借用書の書き方2023年12月最新【借用書をしっかり書いてトラブルを防ごう】

借用書を書きたいけど、どうやって書いたらいいかわからない…

そんなあなたに向けて、この記事では

についてご紹介していきます。

借用書を書く際に覚えておかないといけない9つの項目

覚えておかなければならない9つの項目があります。

これがなければ「メモ程度」として扱われる可能性もあるため必ず記載しておかなくてはなりません。また、借用書とは借りる側の視点で書くものです。

①表題	借用書であるということを明記します。
②借用金額	後々の利息等を加算せずに貸した金額である元金を記述します。
③利息の取り決め	利息つまり金利はいくらになるのかを明記します。この時、利息を取らないとしても無利息であることを明記します。 利息の取り決めを明記しなかった場合、無利息の扱いになります。また利息を約束しても実際にその利率を決めていなかった場合、年5％になります。（民法第404条）
④返済期日	返済までの期間を明記するのではなく、何年何月何日までにと明記します。この期日が明記されていない場合は、返済の請求は貸した側の自由で行うことになりますが、急な返済催促はトラブルのもとになりかねません。
⑤返済方法	貸主に持参して手渡しとするのか、もしくは振り込みによる返済とするのかを明記します。記載されていなければ持参での返済です。
⑥金銭受領	お金を貸した、ではなくお金を借りたという借主視点での明記です。
⑦金銭受領日	貸したお金を借主が受け取った日を何年何月何日と明記します。
⑧借主の住所氏名と押印	借主の住所、氏名と印鑑です。シャチハタではない印鑑を使用します。
⑨貸主の氏名	貸した自分の氏名を明記します。

借用書の書き方に注意！

証拠にもなり得る重要な証明書です。

そのため当人同士が理解していればいいものではなく第三者が見ても明確にならなくてはなりません。

借用書のテンプレート

まずは実際の借用書テンプレートを使ってどのように書くのかを見てみましょう。明記する場所、書き方がわかります。

自由にお使いいただける借用書のひな形です。重要な9つすべての項目を使っています。

知っておきたい「念書」の意味

一筆書いてもらう、念書を書いてもらう、そのように使っている言葉ではありますが、誓約書としても使われています。

証拠書類になるかといえばその限りではないものの返済が遅れたときには一筆書いてもらうとよいでしょう。

後々のトラブルを防ぐためにも借用書をしっかり書こう

金銭の貸し借りはトラブルの元。

それは消費者金融や銀行などの金融機関から借り入れる場合だけではなく、個人間の貸し借りにもいえることです。

むしろ個人間での貸し借りこそ危険なものです。

	全事件	民事・行政事件	刑事事件	家事事件	少年事件
平成23年	4059782	1985305	1105826	815523	153128
平成24年	3798126	1707715	1098989	857237	134185
平成25年	3614236	1524023	1050716	916409	123088
平成26年	3494100	1455716	1018673	910687	109024
平成27年	3529977	1432279	1032791	970018	94889

全裁判所の全新受事件の推移です。ダントツで民事、行政事件が多いことがわかります。

民事とは、生活関係に関する事柄の事件でありお金の貸し借り、雇用問題、知的財産権などがあります。

お金のトラブルは非常に多いことがわかる統計です。個人間では解決のめどをつけることができずに法廷での決着をつけなければならないのは珍しいことではないのでしょう。

口約束ほど危険なことはありません。書面の取り交わしがあってはじめて後々のトラブルを防ぐ効力になりえます。

借用書、そして返済が遅れたときに取り交わす念書、これらは証拠としての威力を発揮するものです。

まとめ

いかがでしょうか？

借用書をしっかりと書けるようにして未然に防げそうなトラブルを事前に防げるようにしましょう。