SNSは個人だけでなく、企業や団体もX(旧Twitter)やInstagram・Facebookなどを運営しているところも多いのではないでしょうか。X(旧Twitter)は「アナリティクス」を活用することで潜在的ユーザーのニーズや閲覧数をはじめいろいろな情報が分かります。
ユーザーの動向を知るためにも大変有用なツールなので、マーケティングに活用する企業も大変多い機能の1つです。
そこで今回はX(旧Twitter)アナリティクスの使い方や詳しい分析方法、メリットや分析する上での注意点なども解説していきます。
X(旧Twitter)アナリティクスの機能
ホーム画面では「直近28日間のパフォーマンスの変動」が表示されています。各指標に対して「前の28日間」と「直近28日間」を比べた結果が一目で分かるようになっています。
月ごとのパフォーマンスでは、月ごとのポスト(旧ツイート)数、インプレッション数、プロフィールへのアクセス数、@ポスト(旧ツイート)数、フォロワー数に加え、最もインプレッションの多かったポスト(旧ツイート)やエンゲージメントの多かった@ポスト(旧ツイート)などを確認できます。
ポスト(旧ツイート)
ポスト(旧ツイート)は、自アカウントから投稿したポスト(旧ツイート)の数です。直近28日のポスト(旧ツイート)数が表示されており、その右にその前の28日間に比べてポスト(旧ツイート)数が何%増減したかが表示されます。
任意の期間でのインプレッションやエンゲージメントの推移、パフォーマンスの高いポスト(旧ツイート)のランキングなどが表示されます。個々のポスト(旧ツイート)をクリックすると、そのポスト(旧ツイート)のインプレッション数や各エンゲージメント数も確認できます。
また、データをエクスポートすると、ポスト(旧ツイート)ごとまたは日ごとにさらに細かく数値を確認できます。
「詳細>動画」タブ
動画投稿や動画広告を行った場合、再生回数や合計再生時間の推移、動画ごとの再生回数や再生完了数などが表示されます。
「詳細>コンバージョントラッキング」タブ
X(旧Twitter)広告を配信している場合、任意のWebサイトやアプリにタグを埋め込むことで、広告を見たあとのユーザーの行動をトラッキングすることができます。
X(旧Twitter)アナリティクスの見方
X(旧Twitter)アナリティクスは、X(旧Twitter)ユーザーなら誰でも利用できます。ポスト(旧ツイート)がどれだけの人に見られているか、フォロワーはどれだけ増減しているか、いいねやリポスト(旧ツイート)などのエンゲージメントの件数といったデータ取得が可能です。
X(旧Twitter)アナリティクスのログイン方法
X(旧Twitter)アナリティクスにログインするには先に紹介したX(旧Twitter)アナリティクスのページに移動後、左にある青いボタンをクリックします。
ボタンの内容はX(旧Twitter)アカウントのログイン状態によって「はじめる」「X(旧Twitter)アカウントでログイン」「アナリティクスを有効にする」などに変化します。
X(旧Twitter)アプリからはアナリティクスにログインできないので、必ずブラウザから操作が必要になります。
X(旧Twitter)アナリティクスの有効化
X(旧Twitter)アナリティクスは初回利用時に、X(旧Twitter)アカウントにログインした状態でX(旧Twitter)アナリティクスのページに移動すると「アナリティクスを有効にする」というボタンが表示されているので、そのボタンを押すだけで有効化されます。
アナリティクス内のデータはアカウント作成時から常時蓄積されています。そのため、ログインするだけで過去のポスト(旧ツイート)に対する反応などのデータを見ることができ「有効(化)/無効(化)」という設定はありません。
スマートフォンの場合は、個々のポスト(旧ツイート)の下部の「ポスト(旧ツイート)アクティビティを表示」をタップすることでアナリティクスにアクセスできます。
ただし、スマートフォンからはポスト(旧ツイート)ごとのインプレッション数・エンゲージメント総数とその内訳(いいね・詳細のクリック数・プロフィールのクリック数・リポスト(旧ツイート)・ハッシュタグのクリック数)しか確認できません。より詳細な分析をしたい場合はPCからX(旧Twitter)アナリティクスにアクセスしましょう。
