2023年7月11日にAnthropic社から発表された新しいAIモデル「Claude 2(クロード2)」は、ChatGPTよりも性能が高いと評判になりました。
GPT-4やBardと並ぶ、現時点で最も強力なLLM(大規模言語モデル)の一つとして知られています。
そこで今回はClaude 2の使い方について詳しく解説していきます。
Claude 2とは?
Claude 2の前のバージョンである「Claude」は、2023年3月にデビューした会話型のAIアプリケーションです。
元々Anthropic社はChatGPTを作ったOpenAIのメンバーが立ち上げた会社でGoogleから資金提供を受けているのが特徴です。
そして同年の9月下旬にはAmazonからおよそ40億ドルにも上る投資を得てさらに開発に力を入れています。
元々Claudeは日本語には非対応でしたが、今回Claude2になったことで日本語にも対応されるようになりました。
ちなみに開発にあたってのデータ共有に関しては以下のようにこたえています。
個人情報などの機密データはSKTと共有せず、AIの学習や改善のために必要最小限のデータのみを共有する方針です。
とはいえ、どこまでのデータを共有するかどうかは不明なので、個人情報の取り扱いに関しては個々人で気を付けることは言うまでもなさそうです。
Claude 2とChatGPTの違い
最大トークン数
最大トークン数は、AIモデルが一度に処理できる入力テキストの最大長さを表します。この値が大きいほど、長い文章を理解し、処理することができます。
Claude 2とChatGPTの最大トークン数を比較すると、以下のようになります。
モデル | 最大トークン数 |
---|---|
Claude 2 | 10万トークン |
ChatGPT | 32,768トークン |
Claude 2はChatGPTの約3倍の最大トークン数を持つため、より長い文章を処理することができます。これは、以下のような場面で大きな利点となります。
例えば、Claude 2は、数百ページにわたる文書を一度に読み込み、要約や翻訳を行うことができます。
一方、ChatGPTは、数十ページ程度の文書しか処理できないため、長い文書を扱う場合は複数のプロンプトに分割する必要があります。
また、Claude 2は、より複雑なコードや、より長編の作品を生成することができます。
このように、Claude 2は、ChatGPTよりも多くの情報を処理できるため、より高度なタスクを実行することができます。
ただし、最大トークン数は、AIモデルの性能を評価する唯一の指標ではありません。
ChatGPTは、Claude 2よりも少ない最大トークン数を持つにもかかわらず、以下のような点で優れている場合があります。
利用可能言語
Claude 2は英語とスペイン語、フランス語など80か国語以上に対応していますが、ChatGPTも80か国語以上に対応しているので利用可能な言語数には違いがありません。
利用料金
Claude 2とChatGPTの両方には無料版と有料版のオプションがあります。
しかしClaude 2とChatGPTの両方には無料版と有料版のオプションがあります。Claude 2の有料版は月額20ドルで利用でき、ChatGPTの有料版も同じとなっています。
ファイルアップロード
Claude 2とChatGPTは、ファイルアップロード機能を搭載しており、テキストファイルだけでなく、画像、音声、動画などのファイルを読み込み、処理することができます。
Claude 2では、利用者がPDFなどのファイル形式を直接アップロードし、複数のドキュメントを同時に解析できるのが特徴です。
そしてChatGPTは特定のプラグインの導入やCode Interpreterなどを導入することが求められます。
この点からいえば、Claude 2のほうが設定やプラグインを事前に入れることなく機能が使えるということがいえますね。
安全性
Claude 2は危険とみなされるコンテンツの生成を厳密に行えないような対策が取られています。
ChatGPTは過去に「ハルシネーション(幻覚)」の問題が指摘されています。
現在は改善されているといわれていますが、Claude 2のほうに軍配が上がるとみてもいいでしょう。
インターネットへのアクセス
Claude 2はインターネットへのアクセスができません。
ChatGPTはインターネットにアクセスできることを考えると、Claude 2はプラグインや追加機能を導入することができない点で少し見劣りするかもれません。
Claude 2の特徴・強み
多量のプロンプトを一度に処理できる
Claude 2 は、従来の AI モデルと比較して、一度に処理できるプロンプトの量が格段に多くなっています。
これは、複数のタスクを同時並行で実行できるという特徴と、メモリ効率が向上しているという二つの要因によるものです。
複数のタスクを同時並行で実行できることによって、Claude 2 は複数のプロンプトを同時に処理することができます。
