズに分かれます。
記事LPは、これらの情報をすべて盛り込めるため、「ユーザーの比較検討プロセス」を省いて、CV(コンバージョン)につなげることができます。基本的に顧客が商品を購入する際には、単に良い商品であったら買うという単純なものではなく、先ほど紹介したように、「商品を認知して」「その商品に興味をもって」「他の商品と比較検討して」「購入する」という形になります。見込み客が最終的に購入客になるまでには、長いプロセスを経ないといけないので、途中で面倒くさくなり、購入をあきらめてしまう、といった人も出てくるかもしれません。そういった非常にもったいないケースを解消するためにも、「記事LP」の役割は大きなものがあります。記事LPで一連のフェーズを導いてあげることにより、共感してくれた顧客は、一気に購入までつながってくれるかもしれません。先ほど「共感」という言葉を使いましたが、記事LPは、「共感→アクション」という流れを作りやすいこともメリットの一つです。ユーザーが、知りたいことや困っていることが基点になるので、当然、内容に共感してもらいやすくなります。「共感」という感情の動きがベースにあると、商材への理解や納得も高まり、解決策としては、具体的なものとなってくるので、結果的に「資料の請求」や「商品の購入」というアクションにつながりやすくなります。
5.ユーザーへの狙いが分かったうえで、効果的なアピールができる
顧客の情報やニーズの収集、分析にも記事LPは、長けているといえます。先ほどお伝えしたように、いきなり通常のLPを見せてしまうと、そもそもが、購入を前提としたユーザーへの提供なので、誰がどのような情報を欲しがっていて、どこで購入を諦めたか、などの分析ができません。したがって、LPを作成する際に、ユーザーのニーズと訴求の内容にずれが生じてしまい、CVが思ったように出せないケースがよくあります。一方で、記事LPでは、広くターゲットを想定しているので、記事の内容によって読者のリアクションを確認することができます。例えば、最初は比較的メリットを前面に押し出した記事を書いてみる。次いて、少しデメリットや注意点を加えた記事を書いてみて、閲覧数・流入数が増えれば、ユーザーは、「メリット・デメリットを比較したい」というニーズが分かります。あらゆるニーズを想定して作成できるので、その分析によって、LPの内容決定にもプラスの影響を与えることが出来ます。
3 記事作成の前の諸設定~リサーチやKPI、ストーリーペルソナ設定など~
3章では、「リサーチ」「KPI」「ストーリーペルソナ設定」の観点から、記事LPを作成する前に必要な事項を説明します。
⑴ 「リサーチ」では、まず「商品の用途」を調べ、「機能やスペック」についても理解します。同じような商品であっても、細かい差があったりするので、具体的に調べるとよいでしょう。
次に「価格」ですが、商品の値段は、購入するかどうかを左右する大きな要因なので、他の商品もチェックしておきましょう。
「信頼性・権威性」という項目は、「その商品がマーケットにおいてどのくらいの価値があるか」です。そこをきちんと理解していないと逆算された訴求ができません。
そして、最後は、その商品が「ユーザーにどのような影響を与え、問題解決に導くのか」を考え、購入してもらうという段階を意識して、「他社商品との違い」をリスト化します。
ユーザーの心理として、「他の商品と比べてここが優れている」「他の商品には、ない機能がある」という点で、商品を購入するので、ここが一番大事です。
⑵ 二つ目は、「ペルソナ」を設定します。
「ペルソナ」とは、「商品やサービスを提供し、享受するユーザー像」のことで、これを設定することによって、売りこむ対象が明確になります。年齢・性別・職業・ライフスタイルなど、様々なものを設定して、どのターゲットに、どうアプローチするかを決定します。併せて、「KPI」を設定することによって、目標と現実のギャップを把握しやすくなります。
⑶ それらができたら、記事の「ストーリー」を設定していきます。
設定方法を紹介するにあたって、「Wonder Space」社の「ストーリーブランド」という戦略を紹介します!