アナリティクスが表示されないときは
X(旧Twitter)アナリティクスが表示されない場合は、以下のことを確認してみてください。
- X(旧Twitter)アナリティクスのページからログインしてアナリティクスを有効化したか
- 使用言語がアラビア語、ポルトガル語、デンマーク語、オランダ語、英語、フィリピン語、フィンランド語、フランス語、ドイツ語、インドネシア語、イタリア語、日本語、韓国語、ノルウェー語、ロシア語、簡体字中国語、スペイン語、スウェーデン語、タイ語、繁体字中国語、トルコ語のいずれかにあてはまっているか
- アカウント開設から14日以上経過しているか
- アカウントがX(旧Twitter)のポリシーに違反していたり、削除・凍結されていたりしないか
アナリティクスレポートが文字化けする時は
X(旧Twitter)アナリティクスでは「ポスト(旧ツイート)」タブや「動画」タブの右上から「データをエクスポート」を選択してCSV形式のアナリティクスレポートをダウンロードできます。
このレポートが文字化けして表示されてしまう場合は、以下の手順に従って開いてみましょう。
- 保存したファイルを「プログラムで開く」「メモ帳」を選択して開く。
- 文字化けせず日本語で表示されていることを確認し、メニューから「ファイル」「名前を付けて保存」を選択する。
- 「名前を付けて保存」の詳細設定で、文字コードを「UTF-8」から「ANSI」に変更し、保存する。
- エクセルでファイルを開き、文字化けせずに表示されていることを確認する。
X(旧Twitter)用語の定義
分析を行う前に、X(旧Twitter)アナリティクス上で使用される用語の定義を理解しておきましょう。X(旧Twitter)でしか使用されない用語もあるので、それぞれの意味を把握して正しく分析を行う必要があります。
用語 | 定義 |
---|---|
インプレッション | ユーザーのタイムラインまたは検索結果への表示回数 |
いいね | ユーザーがいいねした回数 |
リポスト(旧ツイート) | ユーザーがリポスト(旧ツイート)した回数 |
返信 | ユーザーが返信した回数 |
リンクのクリック数 | ユーザーがポスト(旧ツイート)内のリンクやカードをクリックした回数 |
ハッシュタグのクリック数 | ユーザーがポスト(旧ツイート)内のハッシュタグをクリックした回数 |
埋め込みメディアのクリック数 | ユーザーがポスト(旧ツイート)内の画像や動画をクリックした回数 |
詳細のクリック数 | ユーザーがポスト(旧ツイート)をクリックした回数 |
アプリ表示 | ユーザーがアプリを表示するためにポスト(旧ツイート)のカードをクリックした回数 |
アプリインストールトライ | ユーザーがアプリをインストールするためにポスト(旧ツイート)のカードをクリックした回数 |
フォローしている | ユーザーがポスト(旧ツイート)からフォローした回数 |
エンゲージメント | ユーザーの反応の合計回数。リポスト(旧ツイート)、返信、フォロー、いいね、リンク/カード/ハッシュタグ/メディア/プロフィール画像などのクリック数など |
エンゲージメント率 | エンゲージメント数をインプレッション数で割った数値 |
ユーザープロフィールのクリック数 | ユーザーがポスト(旧ツイート)のユーザー名やプロフィール画像をクリックした回数 |
固定リンクのクリック数 | ユーザーがポスト(旧ツイート)の固定リンクをクリックした回数(PCのみ) |
メールで共有 | ユーザーが別のユーザーにポスト(旧ツイート)をメールで送信した回数 |
送信されたリード数 | ユーザーがポスト(旧ツイート)のリードジェネレーションカードから個人情報を送信した回数 |
X(旧Twitter)アナリティクスの基本的な分析方法
「ホーム」タブでパフォーマンス概要を確認する
前述したように、X(旧Twitter)アナリティクスの「ホーム」タブでは過去28日でのパフォーマンスの変動や月ごとのパフォーマンスを確認できます。アカウント全体の大まかなパフォーマンスを確認し、どの指標が良かったか、悪かったか、そしてどの部分を重点的に改善するべきかを把握しておきましょう。
プロモーション
「プロモーション」をクリックすると広告に使ったポスト(旧ツイート)だけのインプレッション、エンゲージメント数、エンゲージメント率を投稿順に表示します。X(旧Twitter)のポスト(旧ツイート)を広告で回している場合は、必ず確認が必要な項目です。