例えば、1 つのプロンプトで文書の要約を生成している間、別のプロンプトでコード生成を行うといったことが可能です。
また、メモリ効率が向上していることによって、Claude 2 はより多くの情報を保持することができます。
これは、複数のプロンプトを処理する際に必要な情報を効率的に管理できるため、処理速度の向上にもつながります。
プログラミングや数学のスキルが向上
Claude 2は、Anthropic社が開発した革新的な言語モデルです。
最新の情報によると、プログラミングと数学のスキルが大幅に向上しており、従来のモデルと比較して著しい性能向上を遂げています。
Pythonのコーディングテスト「Codex HumanEval」で**71.2%**のスコアを記録しています。
小学校レベルの数学問題集「GSM8k」で88%のスコアを記録し、全モデルと比較すると性能がかなり向上しているとのこと。
参考:https://www.anthropic.com/news/claude-2
高い回答の安全性
Claude 2 は、従来の AI モデルと比較して、回答の安全性が大幅に向上しています。これは、有害な内容を検出する能力と、安全な内容を生成する能力が高いことを裏付けます。
膨大な量のテキストデータとコードデータで訓練されています。このデータには、ヘイトスピーチや差別的な表現、暴力的な表現など、有害な内容が含まれています。
Claude 2 は、これらの有害な内容を検出する能力を学習しており、生成する文章にこれらの内容を含まないようにすることができます。
さらに、事実と論理に基づいた文章を生成することができます。
訓練データに含まれる事実情報と論理的な構造を学習しているためです。また、文脈を理解し、適切な内容を生成することができます。
高度なコーディング能力
Claude 2 は、膨大な量のテキストデータとコードデータで訓練されています。このデータには、Python、Java、JavaScript、C++ などの主要なプログラミング言語のコードが含まれています。
ちなみにClaude2はCodex HumanEvalというPythonコーディングテストで71.2%のスコアを獲得しています。※
※参考:https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1515794.html
Claude 2 は、これらのコードデータから、以下のような知識と理解を習得しています。
- 各プログラミング言語の構文と規則
- 各種データ型と制御構文
- オブジェクト指向プログラミング
- アルゴリズムとデータ構造
なお、有料版ChatGPTに搭載されているモデルGPT-4が同テストで67%のスコアだったことから鑑みるに、Claude2はChatGPT Plus以上のコーディング能力を持っているといえるでしょう。
比較的新しいデータ学習期間
Claude 2 は、2023年12月までの最新のデータで学習されています。これは、他の多くの AI モデルと比較して、比較的新しいデータ学習期間と言えます。
ChatGPTの無料版は2022年1月までの学習データしか反映していないので、情報の鮮度についてはClaude 2のほうが勝っているといえるでしょう。
人間に近い自然な言語能力
Claude 2は従来の言語モデルと比較して、人間に近い自然な言語能力を持つ点が特徴です。
文法的に正しく、かつ流暢な文章を生成することができます。
これは、Claude 2が膨大な量のテキストデータで学習されているためです。学習データには、ニュース記事、ブログ記事、書籍など、様々な種類の文章が含まれています。
会話の文脈を理解した上で応答することができるため、会話全体の流れを把握し会話がスムーズにできるというわけです。
これを応用して、詩、小説、脚本など、創造的な文章の生成も可能です。
以下のような分野でも活躍するでしょう。
- チャットボット
- 翻訳ツール
- 文章作成ツール
- 教育ツール
複数のファイルを同時に読み込む能力
Claude 2は、複数のファイルを同時に読み込む能力を持つ大規模言語モデルです。これは、従来の言語モデルでは実現できなかった画期的な機能です。
複数のファイルを読み込むことで、処理速度を大幅に向上させることができます。
従来の言語モデルでは、1つのファイルを読み込むのに数秒から数分かかっていたものが、Claude 2では数秒で読み込むことができます。
例えば、複数のファイルからデータを集めて分析したり、複数のファイルから文章を生成したりすることができます。
無料で利用可
Claude2は、2023年10月下旬時点で完全に無料で利用できます。高いプロンプト処理能力、新しいデータ学習期間、そしてファイルアップロードの柔軟性などがありながらも、料金は発生しません。
有料版の場合はChatGPTと同じように月額20ドルとなっているので、まずは初めて見たいという人は無料で試せるのが魅力でしょう。
Claude 2の使い方・料金
無料の場合
2023年10月から、アメリカ・イギリスの電話番号だけでなく、日本の電話番号からも利用可能になりました。
