ブログやサイトを運営していて、
- 目次ってSEOにどう影響するのか?
- 目次ってSEO的に必要?
と思う人も多いでしょう。
SEO効果は1つ1つの影響が把握しにくい側面があるため、このような疑問がわくことは普通です。
そこで今回は目次のSEO効果について詳しく解説していきます。
これからSEO対策に本腰を入れたい人も、すでにSEO対策をしている人もぜひ参考にしてください。
ブログにおける目次とは?
目次は、ウェブサイトのSEO対策において重要な要素です。
目次には、記事の概要やおおよそのボリュームをユーザーに伝えたり、目的の箇所にジャンプさせる役割があります。
適切な見出しタグ(H1、H2、H3など)を使用して目次を作成し、キーワードを適切に配置することで、検索エンジンがサイトのコンテンツを理解しやすくし、ランキング向上につながります。
目次のSEO効果はほとんどなし!
目次の設置自体が直接的にSEO効果を与えるわけではありません。しかし、目次が無意味ということでもありません。
目次はランキング要因ではない
2023年6月時点では目次は検索順位を直接左右する「ランキング要因」に直接的に影響を与えない可能性が高いです。
つまりは目次がないだけで検索順位が下がってしまうこともありません。
ただGoogleは目次と検索順位の関係性について公式に言及していないため、これはあくまで推測の域は出ません。
目次のないサイトであっても上位に表示されていることもあるので、目次の有無=ランキングに重要 というわけではなさそうです。
目次は間接的にSEOに影響する
結論からいえば、目次の設置は間接的にはSEO効果があると考えられます。
それは「ユーザーの利便性」と密接に関係しているためです。
もし10,000文字を超えるボリュームの記事だったときに、目次が一切ないと、スクロールで目的の情報を探すしかありません。
すぐに情報が知りたいのに、お目当ての内容がすぐに見られないと、その記事をよむこと自体辞めてしまいます。
これが離脱率につながります。
そしてSEOにおいて、被リンクやサイテーションはGoogleからの評価を決める要因の一つです。
ただし以下の場合には目次がなくてもほぼ影響がないです。
- そもそも目次が必要なほど文章量がない
- 各章を順序よく読んでほしい
目次設置がSEO的に意味がある理由は?
目次はユーザーのためにとっての利便性に影響するということで意味があると紹介しました。
そこで目次の設置が間接的にSEO効果があるという理由について紹介します。
ユーザビリティが向上する
目次はユーザーの利便性を向上させます。長い記事やガイドを読む際に、目次があると必要な情報に迅速にアクセスできます。
ユーザーは全体像を把握しやすくなり、興味のあるセクションに素早くジャンプできます。
これにより、ユーザーの満足度が向上し、サイトへの戻り率やコンテンツの共有率も高まります。
クリック数増加
目次の設置によるメリットの一つは、クリック数の増加です。
目次はユーザーが関心のあるセクションに直接ジャンプできる便利なナビゲーションツールです。
目次が見出しやセクションの要点を示しているため、ユーザーは自分の興味に合った部分を簡単に見つけられます。
これにより、目次をクリックしてコンテンツ内の詳細にアクセスする割合が増え、ページ内のクリック数が向上します。
さらに、ユーザーがコンテンツ全体を閲覧するための動機も高まり、読了率の向上やページ滞在時間の延長にもつながります。
Googleがコンテンツを理解しやすくなる
Googleがコンテンツを理解しやすくなるためには、適切な構造化とキーワード配置が重要です。
見出しタグ(H1、H2、H3など)を使用した目次や記事内の見出しは、コンテンツの階層を示し、Googleが情報を把握しやすくします。
また、キーワードを適切に配置することで、コンテンツのテーマや重要なポイントが明確になり、検索エンジンが関連性を理解しやすくなります。
これにより、検索結果のランキング向上や表示頻度の増加が期待できます。
検索結果ページに表示される可能性がある
目次を設置することで、検索結果ページに追加のリンクが表示される可能性があります。
Googleは目次や見出しを利用してコンテンツの構造を理解し、ユーザーの検索クエリに対して関連性を評価します。
また、キーワードの適切な配置は検索エンジンがコンテンツのテーマや内容を把握しやすくし、関連検索クエリに対して表示される可能性を高めます。
ユーザーに支持されている箇所を把握できる
ユーザーの支持を把握するためには、以下の方法があります。
まず、コメントやフィードバックの数や内容を分析します。
