カードローンを利用したことがある人ならば、一度はこういった疑問を抱いたことはないでしょうか?
一部のネットの口コミでは、
- 銀行系カードローンのほうが消費者金融大手より審査が厳しい
- 各賃貸業者によって審査通過率が異なる
といった情報のやり取りがなされています。
実際、私自身が過去にカードローンを利用した際、銀行系カードローンは過去三年間で5社審査落ちしています。
実際のところはどうなのでしょうか?
この記事では、
- はじめてキャッシングを利用される方におすすめのカードローンをランキング形式で紹介
- カードローンの審査難易度について独自の視点で分析
の2つのポイントについて解説していきます。
審査通過率が高めなカードローンはどこ?
正直、誰しも審査に落とされることはあまり気分の良いものではありません。
審査落ちしたくないので、できるだけカードローンの審査通過率が高めな金融機関を選びたいものです。
審査の甘いカードローン業者なんて存在するの?
審査の通過率は個々人によって異なってきます。
絶対的に審査が甘いカードローン業者など存在しません。
審査が甘いといった宣伝をしているカードローン業者のほとんどは、ヤミ金(違法業者)である可能性が高いです。
万が一審査申し込みをしてしまうと、借り入れできないどころか、保証料という高額の金銭や担保、保証人を要求されたりします。
借り入れできた場合でも、違法な暴利をつけられ、保証人などに迷惑をかけることになります。間違ってもヤミ金には手を出さないように気をつけましょう。
正規のカードローン業者は信用機関に照会する
正規のカードローン業者は審査を行う上で、信用情報機関に申込者の個人信用情報を照会し、過去の金融事故情報について確認しています。
カードローンの審査は決して厳しくはない
かといって、カードローンの審査は厳しいと考える必要はありません。
もちろんブラックの方や債務整理した方などは厳しくないと言えば嘘になりますが、これまでカードローンの利用などをしていない方であれば、決してカードローンの審査は厳しくありません。
あえて審査の厳しい会社を選ぶ必要はない
ただ、カードローンの審査を受ける上で、審査の厳しいところをあえて選ぶ必要性はないでしょう。
今回、カードローンの審査をはじめて受ける方におすすめしたいカードローンサービスをランキング形式でまとめてみました。
お金を借りる際の参考にしてみてくださいね。
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大手消費者金融3社の審査通過率を比較
審査の通過しやすさは、
- 審査通過率
- 成約率
- 新規貸付率
といった数字が参考になります。
大手消費者金融のうち審査通過率をIR情報に公表している3社の数値をまとめてみました。
会社 | 通過率 |
プロミス | 42.6% |
アイフル | 44.3% |
アコム | 48.9% |
カードローンの審査は甘い?厳しい?
昨今のカードローンの審査難易度は実際のところどうなのでしょうか?
私の結論としては、
- カードローン業界の環境の変化
- インターネットによる情報収集のしやすさ
こういった観点から審査通過率が高まっている傾向にあると思います。
カードローン業界の環境の変化
貸金業法(サラ金規制と呼ばれる)の総量規制が施行された結果、消費者金融を中心にカードローンの利用者は格段に減り、さらに追い打ちをかけるように全国規模で過払い金訴訟が発生しました。
街中のどこにでもあった消費者金融の看板はあっという間に撤去され、消費者金融冬の時代が到来したことは言うまでもありません。
当時のカードローンは店舗契約や自動契約機契約が主な契約方式でした。
これは対面方式を重要視していたこともありますが、他に契約方法が存在しなかったことも理由になります。
一方、近頃はどうでしょう。多くの消費者金融や銀行カードローンはWEB完結契約を用意しています。
このWEB契約とは、インターネットを利用できる方であれば、自宅でも外出先でもいつでもどこでも審査を受けることができます。
圧倒的に利便性が良くなり、これまで
- 誰かに見られたくないからカードローンの審査は受けたくないといった方
- 収入証明書の提出や本人確認の電話連絡が嫌だったという方
が、カードローンの審査を受けるようになりました。
つまり、これまでの審査の方式では受けなかった方々が、WEB契約の発展により審査を受けるようになったことで、新規貸付が増えたのです。
しかも、前述した理由の方であればスーパーホワイトの可能性が高く、結果的に審査を通りやすい原因に繋がったといえます。
インターネットによる情報収集のしやすさ
ひとつめの理由は環境的要因になりますが、ふたつめの理由はインターネットの発達が影響していることです。
これまでカードローンの審査は実際に審査を受けた方以外は雰囲気すら知ることができませんでした。
しかし近年のインターネットの発達に伴って、カードローンの審査の雰囲気を簡単に知ることができます。
実際に体験した方の体験談や口コミ、はたまたカードローンを受ける際にアドバイスを提供しているサイトなど、多数の情報が溢れ返っています。
つまり、誰もが多数の情報を知ることができ、事前にきちんと準備したうえで審査を受ける方が増えたのです。
少なからずとも収入を得ていない無職の方が審査を受けても基本的に無駄になることは、カードローンの審査を受ける予定の方の大半が知っていることでしょう。
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消費者金融と銀行系カードローンどっち?
