LINE広告 「カルーセル広告」とは?【設定方法やメリットについて徹底解説】

カルーセル広告とは、画像・テキストの組み合わせを1つの広告枠に複数掲載できる方法のことを指します。

LINE広告でももちろんカルーセル広告は利用可能で、実際に効果を出している企業も数多くあります。

広告を出稿しようと考えている企業は、ぜひLINE広告の中にあるカルーセル広告の利用がおすすめです。

ここではLINE広告でもカルーセル広告について詳しく解説していきます。

目次

LINE広告 「カルーセル広告」とは?

カルーセル広告とは、1つの広告枠にスライド式で画像・テキストを複数掲載できるフォーマットです。

2020年2月27日のアップデートにより、LINE広告で「カルーセル」フォーマットを選択できるようになりました。

カルーセルとは、「回転木馬」という意味で、WEB広告のフォーマットでは、広告内の複数枚の画像を左右に移動して切り替えられる広告表示タイプを指しています。

最大のポイントは、複数の画像とテキストから様々な訴求ができること。

例えば、1商材に色々な魅力が詰まっており、違った角度から伝えたい場合には有効なフォーマットです。

またスライド式のフォーマットになるので、左から右へストーリー仕立てに商材訴求するケースもあります。

このようにユーザーに商材の印象を残しやすいため、効果の出やすい広告フォーマットとして注目されています。

LINE広告 「カルーセル広告」のメリット

様々な訴求が可能

LINE広告の「カルーセル広告」は、複数の画像や動画をスライドショー形式で表示することができる広告フォーマットです。

この広告フォーマットの最大のメリットは、1つの広告内で複数の訴求を行うことができる点です。

たとえば、商品の複数の種類や色、特徴や使い方、価格帯などの異なる情報を、1つの広告内で分かりやすく伝えることができます。

また、複数の商品を一度に宣伝することも可能で、効率的な広告運用が可能となります。さらに、1つの画像や動画の表示時間を調整することができます。

そのため、伝えたい情報の重要度に合わせて、各コンテンツの表示時間を調整することができます。

LINE広告においては、スクロールによる自然な閲覧方法を採用しているため、ユーザーにストレスを与えずに多様な情報を伝えることができるのもポイント。

なお、表示時間の調整やスクロールによる閲覧方法により、ユーザーのストレスを最小限に抑えた広告運用が可能となります。

口コミの紹介が出来る

LINE広告のカルーセル広告では、企業や商品に対する口コミを載せることが出来ます。

例えば、商品やサービスを利用した人からの評価や感想を紹介することができます。その結果、口コミによる信頼性が高い情報を広告内で提供することができます。

さらに、カルーセル広告はスマートフォン向けに最適化されているため、口コミやレビューを閲覧することが簡単にできます。

また、LINEユーザーは友だち同士で情報を共有しやすいため、広告内で口コミを紹介することで、リピート購入や新規購入につながる可能性が高くなります。

ストーリー形式でブランディング出来る

カルーセル広告はスライド式なので、ストーリー風に仕立てて商材を訴求することも出来ます。

例えば、商品やサービスを使ったシーンをストーリー仕立てで表現することができます。複数の画像や動画を順番に繋げることで、商品やサービスの魅力を表現することができます。