また、ソーシャルメディアでの共有やいいねの数、記事のシェア数も参考になります。
さらに、ユーザーの行動分析を行い、ページビューや滞在時間、バウンス率などの指標を確認します。
これらのデータを総合的に分析することで、ユーザーが特に支持している箇所やコンテンツの効果を把握することができます。
SEO効果のある目次の設置方法
プラグインの利用
SEO効果のある目次を設置するためには、プラグインの利用が便利です。
たとえばWordPressや他のCMSでは、目次プラグインを使用することで簡単に目次を生成できます。
これらのプラグインは、記事内の見出しタグを自動的に検出し、目次を作成します。
目次はSEOにおいてコンテンツの構造を明確に示し、キーワードの配置にも影響を与えます。
また、目次プラグインはデザインやスタイルのカスタマイズも可能で、ユーザー体験を向上させることもできます。
ただし、プラグインを使用する場合は、信頼性とセキュリティに注意しながら適切なものを選ぶことが重要です。
functions.phpを編集する
WordPressでプラグインやテーマに縛られずに目次を自動で生成したい場合は、functions.phpを編集する方法もあります。
この方法では、目次をカスタムコードとして直接テーマに追加します。
functions.phpファイルに目次を生成するための関数やカスタムショートコードを記述し、それをテーマ内の適切な場所に配置します。
この方法はプラグインを使用せずに目次を作成するための柔軟性がありますが、テーマの編集には慎重さが必要です。
目次作成機能付きのテーマを使う
目次作成機能付きのテーマを使用すると、目次の作成と管理が簡単になります。
これらのテーマは、コンテンツ内の見出しタグを自動的に検出し、目次を生成する機能を提供しています。
目次のスタイルや表示方法をカスタマイズできる場合もあります。
目次作成機能付きのテーマを使用することで、SEOにおいてコンテンツの構造化とキーワードの配置を強化することができます。
ただし、テーマの選択には注意が必要で、信頼性・パフォーマンス・カスタマイズ性などを考慮し、自分のニーズや方向性に合ったテーマを選ぶことが重要です。
HTMLタグを使う
HTMLタグはウェブページの構造と意味を示すために使用されます。
例えば、<h1>から<h6>タグは見出しを示し、段落は<p>タグで囲まれます。
<a>タグはリンクを作成し、<img>タグは画像を表示します。
また、<ul>や<ol>タグは順序付きや順序なしリストを作成します。
なおHTMLタグを使って目次を作成する手順は以下の通りです。
- 遷移先である各見出しに「id= ”名前 ”」を設置する
- リストタグ内にhref属性を利用して、遷移先idのリンク付与したテキストを設置する
目次の設置方法は主に3つあります。Webサイトの目的に合わせて設置方法を選択しましょう。
HTMLタグを正しく使用することで、検索エンジンやブラウザがコンテンツを適切に解釈し、ユーザーにとって理解しやすいウェブページを提供することができます。
SEO効果の期待できる目次のコツは?
目次だけでコンテンツの概要が理解できるようにする
目次を設置する際に、「目次だけでコンテンツの概要が理解できるようにする」という意味は、目次に記載されるセクションや見出しの選択と表現によってコンテンツの全体像が把握できるようにすることです。
目次はコンテンツの主要なトピックやセクションを網羅的に反映し、わかりやすく記述することが重要です。
これにより、ユーザーは目次を見るだけで記事の概要や内容を把握でき、必要な情報を素早く見つけることができます。
また、目次が論理的に作成されていない場合、Googleがwebサイトを非論的なコンテンツと判断し、検索順位の低下を招く可能性もあります。
タイトルは、できるかぎり簡潔にする
タイトルは簡潔にすることが重要です。短くて明確なタイトルはユーザーの関心を引きやすく、検索エンジンの理解も容易です。
キーワードを組み込みながらも、冗長な言葉や余分な情報を避けることがポイントです。
要点を端的に伝え、興味を引くようなタイトルを作成しましょう。
長すぎるタイトルは切れてしまう場合もありますので、目安として50文字程度に収めることが望ましいです。
目次と内容を一致させる
目次と内容を一致させるためには、以下のポイントに注意します。
まず、目次に表示されるセクションや見出しは、実際のコンテンツの構造と一致している必要があります。
目次に記載されたトピックや順序が、記事内で掘り下げられた内容と対応していることを確認します。
それだけでなく、目次の言葉遣いや表現もコンテンツの要点や主題に合致している必要があります。
