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絵画の号2万円基準は廃止?今の判定と注意点

執筆・編集:法人向けアート(絵画)購入・レンタルの事業者DB 編集部(運営 合同会社Radineer)/更新日 2026年11月6日

絵画を「号当たり2万円」で減価償却資産かどうか判定するのは、平成27年の通達改正より前の取扱いです。分かれ目は平成27年1月1日です。それより前に取得し、非減価償却資産としていた絵画は、適用初年度に再判定したかどうかで今の扱いが分かれます。[1]

まず、手元の絵画ごとに取得日と、適用初年度に資産の区分を変えたかを帳簿で見てください。

絵画の「号2万円」基準は今も使えるのか:改正前と今の比較

国税庁のFAQによると、改正前は2つの物差しで美術品が減価償却資産かどうかを判定していました。1つは美術年鑑等に登載された作者の作品かどうか、もう1つは取得価額が1点20万円(絵画は号当たり2万円)以上かどうかです。[1]

比べる点 平成27年1月1日より前に取得した絵画 平成27年1月1日以後に取得した絵画
判定に使う物差し 改正前の物差しで判定していた。非減価償却資産としていたものは、適用初年度に再判定して区分を変えられた 改正後の新しい取扱い [1]
号当たり2万円の目安 上記のとおり 新しい取扱いでの金額の線は、この記事の資料には書かれていない [1]
償却できるかどうか 非減価償却資産としていたものは、再判定で減価償却資産に変えた場合に限り償却できる 新しい取扱いで判定する [1]
再判定しなかった場合 従前どおり減価償却できない 対象外(もともと新しい取扱いで判定) [1]

「廃止」という言葉について、国税庁は「通達を改正した」と説明しています。[1]

新しい取扱いの金額の線と、平成27年1月1日より後に改正があったかどうかは資料には書かれていないので、国税庁のFAQの最新版と顧問税理士に確かめてください。

号2万円の基準はなぜ見直されたのか

国税庁は、美術年鑑の掲載基準がまちまちだという指摘と、20万円の基準が低すぎるという指摘を挙げています。そのうえで専門家の意見を踏まえて通達を改正した、としています。[1]

号当たり2万円という目安は、絵画の大きさを号数で表すことが前提でした。号数がはっきりしない絵画について、当事者が次のように書いた投稿があります。[1]

[2]

改正後の取扱いで号数をどう扱うかは、この記事の資料には書かれていません。

平成27年より前に買った絵画は、今どう扱うか

平成27年より前に取得し、非減価償却資産としていた絵画もあります。改正は過去にさかのぼらないため、適用初年度より前の年度の償却をやり直すことはありません。[1]

当時の申告書と固定資産一覧で、適用初年度に区分を変えた記録があるかを見てください。

改正前に号数と金額で絵画を書き留めていた当事者の投稿もあります。

[3]

手元の絵画について、次の項目を1点ずつ確認してください。

今、会社に絵画を置く方法と事業者の例(号2万円の時代との違い)

今は、絵画を購入するほかに、レンタルやサブスクで置く事業者もあります。当サイトの事業者一覧で、公式サイトで確認できた事業者は14件で、内訳はレンタル7件、販売4件、サブスク2件、リース1件です。公式サイトが見られない・事業終了・処分歴などに当たる掲載は0件です。[4]

下の表の金額の欄は、2026-11-02に確認した各社公式サイトの記載を引用したものです。記載は変わることがあります。[4]

事業者(運営) 形態 公式サイトの金額の記載
アートリエ(株式会社ウェルビーイング阪急阪神) レンタル(サブスク)/販売 月額 3,800円〜 気軽にレンタル(作品は10,000円〜購入可能) [5]
アール・ド・ヴィーヴル アートリース(社会福祉法人アール・ド・ヴィーヴル) リース(レンタル) リース料は、月々5500円より。 [6]
GALLERY MARGHU レンタルアート(株式会社MARGHU) レンタル(リース) プレミアムプラン 3年契約 8,000円+税/月(ライトプラン 1年契約 10,000円+税/月) [7]
江夏画廊 絵画レンタルサービス(江夏画廊株式会社) レンタル 月額11,000円(税込)から [8]
朝日画廊 絵画レンタル(朝日画廊株式会社) レンタル 月額1,050円から [9]
ギャラリー四季 絵画レンタル(ギャラリー四季株式会社) レンタル ¥1,210(月額・税込) [10]
レント 絵画レンタル(株式会社レント) レンタル 3000円/月~(表示価格は全て税抜) [11]
club Fm(アートアンドリーズン株式会社) レンタル/販売 5,280円/月(1作品XS~XLサイズ) [12]
ARTerrace RENT(株式会社ARTerrace) サブスク(工芸作品レンタル) 月額11,000円〜/1作品 [13]