1 ストーリーブランドとは?
…消費者に自社商品を紹介し、興味をもってもらい、購入につなげるマーケティングで、消費者を主人公にしてストーリーを作る、といものです。
2 問題の特定を行う
消費者が商品やサービスに関心を持つことは、「映画などのストーリーに引き込まれる」のと同じことで、消費者が抱えている問題を特定することが大切です。
消費者が抱える3つの問題
・外的問題:置かれている環境などによって起きる
・内的問題:精神的に抱えている
・哲学的問題:そもそも、それは問題なのか
→消費者に行動喚起させたいなら、「内的問題」に注目!
3 導き手を登場させる
主人公となる消費者が求めているのは、ピンチの状況から助けてくれる「導き手」の存在です。
→商品やサービスを問題解決の導き手にして、ストーリーを組み立てることを意識しましょう!
4 計画の指示をする
導き手を登場させるだけでは、消費者の行動喚起にはつながりません!
→実際に伝えるような計画を示すことが大切!
5 行動喚起
消費者に行動喚起させる方法は2種類あります。
一つ目は、「直接的に購入を呼び掛ける方法」で、
もう一つは、「段階的に行動を促す方法」です。
多くの企業がやりがちですが、前者のやり方はあまりよくありません!
人は、理由があって、納得しないと動きません。
例えば、
「そのスパイクシューズを履けば、世界のスーパースターのようなシュートが打てる!」
「そのスピーカーは、映画館やコンサートのような音が聴ける!」 などなどです。
→このように間接的に語りかけ、興味や関心をひくことが大切です!
6 回避すべき失敗を示す
人は、失うものもないと、関心が持てないようです。
物語の中に、ピンチ(危機)のシーンを盛り込むイメージで、商品やサービスを使わないと、どんなデメリットがあるかを示します。
7 成功する結末を入れる
最後は、やはりハッピーエンドで終わるのが最高の物語です。 商品やサービスが消費者にどのような影響を与え、プラスの価値をもたらすのか、を示せればOK!
4 構成の作り方
4章では、記事LPの「構成」の作り方について説明します。今までお伝えしてきたように、ユーザーは、それぞれの生活状況によって、一人一人異なったニーズを抱えているので、個々に適したアプローチが必要です。まず、記事全体の流れとして意識するのは、「商品の購入」といったものになっているか、ということです。消費者一人一人を主人公と見立てて、一連のストーリーを作ることが大切です。
まず、「認知獲得」では、「ユーザーが抱えている本質的な悩みに合わせる」ということが大事になってきます。この段階におけるターゲットは、ただなんとなくSNSやブログなどを閲覧しているだけなので、過度な広告をして嫌悪感を持たせないようにしましょう。
→話題性や共感性が高い情報を提供して、記事を読み進めるモチベーションを作ります。
続いて、「興味・関心」を高めるという観点では、「感情」に訴えかける事が重要です。その際には、
「Belief:思い込み・固定観念」
「Desire:欲求・願望」
「Feeling:感情・喜怒哀楽」
という3つの感情に着目しましょう。特に2つ目の「欲求・願望」は人間の行動を大きく左右させるので、大事な観点だと言えるでしょう。そして、この段階で初めて商品やサービスを紹介します。ただ、あくまで、ユーザーの悩みを解決する、という立場を崩さないように意識しましょう。
→実際の商品の使用感を提示して、ユーザーに疑似体験をさせるような狙いを持つとGood!
次の「比較検討」で、具体的にクロージングを意識していきます。競合他社の商品やサービスを取り上げて、ユーザーに「比較」をさせます。それを通して、自社の商品やサービスが優れるという事を示せるように逆算しましょう。ユーザーの心理として、決断を迫られると、「一旦保留にして遠ざけたり、他の情報を見て偏りのないように」と迷いが生じます。
他の商品の媒体では、当然その商品を推薦しているので、ユーザーが右往左往して、そちらに取り込まれないように、具体的で説得力のある情報を載せましょう。
→自社商品でなければいけない理由をアピールしましょう!