ユーザーが目次を見て期待する情報を実際のコンテンツが提供することで、一貫性と信頼性が確保されます。
目次が長い場合は、開閉ボタンを設置する
目次が長い場合、開閉ボタンを設置することは有用です。開閉ボタンは、目次の表示/非表示を切り替える機能です。
ユーザーはボタンをクリックすることで目次を簡潔に表示でき、必要なセクションにジャンプできます。
これにより、長い目次がページの上部を占拠せずユーザーがスムーズにコンテンツにアクセスできます。
また、ユーザー体験の向上にも寄与し、ページの読みやすさやナビゲーションの便利さが向上します。
目次の見出しにリンクを貼る
目次の見出しにリンクを貼ることは、ユーザーのナビゲーションをしやすくするために役立ちます。
各見出しに対応するリンクを設置することで、ユーザーは目次から直接該当する文章にジャンプできます。
これにより、長いコンテンツでも必要な情報に迅速にアクセスできます。
さらに、リンクは検索エンジンにもコンテンツの構造と関連性を明示し、ランキング向上にも寄与します。
リンクのテキストには具体的な見出しやキーワードを使用することで、ユーザーと検索エンジンの両方に有益な情報を提供します。
目次をおくべきケースおかなくていいケース
目次をおくべきケース
目次を設置すべきケースは、コンテンツの文章が長い場合です。
また、トピックが複数ある記事では、目次を通じて内容の概要を提供し、ユーザーが自分のニーズに合った文章を見つけやすくなります。
さらに、SEO対策の観点では、目次にキーワードを配置することでコンテンツの関連性を強調し、検索エンジンのランキングにも影響を与えます。
目次をおかなくていいケース
目次を設置しなくても良いケースは、短いコンテンツや単純な記事では、目次が不要であることがあります。
ユーザーがスクロールするだけで内容を理解できる場合や、情報が明確にまとまっている場合は目次を省略しても問題ありません。
また、特定のトピックに焦点を当てた独立した記事やニュース記事では、目次が必要ないことがあります。
目次の作成に手間がかかる場合や、デザイン上の制約がある場合も、目次を省略する選択肢となります。
SEO効果を意識した目次設置におすすめなプラグイン
シンプル目次
シンプル目次は、日本人が開発しているブロックエディタ専用の目次プラグインです。
名前の通り機能は実にシンプル。
見出しタグを自動的に検出し、目次を生成します。カスタマイズ性は限定的ですが、目次のスタイルや表示位置を選択できます。
スムーズなスクロールやハイライト機能は備えておらず、基本的な目次機能に特化しています。
シンプルで軽量なため、パフォーマンスに優れています。目次を簡単かつ迅速に設置したい場合に適しています。
Table of Contents Plus
Table of Contents Plusは、ユーザーからの評価が高い目次プラグインです。2011年から開発が続けられていて、有効インストール数は30万を超えています。
日本語で扱える数少ないプラグインなのでwordpress初心者の人でも使いやすいでしょう。
機能面では、h1からh6までの見出しの中から指定した見出しタグのみ目次として表示することも可能です。
プラグインの設定画面では、目次の表示位置や表示する内容を自分好みに変更したり、ショートコードを使って任意の場所に目次を表示できます。
また記事ごとに目次の表示・非表示を選べないのがネックですが、逆に全てのページに目次を表示するなら安心して使えるプラグインです。
Easy Table of Contents
Easy Table of Contentsは、Table of Contents Plusに次いで有名な目次プラグインです。有効インストール数は20万超えで、日本でも使用者が多いため日本語で情報を得ることができます。
見出しタグを自動的に検出し、目次を作成するため手間が省けます。
目次のスタイルや表示方法をカスタマイズでき、スクロールやハイライト機能も備えています。
また、SEOにも対応し、コンテンツの構造を検索エンジンに理解しやすくします。簡単に目次を設置するための便利なツールです。
Heroic Table of Contents
Heroic Table of Contentsは、ブロックエディタ専用の目次プラグインです。
目次を迅速かつ柔軟に設置する特徴があり、自動的に目次を生成し、カスタマイズが簡単です。
目次のスタイルやレイアウト、カラースキームをカスタマイズできます。そして目次内の項目はドラッグ&ドロップで簡単に並び替えられます。