Claude 2の公式サイトから始める場合は以下の3つから入れます。
- Poe
- Slack
- Vercel AI Playground
公式サイトからClaude2を使う方法
- ClaudeAIにアクセス
- サインアップ:メールアドレスを入力するか、Googleアカウントの登録をする
- 個人情報の登録:名前やあだ名を入力し、利用規約などに同意
- 電話番号を入力し認証
- 登録が完了すると画面がホーム画面に移動し「Start a new chat」をクリック
「Poe」を使って始める方法
- Poeにアクセス
- メールアドレスを入力、もしくはGoogleアカウントを選択して登録
- メニューからClaude2を選択
- 「Claude-2-100k」を選択
なおClaude2の無料プランでは、使用範囲に制限があります。
例えばPoeでClaude2を利用する場合、1日に30回までという利用回数上限があります。
PoeでClaude2を利用する際、画面右上に表示されるカウンターで利用回数を確認できます。
有料の場合
Claude 2を有料で使う方法は、以下の3つです。
Claude Pro | 月額20ドル |
---|---|
Perplexity Pro | 月額20ドル(年払いの場合は200ドル) |
Amazon Bedrock | 要問い合わせ |
「Perplexity Pro」でClaude 2を始める方法を紹介します。
- Perplexity Proにアクセス
- メールアドレスもしくはGoogleアカウント・Appleアカウントを選択する
- アイコンとユーザー名を設定
- 支払いについて、「MONTHLY(月額20ドル)」「YEARLY(年額200ドル)」のどちらかを選択
- クレジットカード情報を入力
また、有料プランの方が無料版と比較して自由度が高くなりますが制限が全くなくなるわけではありません。
Claude Pro は、無料プランと比べて少なくとも5倍の使用量を提供する有料プランです。
会話が比較的短い場合、8時間ごとに少なくとも100通のメッセージを送信できます。
しかし、容量が大きくなるものの、いくつかの制限があることを覚えておく必要があります。
有料版を最大限活かすポイント
Claude2を最大限活用するには、以下のヒントを参考にしてください。
- 会話の流れを意識する
会話全体を読み直しながら応答を生成するため、新しい会話を始めるたびに作業量が制限されます。そのため、なるべく会話の流れを維持することで、Claude2の能力を最大限に引き出すことができます。 - 長いドキュメントについて質問する場合はまとめて行う
質問を受けるたびに会話全体を読み直す必要があるため、個々のメッセージで質問をするよりも、複数の質問をまとめて行う方が効率的です。 - ファイルの再アップロードを避ける
会話全体を記憶するため、同じファイルを何度もアップロードする必要はありません。新しい会話を始めない限り、一度アップロードしたファイルは再利用することができます。
Claude 2を使うメリット
作業効率が向上
Claude 2は、高度な機能を備え、様々なタスクを自動化することで、作業効率を大幅に向上させることができます。
例えば以下のようなことが得意です。
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- 文章作成: メール、レポート、企画書、議事録など、様々な形式の文書を自動で作成することができます。
-
- データ入力: 顧客情報、商品情報、請求書などのデータを、手入力することなくシステムに取り込むことができます。
-
- 翻訳: 日本語と英語はもちろん、様々な言語間で翻訳することができます。
-
- プログラミング: コード生成、コード修正、コードテストなど、プログラミング作業を効率化することができます。
-
- 情報収集: インターネット上の膨大な情報から、必要な情報を素早く収集することができます。
これらのタスクを自動化することで、時間と労力を大幅に削減することができ、より重要な仕事に集中することができます。
プログラミングの学習や業務の支援
Claude2は高度な機能を備え、プログラミングの学習と業務支援に役立ちます。
例えばPythonの構文について知りたい場合は、Claude 2に「Python 構文」と質問すると、変数、データ型、演算子、制御構文など、Python の基本的な構文について説明してくれます。
簡単なゲームを作りたい場合は、Claude 2に「Python ゲーム チュートリアル」と質問すると、初心者向けのゲーム開発チュートリアルを紹介してくれます。
エンジニアでなくてもプログラミング業務ができるようにアシストしてくれるということです。
タスクの自動化
Claude2は様々なタスクを自動化することが可能です。例えば以下のようなもので自動化ができます。
- 文章作成: メール、レポート、企画書、議事録など、様々な形式の文書を自動で作成することができます。