また、ストーリー仕立ての広告は、見る人の興味を引きつけることができるため、ブランドの印象を深めることができます。

さらに、ストーリー形式でブランディングすることで、商品やサービスを使ったシーンを想像させることができます。

例えば、旅行会社が「カルーセル広告」を利用して、旅行のストーリーを表現することができます。

カルーセル広告を活用することによって、見る人に「夢や希望」といったものをストーリ仕立てで与えることができるため、ブランドのイメージアップにつながります。

LINE広告 カルーセル広告の注意点

出稿できるのは、タイムラインとNEWS面のみ

カルーセル広告はタイムラインとNEWS面のみに露出できるフォーマットです。

では「配信する意味がないのか?」「配信ボリュームが少ないのではないか?」と言うと、そうではありません。

両面ともLINE広告に紐づく配信面の中でボリュームがあり、反応の良い配信面です。

また、配信面の指定ができないLINE広告において、カルーセルは「意図的に配信先を指定できる広告」とも言えるでしょう。

そのため「配信面を指定したい」場合にもカルーセル広告は活用できるといえるのではないでしょうか。

入稿後に画像の掲載順を変更不可

「カルーセル広告」のデメリットの一つとして、入稿後に画像の掲載順を変更できないことがあります。

つまり、最初に入稿した画像が最初に表示され、その後順番を変更することはできないということです。

一度公開された広告は、ユーザーに対して一定の印象を与えるため、広告主が後から掲載順を変更することができないためです。

そのため広告の制作前に十分な準備をする必要があります。

具体的には、カルーセル広告に使用する画像の選定や順番の検討を十分に行い、最終的な入稿前に慎重に確認することが重要です。

このデメリットを解消するためには、入稿前にカルーセル広告のプレビュー機能を活用することができます。

プレビュー機能を利用することで、実際の広告と同じ形式で広告を確認することができ、最終的な入稿前に掲載順を確認することができます。

画像は正方形サイズのみ

カルーセルフォーマットでの画像サイズは正方形のみと規定されています。

入稿規定にも明記されていますが1080×1080サイズが推奨です。

元々正方形サイズの枠が多いLINE広告ですが、もし既存で代用できない場合は準備してから入稿していきましょう。

画像フォーマットよりディスクリプションの文字数が少ない

「カルーセル広告」のデメリットの一つとして、画像フォーマットよりもディスクリプションの文字数が少ないことが挙げられます。

カルーセル広告の場合、1枚の画像につき最大40文字までのディスクリプションを設定することができますが、画像の場合は文字数制限がありません。

そのため、ディスクリプションが少なくなってしまうことがあります。

このデメリットは、ディスクリプションの重要性を考えると深刻な問題となります。

ディスクリプションは、広告のコンセプトや商品の特徴を伝えるために非常に重要な要素であり、文字数制限が少ないことで伝えたいメッセージを簡潔にまとめる必要があります。

この問題に対処する方法としては、ディスクリプションに重点を置いてコピーの工夫をすることが挙げられます。

また、画像とディスクリプションの両方を活用して、それぞれの強みを生かした広告を制作することも重要です。

さらに、テスト配信を行い、ユーザーからの反応を確認しながら改善を行うことも必要です。

画像・テキストごとにレポート抽出ができない

カルーセル広告では、複数の画像とテキストを組み合わせて広告を作成するため、各要素ごとに効果の分析を行うことができません。

このため、広告のレポートを抽出する際には、カルーセル広告全体の効果を把握する必要があります。

つまり、全体のクリック率やコンバージョン率を見ることで、広告全体のパフォーマンスを判断することになります。

これは、各要素ごとに詳細な分析が必要な場合には不十分であり、効果的な広告運用に支障をきたす可能性があります。

改善策としては、広告制作時に各要素ごとにトラッキングURLを設定し、それぞれの効果を計測することが有効です。

また、運用後には各要素ごとにデータをまとめて分析するためのツールを導入することも考えられます。

LINE広告 カルーセル広告のフォーマットとは?

1つの広告枠にスライド式で画像を最大10枚掲載することができます。

ユーザーの閲覧履歴に基づき興味が持たれそうな特定商品を広告表示する「LINE Dynamic Ads」と、タイムラインとLINE NEWS、LINEポイントの一部に対応しているフォーマットです。

入稿規定は以下を参考にしてください。

画像(1080×1080サイズのみ) 「メディア」より入稿したものを選択(最大10枚まで設定可能)
タイトル 20文字以内(全角半角問わず)
ディスクリプション 40文字以内(全角半角問わず)
ボタン 管理画面内の選択肢より選択
ランディングページ LPのURLを記入
リンク先のURL 計測ツールを使用する場合などに発行されるパラメータ付きのURL