ここを通過すれば、いよいよ「商品の購入」です。そのユーザーは、ほぼ自社の商品・サービスに決定していると考えられるので、ここでやっと通常のLPに誘導します。その際に意識することは、今買った方がいい理由(Call to Action)を示すことです。「いずれ買うけど今はいいかな」ではなく、「今買った方がおトクかもしれない」と思わせるようにしましょう!
全体として、記事LPを構造的にするために「PASONAの法則」というものを参考にしましょう。
「PASONA」とは、
- Problem(問題):問題や悩みを明確化する
- Affinity(親近感)Agitation(扇動):悩みに共感して、親近感を得る
- Solution(解決策):解決策を提示する
- Offer(提案):買いたくなる提案を示す
- Narrowing down(絞り込み):限定をして希少性を示す
- Action(行動):購入を促す
という語のそれぞれの頭文字をとったもので、近年では、「Agitation」が「Affinity」になり、「新PASONAの法則」もあるようです。
5 記事の書き方
5章では、いよいよ記事作成に入っていくためのポイントを紹介します。記事LPを書く上で、注意すべきことは、
⑴ タイトルや見出しを工夫する
⑵ 適度に画像や図を入れる
⑶ 重要な箇所に文字装飾を入れる
⑷ 信憑性の高い情報を入れる
⑸ ユーザーにメリットのある情報を提供する
⑹ 文脈に合わせて導線を作る
の6つにおおよそ分かれます。
⑴ タイトルや見出しを工夫する
1では、「タイトルを2フレーズに分ける」という工夫が必須です。記事はタイトルで読んでもらえるかが決まると言っても過言ではありません。前後に分け、パッと見て分かりやすくインパクトがある言葉を選ぶようにしましょう。次に意識することは、「記号を活用する」ことです。例えば、旅行の記事を書くときに、「旅行好きが絶対に行くべき石川金沢の高級宿10選」とタイトルがあっても、あまり行ってみたいとは思いませんね。それを工夫して「【旅行好き必見!?】絶対に行くべき石川金沢の高級宿10選」とすると、行ってみたい!という興味がわいてくると思います。また、上記のタイトルにも入っていますが、「数字」を入れることによって、具体的に訴求することも重要です。「日本人の6人に1人が○○?」「○○%の女性は知らない?!」などのタイトルでユーザーの関心を引くようにしましょう。
⑵ 適度に画像や図を入れる
文章ばかりだとなかなかユーザーは読んでくれません。適度に画像や図を入れることで記事の長さを感じずに読むことが出来ます。目安は、1コンテンツに1画像です。また、画像挿入をする際には、「インフォグラフィック」というものを活用すると、SEO対策としても効果の向上が見込めます。注意としては、他社サイトから画像を引用する際は必ず引用元を記載するようにします。無断転用・加工は著作権違反に当たるおそれがあります。
⑶ 重要な箇所に文字装飾を入れる
自社の商品やサービスの優れる点や利益などの箇所には文字装飾を入れるとよいです。「視認性」を高めるという事がこの工夫の目的です。1000字以上の記事を読んでいると、どこが大事なポイントなのかわからなくなってきます。そうならないために、文章に視覚的にメリハリをつけることを意識しましょう。また、文字数は人間が1分間に読めるスピードが400~600字であることを考えると、1500字程度がよいでしょう。
⑷ 信憑性の高い情報を入れる
文章を作るうえで、「客観的なデータ」を盛り込むことはとても重要です。
良くも悪くも記事LPは、広告の一環になるので、商品をアピールする形で書かれています。つまり、良い情報・良い情報と熱烈なメッセージだけを伝えていると、ユーザーは辟易してしまう可能性があります。どうしてその商品にメリットがあるのか、根拠をもって書かれている記事は安心して候補に入れられます。専門家の意見などを参考にしてみてもよいかもしれません。
⑸ ユーザーにメリットのある情報を提供する