X(旧Twitter)広告の目的は大別して「フォロワーを増やす」「サイトへの送客」「商品の宣伝」3パターンがあります。どの場合においても、プロモーションポスト(旧ツイート)のエンゲージメント率を高める事が大切です。
そのため、X(旧Twitter)広告を回しているX(旧Twitter)アカウントの分析をする際は、必ず「プロモーション」のタブをチェックするようにしましょう。
エンゲージメントの推移を確認する
「ポスト(旧ツイート)」タブの右側に表示されるエンゲージメント数のグラフで、任意期間の各エンゲージメントの推移を確認してみましょう。ここでは、エンゲージメント率、リンクのクリック数、コメントなしリポスト(旧ツイート)、いいね、返信のそれぞれの日別数値がグラフで表示されます。
著しくエンゲージメントが高まっている日、または低下している日があれば、その日のポスト(旧ツイート)を分析して原因を探りましょう。
ポスト(旧ツイート)の内容はもちろんですが、どのような属性のアカウントから反応があったかも確認すると効果的です。エンゲージメントの高いアカウントの属性が分かったら、その属性のアカウントに積極的にアプローチしてみるとよいでしょう。
ポスト(旧ツイート)
上部メニューの「ポスト(旧ツイート)」をクリックすると最初に表示されている画面です。対象期間中にポスト(旧ツイート)した内容を投稿順に表示したい時には「ポスト(旧ツイート)」をクリックします。ポスト(旧ツイート)を時系列順に探す際に役立ちます。
表示されるポスト(旧ツイート)の右側には、それぞれのポスト(旧ツイート)に対する「インプレッション数」「エンゲージメント数」「エンゲージメント率」が表示されます。
こちらの画面を見ることで、直近のポスト(旧ツイート)がどれだけエンゲージメントに繋がったのかを評価できます。
トップポスト(旧ツイート)
インプレッションが多い順にポスト(旧ツイート)を並び替えたい時には「トップポスト(旧ツイート)」をクリックします。トップポスト(旧ツイート)をクリックすると、直近28日間でインプレッション数が多い順番にポスト(旧ツイート)が表示されます。
トップポスト(旧ツイート)の画面では、どんな内容でインプレッションが伸びやすいのかチェックするのに役立ちます。
また、インプレッション数が多いポスト(旧ツイート)の中でもエンゲージメント率が高いポスト(旧ツイート)を探す事にも役立つため、ユーザーの行動を促しやすいポスト(旧ツイート)を探す事にも役立ちます。
ポスト(旧ツイート)と返信
「ポスト(旧ツイート)と返信」をクリックすると、リプライを含めたポスト(旧ツイート)のインプレッション、エンゲージメント数、エンゲージメント率を投稿順に表示します。
リプライをする頻度が多いアカウントでは、どのリプライのインプレッション数が多くて、ユーザー行動を促しやすいインプレッションはどれなのかを分析するのに役立ちます。
企業アカウントなどで積極的にリプライをするスタイルのX(旧Twitter)アカウントを運用しているようでしたら、必ずこちらの画面を確認しましょう。
ポスト(旧ツイート)ごとのパフォーマンスを確認する
「ポスト(旧ツイート)」タブには任意期間のポスト(旧ツイート)一覧とそのパフォーマンスが表示されます。また、レポートでもポスト(旧ツイート)ごとのパフォーマンスのデータを抽出できます。
エンゲージメントの高い投稿、低い投稿の内容や投稿時間、文字数、ハッシュタグ、リンクや画像の有無などを比較してみると、傾向が見えてくるかもしれません。
詳細の使い方と項目
X(旧Twitter)アクティビティの「詳細」タブからは、投稿した動画の分析ができる動画アクティビティと、広告を配信している際に利用できるコンバージョントラッキングを見ることができます。
保持(グラフ)
動画の尺に対して全体の何%まで再生されたかグラフで表示されます。
動画の平均再生時間が分かるので、動画構成の改善や企画の見直しなどに役立つ指標になります。
動画の再生数
動画が再生された回数です。動画画面の50%以上が表示された状態で2秒経過した場合と、動画の拡大表示、動画の音声ミュートを解除した際にカウントされる再生数です。