対応地域の記載がある事業者もあります。アール・ド・ヴィーヴルは「小田原市内は配達無料。市外については配送出張費をいただいています。」と記載しています。GALLERY MARGHUは掛け替えに伺える範囲(ギャラリー所在: 福岡県久留米市・熊本県合志市)、江夏画廊は「東京23区内の法人様へ」、朝日画廊は「全国にお届け」と記載しています。[6,7,8,9]

販売の事業者は、バンクオブアート(株式会社シクミーズ、法人向けアート販売・リセール)、翠波画廊(株式会社ブリュッケ、法人購入の案内あり)、Amalgam Art Gallery(株式会社Amalgam)、WASABI(株式会社NOMAL、販売/オーダー制作)です。サブスクの事業者には、Casie for Business(株式会社Casie)もあります。[14,15,16,17,18]

この記事は特定の事業者を勧めるものではありません。レンタル料やリース料、サブスク料金の税務上の扱いはここでは調べていないので、顧問税理士に確かめてください。

よくある質問

Q. 平成27年より前に買った絵画を再判定して減価償却資産に変えた場合、いつから償却しますか。

A. 平成27年1月1日以後に最初に始まる事業年度(適用初年度)から償却します。改正は過去にさかのぼらないため、それより前の年度の分は償却しません。

Q. 平成27年より前に買った絵画を再判定して減価償却資産に変えるとき、中古資産の耐用年数を使えますか。

A. 使えません。平成27年より前に取得した美術品で資産区分を変更するものには、中古資産の耐用年数(耐令3条1項)は適用できません。

Q. 当サイトの事業者一覧に載っていない事業者は、どのような事業者ですか。

A. 公式サイトが見られない事業者、事業を終えた事業者、処分歴などがある事業者は載せていません。一覧に載せたのは、公式サイトで確認できた14件です。

Q. 絵画を扱う事業者が、金融商品取引業の登録を持っているかは分かりますか。

A. 一覧に載せた事業者はどれも、2026-11-02に確認した時点で、公式サイトに金融商品取引業の登録番号の記載を確認できませんでした。

参考資料

  1. 国税庁「美術品等についての減価償却資産の判定に関するFAQ」(FAQ本文は平成27年1月1日現在の法令・通達に基づく(FAQ自身の注記))https://www.nta.go.jp/law/joho-zeikaishaku/hojin/bijutsuhin_FAQ/index.htm
  2. 「Yahoo!知恵袋の投稿」(2011/8/3 18:33)https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1468049049
  3. 「Yahoo!知恵袋の投稿」(2013/10/31 9:58)https://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q13115726608
  4. 各事業者の公式サイト(2026-11-02確認)https://radineer.asia/kaiga-setsuzei/
  5. 各事業者の公式サイト(2026-11-02確認)https://biz.artelier.co.jp/
  6. 各事業者の公式サイト(2026-11-02確認)https://artdevivre-odawara.jp/work/artlease.php
  7. 各事業者の公式サイト(2026-11-02確認)https://marghu.jp/rent/
  8. 各事業者の公式サイト(2026-11-02確認)https://enartsu.co.jp/rental/
  9. 各事業者の公式サイト(2026-11-02確認)https://asahi-gallery.co.jp/rental/system.asp
  10. 各事業者の公式サイト(2026-11-02確認)https://www.gallery-shiki.co.jp/
  11. 各事業者の公式サイト(2026-11-02確認)https://art.rent.co.jp/
  12. 各事業者の公式サイト(2026-11-02確認)https://clubfm.jp/
  13. 各事業者の公式サイト(2026-11-02確認)https://rent.arterrace.jp/
  14. 各事業者の公式サイト(2026-11-02確認)https://bankof-art.com/
  15. 各事業者の公式サイト(2026-11-02確認)https://www.suiha.co.jp/
  16. 各事業者の公式サイト(2026-11-02確認)https://amalgamgallery.com/
  17. 各事業者の公式サイト(2026-11-02確認)https://wasabi-nomal.com/pages/for-business
  18. 各事業者の公式サイト(2026-11-02確認)https://forbusiness.casie.jp/

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