- データ入力: 顧客情報、商品情報、請求書などのデータを、手入力することなくシステムに取り込むことができます。
- 翻訳: 日本語と英語はもちろん、様々な言語間で翻訳することができます。
- プログラミング: コード生成、コード修正、コードテストなど、プログラミング作業を効率化することができます。
- 情報収集: インターネット上の膨大な情報から、必要な情報を素早く収集することができます。
短時間でより多くのタスクが正確にこなせるという面で、とても役立つのではないでしょうか。
Claude 2のセキュリティ
情報漏洩のリスク
Claude 2は、Anthropic社が開発した革新的な言語モデルです。高度な機能を備える一方、情報漏洩のリスクも存在します。
悪意のあるユーザーが、会話を通じて個人情報や機密情報を含む文章を入力し、情報漏洩に繋がる可能性があります。
基本的にプロンプトや会話はモデル学習に使用されません。会話データへのアクセスは限られたスタッフのみが許可されており、明確な業務目的でのみ利用することが明示されています。
著作権、商標権などの権利侵害
生成AIは、インターネット上の膨大なデータを学習するため、著作権や商標権で保護された情報も学習データに含まれる可能性があります。
その結果、生成AIによって作成されたコンテンツが、意図せず著作権や商標権を侵害してしまうリスクがあります。
生成AIは、創造性を高める強力なツールですが、同時に権利侵害のリスクも伴います。
利用者は、そのリスクを理解した上で、責任を持って利用することが大切です。
ハルシネーションリスク
生成AIは、革新的な技術として注目されていますが、ハルシネーションと呼ばれる、事実とは異なる情報を出力するリスクが存在します。
これは、学習データの偏りや不足、そして生成AIの複雑な内部構造によって引き起こされます。ハルシネーションが発生する原因は以下の通りです。
- 学習データの偏り: 特定の視点や情報に偏ったデータで学習すると、偏りに基づいた誤った情報を生成する可能性があります。
- 学習データの不足: データ量が不足していると、AIはデータ間の関連性を正しく認識できず、事実と異なる情報を生成する可能性があります。
- 生成AIの複雑な構造: 内部構造が複雑なAIは、学習データのパターンを過剰に学習し、現実には存在しない情報を生成する可能性があります。
生成AIは、創造性を高める強力なツールですが、同時にハルシネーションリスクも伴います。 利用者は、そのリスクを理解した上で、適切な対策を講じる責任があります。
Claude 2の将来性
Claude 2は、Anthropic社が開発した革新的な言語モデルであり、AIの未来を切り拓く存在として大きな注目を集めています。
卓越した能力と潜在力
Claude 2は、従来の言語モデルを超えた高い能力と潜在力を備えています。
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- 対話力: 人間と自然な会話ができるだけでなく、複雑な質問にも的確に答え、議論や交渉にも対応できます。
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- 創造性: 詩、コード、脚本、音楽作品など、様々な形式の創作活動を行い、独創的な作品を生み出すことができます。
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- 推論力: 論理的思考に基づき、問題解決や意思決定を支援します。
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- プログラミング力: Pythonなどのプログラミング言語を理解し、簡単なプログラムを生成することができます。
これらの能力は、様々な分野で活用される可能性があり、社会に大きな変革をもたらす可能性を秘めています。
応用分野の広がり
以下のような様々な分野で活用されることが期待されています。
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- 教育: 個別指導や教材作成、教育ゲーム開発など、教育現場での革新を推進します。
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- 医療: 患者とのコミュニケーション、診断支援、治療計画の作成など、医療現場での効率化と質向上に貢献します。
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- カスタマーサービス: 顧客対応の自動化、FAQ作成、チャットボット開発など、顧客満足度向上に役立ちます。
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- エンターテイメント: 小説、脚本、音楽作品などの創作活動、ゲーム開発、バーチャルアシスタントなど、エンターテイメント業界の新たな可能性を切り拓きます。