再生回数はニーズを確かめる大きな指標になるため、再生回数が多い動画の要因を探し出して運用に役立てましょう。
再生時間(分)
動画が再生された合計時間です。
保持と同様で再生時間が分かるので、ユーザーがどこで動画視聴を辞めたかなど分かるため、動画構成の見直しの指標になります。
完了率
動画を最後まで見たユーザーの割合です。
完了率が高ければ動画の完成度やニーズがユーザーとマッチしたことになるので、完了率が高い要因を探して他の動画でも活用しましょう。
アクション誘導のクリック回数
動画にアクションを誘導するボタンがある場合、ボタンをクリックされた回数です。
クリック回数を把握することで、ユーザーが気になる、またはアクションしたくなる動画かどうかの判断が可能です。配置などの変更でクリック回数が変動する場合があるので、クリック数を指標にアクション率の向上を目指しましょう。
X(旧Twitter)アナリティクスの目的別の分析方法
ここでは、X(旧Twitter)運用の目的別に詳細な分析方法をご紹介します。さまざまな指標があるため、何も決めずに分析を始めると方向性を見失ってしまう恐れがあります。運用目的によって重視すべき指標は異なるので、最初に目的を明確にしてから分析を行いましょう。
認知度をアップさせたい
認知度アップのためには、何よりもポスト(旧ツイート)を「見てもらう」ことが必要です。インプレッション数を確認し、よりインプレッション数を増やすための施策を行いましょう。
インプレッション数を上げるために、まずはポスト(旧ツイート)の内容を見直してみましょう。面白い、ためになる、共感できるとユーザーに思ってもらえれば、いいねやリポスト(旧ツイート)などのエンゲージメントに繋がり、ポスト(旧ツイート)が拡散されてさらなるインプレッションの増加が期待できます。
ファンを増やしたい
新規フォロワー獲得数を式で表すと、次のようになります。
あくまで切り口のひとつの紹介ですが、フォロワーを増やす方法は、
・インプレッション数を増やす
・プロフィールクリック数を増やす
・フォロー率を高める
と分けることができます。
インプレッション数は投稿回数を増やしたり、リポスト(旧ツイート)されるような投稿やフォロワー数を増やしてアカウント基盤を強固にしたりすることで伸ばせます。
また、分析の基本は「分ける」こと。
どのような投稿がインプレッション数が伸びたのか/プロフィールがクリックされたのか/どの状態だとフォローされやすいのか、などを分けて比べることで改善のヒントを得ることができます。
たとえば、プロフィールクリック数を増やす分析をする際はプロフィールクリック数をチェックしましょう。
なお、投稿のインプレッションのエンゲージメント数自体が相対的に多い場合、それに連動してプロフィールクリック数も高い数字となっていることもあります。
そのため、プロフィールクリックに関する傾向分析にあたっては「プロフィールクリック率」の数字も合わせて確認することがオススメです。
データを確認する際は、あらゆる指標に対して量だけ/率だけを見て判断すると、異常なケースも含めた傾向分析を行ってしまいます。必ず量と率の両方を踏まえてデータからユーザー行動の背景を解釈しましょう。
売上をアップさせたい
企業のX(旧Twitter)運用の中で、売上に繋がるのはWebサイトへの訪問です。Webサイトへ訪問するユーザーは、商品に強い関心を持ち、「もっと詳しく知りたい」と考える購入検討段階のユーザーだと言えます。
リンクのクリック数や、インプレッション数に基づくリンクのクリック率の数値が良い投稿を確認し、どんな文言を添えてリンクへ誘導すればよいか、どのページだと遷移してもらいやすいか、いつの時期・時間にどんなページを投稿すればよいかなどを分析しましょう。
話題作りをしたい
イベントや期間限定の商品など、短時間で多くの人に認知するために話題作りをしたい場合、いわゆる「バズ」を起こしたい場合は、リポスト(旧ツイート)数を目標にすると良いでしょう。
リポスト(旧ツイート)されやすい内容、口調、時間帯、メディアの種類や、どんなアカウントにリポスト(旧ツイート)されているかなどを分析しましょう。その際にインプレッション数やいいね数も掛け合わせると効果的です。
リポスト(旧ツイート)してもらってインプレッション数が高まったアカウントに積極的にアプローチしたり、いいね数は多くてリポスト(旧ツイート)が少ない投稿の問題点を考えたりすることで、リポスト(旧ツイート)されやすい投稿作成のコツを把握しましょう。