この項目で、効果があるのは、「ライター情報」を入れることです。なぜなら、ライター自らの情報や感想を入れることによって、一気に親近感がわき、「個人ブログ」を見ているかのような感覚になります。先ほどから繰り返しお伝えしていますが、ユーザーの共感と納得がないと、商品購入にはつながりません。一方的に押し売りをしても効果は出ないのです。一般的に言われている文章の割合は、「ユーザーにとって有益な情報:自社商品のPR情報=7:3」くらいがよいとされています。
⑹ 文脈に合わせて導線を作る
最後のポイントは、「文脈に合わせて導線を作る」です。 多くの企業がよくやってしまうのが、通常のLPと同様の「ご購入はこちら」や「今すぐお申込み」というような訴求ですが、記事LPでそのような売りこみ方をしてしまうとユーザーに不信感を与えてしまうので、「~についてもっと知りたい」「~の詳細はこちら」くらいの表現にとどめておきましょう。
6 記事LPで成果を出すコツ
最後の6章は、「記事LPで成果を出すコツ」について紹介します。
⑴ 目的に合わせて配信方法を変える
⑵ ターゲットの興味関心を考える
⑶ LPO(Landing Page Optimization)…ランディングページ最適化
の3つです。
⑴ 目的に合わせて配信方法を変える
「目的に合わせて配信の方法を変える」というのは、記事の内容以外のポイントとして、非常に重要になってきます。まず、「より多くのユーザーに向けて記事を届けたい」場合は、ターゲティングを設定する必要がないので、「レコメンドウィジェット型広告」で配信するのがよいとされています。「レコメンドウィジェット(RW)広告」は、例えばYahooの検索欄の下部に出てくるもので、基本的には、ユーザーの興味・関心によって表示が決定します。一方で、性別や年齢など、狙うターゲットが限定されている場合は、「インフィード広告」というものを活用するとよいとされています。「インフィード広告」は、同じくYahooの検索欄のブログコンテンツの間に差し込むことができます。RW広告と異なり、ターゲティングができるので、意図的に情報発信ができます。上記では、主に「認知」を目的として広告を行う場合を紹介してきましたが、本格的にユーザーの獲得を狙っていく場合には、「リターゲティング」機能などを使って、複数回アプローチしていくことができます。目的によって、いろいろな広告を使い分けてみましょう。
⑵ ターゲットの興味関心を考える
2つ目は、「ターゲットの興味・関心」に合わせたアプローチです。
3章でご紹介した「サッカーシューズ」を例にとると、
「潜在層」…「世界のトップ選手が行っているシュート練習・筋トレメニュー」
「準顕在層」…「グラウンドの種類に対応した3つのシューズの選び方」
「顕在層」…「世界のトップ選手が着用している新発売のモデルはコレ!」
イメージできましたでしょうか?(笑)
このように段階的にアプローチすることで、それぞれのユーザーに対してニーズを満たすことができ、違和感なく訴求することが出来ます。
⑶ LPO(Landing Page Optimization)…ランディングページ最適化
最後は、「ランディングページの最適化」です。
ユーザーに信頼してもらう工夫として、例えば、広告や口コミを掲載する際に、
「静止画」の表示を「動的表示」に変える、などがあります。それによって、リアル感を演出し、共感を得やすい、といった効果があります。また、LPOに加えて、 「申し込みフォームや問い合わせフォームを最適化する「EFO」などもあるので、対策が進んできた方は、併せてチェックしてみましょう。
7. まとめ
どうだったでしょうか?!
記事としては長めの内容になりましたが、伝えたいことは全部伝えきれたと思います!
記事LPというものは、世間的な認知度は低いですが、実は、通常のLPよりも影響を与えているといっても過言ではありません。
記事LPをしっかりと作りこむことで、本命の集客につながってくるので、意識的に試してみましょう!