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- 科学研究: データ分析、論文執筆、実験計画の立案など、科学研究の効率化と加速に貢献します。
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- ビジネス: 資料作成、プレゼンテーション、顧客との交渉など、ビジネスシーンでの効率化と生産性向上に役立ちます。
Claude 2の応用範囲は今後さらに広がり、様々な分野で革新を起こすことが期待されています。
技術革新の加速
Claude 2は、AI技術の更なる発展を促進する役割を担います。
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- 新しいAIモデルの開発: Claude 2の技術を基盤とした、より高度なAIモデルの開発が期待されます。
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- AI研究の加速: Claude 2は、AI研究の新たなツールとして活用され、AIに関する理解を深め、新しい発見や発明につながります。
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- 社会課題の解決: Claude 2は、教育、医療、環境など、様々な社会課題の解決に貢献できる可能性があります。
Claude 2は、AI技術の進化を牽引し、より良い未来を創造する力となるでしょう。
倫理的な課題への取り組み
Claude 2の将来性において、倫理的な課題への取り組みは不可欠です。
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- 偏見や差別: Claude 2は、学習データに含まれる偏見や差別を反映する可能性があります。公平性と倫理性を確保するために、学習データの選定やモデルの開発に注意が必要です。
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- 悪用: Claude 2は、悪意のあるユーザーによって悪用される可能性があります。悪用を防ぐための対策として、セキュリティ対策や利用規約の策定が重要です。
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- 説明責任: Claude 2の判断や行動の説明責任を誰がどのように負うのか、明確なルールが必要です。
Claude 2を上手に使うコツ
Claude 2はほかのAIツールと同様に。プロンプト(呪文)が必要です。具体的には以下の3つを意識しましょう。
- タスクを説明する
- XMLタグを使って強調する
- Claude 2の短期記憶を意識する
まず、タスクを説明するというものですが、Claude 2は「一緒に仕事をする人」と想定するといいでしょう。
Claude 2は対話型AIとして設計されているので、一緒に働く人という認識でプロンプトを組むようにするとうまくいきます。
言葉の定義ははっきりと、そして何を行えばそれが正解なかを明確に設定することです。
Claude 2を始めとしたLLMは、仕組み上、回答を正確に行わない、つまり「ウソをつく」ことがあります。
これを「ハルシネーション」といいます。その場合には「わからないことはわからないといって」とプロンプトに書いておくといいです。
そして1回の回答で完璧なものを目指すのではなく、段階的に応えに近づくように会話を続けるのもポイント。
Claude 2に関するよくある質問
Claude 2は無料?
Claude 2は無料・有料どちらも用意されています。
ただし無料版のほうは1日30回という回数制限に限りがあるので注意しましょう。
24時間たてばまた回数上限がリセットされるようになります。
なお有料の場合は以下の金額がかかります。
Claude Pro | 月額20ドル |
---|---|
Perplexity Pro | 月額20ドル(年払いの場合は200ドル) |
Amazon Bedrock | 要問い合わせ |
また、有料プランの方が無料版と比較して自由度が高くなりますが制限が全くなくなるわけではありません。
Claude Pro は、無料プランと比べて少なくとも5倍の使用量を提供する有料プランです。
会話が比較的短い場合、8時間ごとに少なくとも100通のメッセージを送信できます。
Claude 2はどこで使える?
日本版で用意されているのは以下の3種類です。
- Poe
- Slack
- Vercel AI Playground
まとめ
Claude 2の使い方について解説していきました。Claude 2は、タスクを並行してこなせるところから、作業効率の向上に使えるのが特徴です。
また、セキュリティ対策にも力を入れているので初めてAIを使う人でもある程度安心できるでしょう。
ChatGPTと比較して比較的新しい情報も学習しているので、情報の鮮度を求める際にも及第点といえるのではないでしょうか。
誰でも無料で始められるので、ぜひ登録してみませんか?