フォロワーが好む内容を知りたい
アカウントをフォローしてくれているユーザーが好むポストを知りたいという場合には、「トップポスト(ポスト(旧ツイート))」を活用しましょう。
過去28日間に最もインプレッション(表示)を得たポストを調べればどんなポストをしたかでインプレッションが伸びたのか分かります。
なお動画や画像を使ったポストやコンテンツは作るのに時間や手間がかかりますが、文章だけのポストよりも反応を得やすい側面もあります。
とはいえ、手間をかけなくても突然バズることもあるので、「トップポスト(旧ツイート)」に表示された内容を参考にしつつインプレッションが伸びた理由を検討しましょう。
ロイヤリティを向上させたい
既にアカウントをフォローしてくれていたり、商品を購入したことがあったりするユーザーのファン度をさらに強めるためには、いいね数やリポスト(旧ツイート)数、コメントなどのエンゲージメント全体を確認します。
特にコメント数とその内容は、顧客からの貴重な意見として重視し、アカウント運用はもちろんブランド全体の改善に役立てる必要があります。
商品の使い方の解説、商品・ブランドへの質問や意見の募集などカスタマーサポートに繋がるポスト(旧ツイート)をして、そのポスト(旧ツイート)への反応を分析・改善していくのもよいでしょう。
エンゲージメントが伸びた要因を知るとき
エンゲージメント数とは以下の数値を合算した数値のことを指します。
リポスト(旧ツイート)
・いいね
・返信
・プロフィールへのアクセス
・リンククリック
・メディアの再生数
・メディアのエンゲージメント数
などの指標を合算した数値です。具体的に掘り下げる際には、どの指標が伸びた結果、エンゲージメント全体の数が伸びたのかを分析する方法が有効です。
例として、メディアのエンゲージメント数については、画像を上限の4枚添付することで伸びやすくなることもあります。「具体的にどのような投稿だったからエンゲージメント数が伸びた」かを知りたいときは、その原因と結果を分析しましょう。
このときX(旧Twitter)アナリティクスからポスト(旧ツイート)データをエクスポートして、エンゲージメント数の内訳を確認することと、
・いいね率
・リポスト(旧ツイート)率
・メディアのエンゲージメント率
などの「率」に関するデータも確認すると、伸びた原因を探りやすくなります。
- 投稿別にジャンル分けをすることで、
- 挨拶に関する投稿
- 商品紹介に関する堅めの投稿
- 商品紹介に関する柔らかめの投稿
- 流行に乗っかった投稿
など、どのジャンルの投稿が効果的かも探ることができます。
Webサイトへのアクセス数を増やしたい
ポスト(旧ツイート)を経由したWebサイトへのアクセス数を増やしたい場合は、「URLクリック数」を確認しましょう。
「どのようなウェブページだとURLがクリックされているのか」「どのような一言を添えると、Webサイトへのクリックが増えるのか」といった傾向が見えてきます。
もし「ユーザーに本当に知ってほしい情報をシェアしたポスト(旧ツイート)のクリックの数が少なく、率も低い」という課題があるならば、URLクリックの数値の高いポスト(旧ツイート)の傾向分析をすることで、ヒントを得られるかもしれません。
どういった内容のURLがユーザーの関心を多く惹いたのかも分析すれば、コンテンツのアイディアにも活かせます。
アナリティクスの分析結果を運用に活かすポイント
仮説を立てて改善する
しっかりと分析を行い「なぜ」パフォーマンスが良かったか、悪かったかを把握することで改善の方向性が見えてきます。「このような理由があり、このような結果になるはずだ」と仮説を立てて改善を行うことで、もし成果が出なかったとしてもすぐに次の仮説が生まれ、施策を実行することができます。
反応が良い投稿の再現性を試す
一度反応が良かったからといって、その投稿方法をノウハウとして繰り返し利用するのには注意が必要です。効果があった投稿方法は条件を変えて何度か試してみて、それでもパフォーマンスが高い場合はノウハウとして活用しましょう。
また、繰り返しすぎてユーザーに飽きられてしまったり、季節やトレンドと合わない投稿になってしまったりしないよう注意してください。
プロフィールも改善する