さらに、スムーズなスクロール、ハイライト、折りたたみ表示などのインタラクティブな機能も提供され、ユーザー体験を向上させます。
SimpleTOC– Table of Contents Block
SimpleTOC – Table of Contents Blockは、目次を簡単に設置するためのWordPressのブロックエディター用のプラグインです。
まずブロックエディター内で目次ブロックを追加し、自動的に見出しタグを検出して目次を生成します。
目次のスタイルやレイアウトをカスタマイズでき、ドラッグ&ドロップで項目の並び替えができます。
そのほか折りたたみ表示やハイライト機能も備えており、スクロールやクリックによってコンテンツ内のセクションに簡単に移動できます。
シンプルで使いやすい目次設置専用のプラグインです。
【応用】SEO効果が期待できる見出しのルール
見出しの基本ルール
hタグを使う
見出しの基本ルールは、HTMLの見出しタグ(<h1>から<h6>)を使用することです。
h1は最も重要な見出しであり、階層的に下がるごとに重要度が低くなります。
見出しタグを使用することで、ウェブページの構造を明確に示し、検索エンジンやユーザーにとってコンテンツの重要な要素を伝えます。
適切な見出しタグを使用することで、コンテンツがスキャンしやすくなり、視覚的な階層性が生まれます。
その結果、ユーザー体験が向上し、検索エンジンの理解も容易になります。
また、スタイリングやアクセシビリティの観点からも、見出しタグの使用は重要です。
文字数は30文字程度で作る
短くて簡潔な見出しは、ユーザーに対して直接的かつ明確なメッセージを伝えることができます。
30文字程度の範囲では、主要なアイデアやキーワードをカバーし、ユーザーの興味を引くことができます。
長すぎる見出しは読みづらくなり、重要な情報が埋もれてしまう可能性があります。
しかし、このガイドラインは必ずしも厳格に守る必要はなく、文脈やコンテンツに合わせて適切な長さを選ぶことが重要です。
目的やユーザーのニーズに応じて、適切なバランスを見つけてください。
適切に階層立てる
見出しの階層は、重要性や関連性に基づいて決定されます。
一般的に、h1が最も重要な見出しであり、それに続く見出しは順に下位の階層となります。
この階層構造を正しく設定することで、コンテンツの論理的な構成や関係性が明確になります。
これはユーザーにとって情報の整理がしやすくなり、検索エンジンがコンテンツを理解しやすくする助けとなります。
正確な階層化は、コンテンツのクオリティや可読性を向上させる重要な要素です。
SEO効果が期待できる見出しの作り方
h1:タイトル・テーマ
SEO効果を期待する見出しの作り方では、h1タグを使ってページのタイトルやテーマを明確に表現します。
h1は検索エンジンにとって重要な要素であり、ページの内容やトピックを要約する役割を果たします。
タイトルやテーマを簡潔かつ関連性の高いキーワードで表現し、ユーザーの検索意図に応えるようにします。
適切なキーワードの使用とタイトルの明確さが、SEO効果を最大化する重要なポイントです。
h2:目次・章
SEO効果を期待する見出しの作り方では、h2タグを使って目次や章の見出しを設定します。
h2タグを使うことでページの構造やコンテンツの整理が明確になります。
なお目次や章の見出しは、関連するキーワードを適切に含めることが重要です。
ユーザーにとっても、目次や章の見出しは目当ての情報をさがしやすくし、必要な情報を素早く見つけるのに役立ちます。
h3:各章のポイント
各章のポイントは、より具体的なサブトピックや詳細な情報を示すために使用されます。
適切なキーワードを含めつつ、ポイントを簡潔に表現します。その結果、検索エンジンは各章のポイントを正確に把握し、関連する検索結果に表示されやすくなります。
h4〜h6:補足情報
これらの見出しは、より具体的かつ詳細な情報を示すために使われます。
h2やh3の情報に加えて、補足情報を明確に示すことで、情報の深堀にもつながるからです。
適切なキーワードの使用と明確な補足情報の設定は、コンテンツ(ブログ)の中身をより体系づけて理解してもらえることに影響するので重要な要素といえるでしょう。
まとめ
SEO効果の期待できる目次について詳しく解説していきました。
目次自体は直接席なSEO効果はないですが、ユーザーが長く滞在してくれることが期待できる要素でもあるので、ぜひ活用しましょう。
しかし、目次があえて必要ではないケースもあるので、サイトのニーズとボリューム・目的などを考慮して目次付けは考えましょう。
もし目次付けを含めSEOサイト運営に自信がない場合には、専門家に依頼をするのも一つの手です。