引用:入稿規定

LINE広告 カルーセル広告の入稿方法

キャンペーンと広告グループの選択までは他と変わりなく、広告フォーマットの選択で「カルーセル」を選びます。

現在の選択されている枚数が左上、詳細な入稿用件が左側に、右側にプレビューが出てきます。

実際の入稿は用件に沿って入稿すれば、問題ありません。

LINE広告のカルーセルでは、画像とタイトル、ランディングページが各枚数で設定できることです。

そのため、各組み合わせで別々のページに飛ばしたい場合は、それぞれ異なったページを設定すると良いでしょう。

LINE広告 カルーセル広告がおすすめな業界・業種

電子書籍

「カルーセル広告」は、複数の画像とテキストを組み合わせた広告フォーマットで、異なるアピールポイントを一度に伝えることができるため、電子書籍業界において効果的な広告運用ができるとされています。

電子書籍業界では、多くの作品がリリースされる中で、作品ごとに異なるアピールポイントがあります。

例えば、新刊の場合は「待望の新刊登場!」や「予約特典あり!」といった情報がアピールポイントになるかもしれません。

一方、既刊の場合は「話題の作品!」や「シリーズ累計○○万部突破!」といった情報がアピールポイントになるでしょう。

カルーセル広告を活用することで、これら複数のアピールポイントを一度に伝えることができ、広告のクリック率やコンバージョン率を高めることができます。

また、電子書籍業界はオンライン上での取引が主流であるため、LINEユーザーに向けた広告展開が効果的であることも魅力的です。

アパレル

アパレル業界では、新作やセール品など多くのアイテムがあり、また、商品の特徴や魅力が様々な角度からアピールされます。

例えば、新作アイテムの場合は、デザインやカラー、素材、機能性などがアピールポイントになるかもしれません。

そしてセール品の場合は、値引き幅やセール期間がアピールポイントになるでしょう。

カルーセル広告を活用することで、これら複数のアピールポイントを一度に伝えることができ、広告のクリック率やコンバージョン率を高めることができます。

アパレル業界はファッションに関する情報が多くの人に興味を持たれるため、LINEユーザーに向けた広告展開が効果的であることも魅力的です。

ECサイト

ECサイトは、多くの商品を取り扱っているため、多様なアピールポイントを持っていることが一般的です。

カルーセル広告は、1つの広告枠内に最大10枚の画像とテキストを配置できるため、1つの広告で複数の商品を紹介することができます。

これにより、ECサイトが持つ多様なアイテムを、効率的かつ魅力的に伝えることができるため、ユーザーに対する広告の認知度や関心度を高めることができます。

また、ECサイトでは、カルーセル広告の「商品カタログ形式」という機能を使うことで、広告をクリックしたユーザーが直接商品のページに遷移し、購入することができるため、コンバージョン率も期待できます。

さらに、リターゲティング広告を活用することで、カルーセル広告を見たユーザーに対して、購入を促す広告を配信することも可能です。

デリバリー・料理系アプリ

「デリバリー・料理系アプリ」にとっては、カルーセル広告が効果的な広告フォーマットと言えます。

この業界は、多くのメニューや料理を扱っていることが一般的であり、多様なアピールポイントを持っています。

カルーセル広告は、1つの広告枠内に最大10枚の画像とテキストを配置できるため、複数のメニューや料理を一度に紹介することができます。

また、カルーセル広告の「商品カタログ形式」を活用することで、広告をクリックしたユーザーが直接注文ページに遷移し、注文することができるため、コンバージョン率も期待できます。

さらに、デリバリー・料理系アプリでは、カルーセル広告の「ストーリー形式」を活用することで、新メニューの紹介やキャンペーン情報などをストーリー形式で配信することができます。