投稿だけでなく、アカウントの「顔」であるプロフィールも定期的な改善が必要です。まずはアカウント自体に興味を持ってもらうためにポスト(旧ツイート)内容を工夫し、プロフィールページの遷移率を高めましょう。
そこからフォローやサイト訪問に繋げられるよう、プロフィールの内容を充実させます。ブランドや商品の詳細、最新ニュースなど、ユーザーが知りたいと思う情報を分かりやすく記載してください。
ホームの5項目からその月の施策の有意性をみる
ホーム画面にある「ポスト(旧ツイート)数、ポスト(旧ツイート)インプレッション、プロフィールへのアクセス、@ポスト(旧ツイート)、フォロワー数」は過去28日間とその前の28日間の差を表示しています。
ポスト(旧ツイート)数が前の28日間と同等か少なくなってもその他の項目が上昇していれば、施策が有効だったと判断できます。
ポスト(旧ツイート)数が増えればその他の項目が上昇する確率も上がるので、必ず28日間のポスト(旧ツイート)数に対してどれくらいの反応を得られたかを算出しましょう。
動画投稿が多いなら視聴回数が多い動画の傾向を探る
「動画アクティビティ」から動画の再生数や完了率が高い動画の傾向を探りましょう。
具体的には再生回数の多い動画のサムネイルの傾向を洗い出し、再生回数の低かった動画に同じ施策・再生完了率の高い動画の時間(長さ)や構成を洗い出し、完了率の低かった動画や今後作成する動画に反映してみるのがおすすめです。
トップポスト(旧ツイート)の内容からフォロワーが好む内容を検討する
「トップポスト(旧ツイート)」は過去28日間に最もインプレッション(表示)を得たポスト(旧ツイート)なので、どういった内容でインプレッションが伸びやすいのかが分かります。「トップポスト(旧ツイート)」に上がった理由を仮定し、PDCAを回すことでより多くのインプレッションを獲得できる投稿につなげましょう。
動画や画像を使ったコンテンツは制作に時間がかかりますが、文章だけのポスト(旧ツイート)よりも反応を得やすい傾向もあります。
ですが、手をかけていない意外な投稿が伸びたりすることもあるので「トップポスト(旧ツイート)」に表示された内容は投稿した時間も含めて、なぜインプレッションが伸びたのかを仮定しましょう。
ポスト(旧ツイート)の時間帯をずらしてインプレッション数の変化をみる
X(旧Twitter)は通勤時間と重なる朝7~9時、昼時の12~13時、夕方以降の17~22時に多くのユーザーの利用率が高まると言われています。
基本的には「アクティブユーザーが多い時間帯=表示されやすい(インプレッションが伸びやすい)」ので、この時間帯を狙って投稿しましょう。
ですが、インプレッションは伸びやすい反面、ポスト(旧ツイート)数も多く他の投稿に埋もれて読み飛ばされてしまっている可能性もあるので、利用者の多い時間帯をあえてずらした方がインプレッションの先(エンゲージメント)につながる場合もあります。
全く同じ内容のポスト(旧ツイート)でも投稿時間を変えるだけでインプレッションが増減することもあります。インプレッションが伸びた/伸びなかった投稿の時間帯や曜日(平日 or 休日)などをずらしてテストしてみるのも良いでしょう。
エンゲージメント率からフォロワーが好む内容を探る
「エンゲージメント率=ポスト(旧ツイート)に対する反応」なので、エンゲージメント率が高い投稿は反応の取れる投稿と言えます。
「ポスト(旧ツイート)アクティビティ」から各ポスト(旧ツイート)に対する「エンゲージメント数、エンゲージメント率」を確認できるので、最もエンゲージメント数が増えた投稿の理由を考え、仮説を立てながら投稿を行います。
また、インプレッション数に対してエンゲージメント率の高い投稿は、アクティブユーザーが多い投稿時間に再度投稿してみるといった施策がうまくいくパターンもあります。
まとめ
X(旧Twitter)アナリティクスの分析方法・活用のポイントなどを紹介しました。インプレッション数や閲覧の時間帯、ユーザーが好む内容など、マーケティングへの重要な情報がたくさん入手できます。
コンバージョンにつなげたい・話題作りをしたい・フォロワーを増やしたいなど、目的ごとに方策も異なるので、ぜひ自社にあった対策を立ててみましょう。
もし成果・結果になかなか結び付かない・何から始めていいか分からないという場合には、専門に依頼をするのも一つの手です。