このようなストーリー形式の広告は、ユーザーに対して興味を引き、注目を集める効果があります。

人材派遣会社

まず挙げられるのは人材会社のカルーセル広告です。

具体例は、業界業種や年収、その他推すポイントが画像・テキストで訴求されているケースです。

人材業界は多種多様な訴求内容ができるため、複数枚入稿できるカルーセル広告だと幅広いユーザーに刺さる可能性があります。

さらに「転職悩み→サービス利用→解決」などストーリー仕立てで出稿される企業も多く見受けられます。

様々な角度から訴求できる人材会社はカルーセル広告のマッチ度は高いと言えるでしょう。

不動産クライアント

不動産業界では、カルーセル広告が有効な広告フォーマットとして注目されています。

例えば、不動産業者が物件の紹介を行う際に、複数の画像を掲載することができるため、物件の魅力をより詳細かつ分かりやすく伝えることができます。

また、テキスト欄を活用することで、物件の特徴や周辺環境などの情報も付加することができます。

さらに、カルーセル広告の「ストーリー形式」を活用することで、不動産会社が提供するサービスや、特徴的な物件の紹介などをストーリーとして展開することができます。

その結果ユーザーの興味を引き、物件情報をより魅力的に伝えることができます。

また、不動産業界では、複数の物件を同時に紹介する場合が多いため、カルーセル広告の「商品カタログ形式」を活用することで、物件の一覧性を持たせることができます。

上手く活用することで、ユーザーが自分に合った物件を見つけることができやすくなり、コンバージョン率を上げることができます。

LINE広告のカルーセル広告を上手く活用するコツ

ユーザー層を絞る

ユーザー層を絞ることで、特定の興味を持ったユーザーに的確にアピールすることが重要です。

例えば、不動産物件を紹介する場合、若い世代向けの物件と中高年向けの物件を分けて広告を作成し、それぞれのユーザー層に合わせた情報をカルーセル広告に掲載することで、より効果的にアプローチできます。

また、広告配信時にユーザーの属性や興味関心などの情報を活用して、ターゲット層を絞り込むことも可能です。

事前に広告配信対象のユーザー層を明確に設定することが重要であり、より効果的な広告展開を実現するために欠かせないコツの一つです。

メッセージは明確に

カルーセル広告に複数の画像を使ってストーリー性を持たせたり、複数の商品を紹介することができるため、広告のメッセージがあいまいにならないようにする工夫は必須です。

具体的には、広告のテキストや画像が伝えたいメッセージが明確で、ユーザーにとって分かりやすい表現になっていることが重要です。

また、広告の目的やターゲットに合わせて、キャッチコピーやコピーの文体、画像の構成や配色などを工夫することで、より効果的な広告になるでしょう。

さらに、メッセージを明確にするためには、広告のターゲットとなるユーザー層のニーズや関心を把握し、それに合わせたアプローチをすることも重要です。

ユーザーが求めている情報や商品の魅力を正確に伝えることで、広告のクリック率やコンバージョン率を向上させることができます。

まとめ

LINE広告のカルーセル広告について解説していきました。

LINE広告 カルーセル広告では複数画像を使ってユーザーに訴求できる事が大きなメリットで、ブランディングにも大いに役立ちます。

ただし出稿する際の制限や管理における手間といった課題もあるので、活用方法には注意しましょう。

Webマーケティングにお困りではありませんか?
  • 運用はしているが効果が出ない、認知・成果が上がらない
  • 時間をかけれず、分析はおろか更新 運用も手が回らない
  • SNSアカウント持ってないけど、始めてみたい
経営者・マーケティング担当者・広報担当者必見! Radineerでは、Web制作やオウンドメディア運用やSEO対策、Web広告運用など各分野のスペシャリストが在籍し、お客様を徹底サポート。 現在、各種お役立ち資料や会社概要・サービス資料を公開しております。
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

執筆者

DXマーケティングやAIを事業に落とし込んで事業成長したい企業のマーケティング担当者・広報担当者、経営者、個人事業主向けに、マーケティングの基礎、成功ノウハウの提供・成功事例を紹介する専門メディアを運営しています。

目次