消費者金融と銀行系カードローン、どちらのほうが審査に通過しやすいのでしょうか?
専業主婦・学生なら銀行系カードローンがおすすめ
最近は、専業主婦の方でもカードローンの審査を通ることが珍しくなくなってきました。
少しでもカードローンやキャッシングのことを知っている方であれば、間違っていると感じたかもしれません。
なぜなら無収入の方(フリーター・ニート・専業主婦など)に対しては貸金業法(俗に言うサラ金規制)の総量規制によって貸付は禁止されているはずだからです。
確かに貸金業法の総量規制は無職の方や専業主婦の方が審査に通らない根本ですし、また収入の1/3以上の借り入れを禁じているため、働いている方でも貸付不可の可能性すらあります。
しかし、同じカードローンでも、消費者金融と銀行系カードローンでは仕組みが異なります。
言うなればクレジットカードのショッピング枠は割賦販売法に基づいていることと同義になります。
消費者金融は総量規制が適用される
消費者金融は前述したように貸金業法の総量規制に則っています。
つまり専業主婦の方を対象に貸付はしていないのです。ただし、配偶者貸付という例外もあります。
この配偶者貸付制度が適用できる消費者金融は非常に少ないので、今回は配偶者貸付の説明は省きます。
銀行系カードローンは総量規制適用外
一方で銀行系カードローンは、銀行業法に則って融資を行っています。
銀行業法は貸金業法の総量規制の対象外なので、専業主婦の方に貸付しても構わないということになります。
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カードローン審査の流れは?
各カードローン業者によって多少の違いはありますが、一般的なカードローンは
- 申し込み
- 個人情報を照会した審査(仮審査)
- 担当者による社内審査(本審査)
- 審査結果を本人に通達
といった流れで審査が進められます。
申し込み
この時点で、申込者の基本情報を提出することになります。
個人情報を照会した審査(仮審査)
信用情報を照会し、申込者の事故情報を確認します。 万が一、金融事故が確認された場合、この時点で社内審査をすることもなく、却下となるケースもあります。
担当者による社内審査(本審査)
信用情報を確認した上で、申込者から提出された申込内容や本人確認書類、収入証明書の情報をもとに担当者が審査します。 本人確認書類や収入証明書には下記の書類が使えます。
本人確認書類
- 健康保険証
- 運転免許証
- パスポート
- 在留カード
- 特別永住者証明書(外国人登録証)
収入証明書類
- 源泉徴収票
- 所得証明書
- 税額通知書
- 確定申告書
- 給与明細書
在籍確認とは
在籍確認とは、勤務先項目に申込者が記入した会社に本当に働いているのか確認するために貸金業者から職場に電話がかけられます。 大半の消費者金融や銀行カードローンが審査の段階で、在籍確認を行っています。
審査結果を本人に通達
様々な要素を審査した上で可否を決め、最終的に申込者本人に融資可能額を通達します。
最近では、審査スピードをウリにしているカードローン業者も多く、申し込みしてから数分で審査結果がわかる場合もあります。
カードローンの審査基準を理解して審査通過率をあげよう
審査通過率だけで判断するのではなく、事前に審査基準について把握しておくことで審査に通過する可能性を高めることができます。
カードローンの審査基準は各金融機関ごとに独自の審査基準が設けられています。
- 氏名、旧姓、生年月日
- 独身、既婚
- 自宅住所
- 自宅電話番号、契約者
- 携帯電話番号、契約者
- 保険種類
- 年収、収入
- 扶養家族、子ども人数
- 他社借入件数と借入残高
- 住居種類、入居年月日
- 家賃、住宅ローンの月払いや年間支払いの金額
- 勤務先名、電話番号、業種、社員数
- 入社年月、勤続年数
- 役職、仕事内容、勤務形態、収入形態
カードローンの申し込み時にはこのような項目の入力を求められます。
多少の言葉の違いはあるかもしれませんが、他のカードローンでも同様の内容を入力する必要があります。
これらの入力情報を元に、スコアリングシステムによって審査結果が出る仕組みになっています。
カードローン審査のスコアリングシステムってなに?
入力した情報は、それぞれ属性ごとに細かく点数がつけられます。 項目それぞれに得点をつけて(スコア)、点数化(スコアリング)することで、項目すべての合計点を算出し、申し込みの合格・不合格という結果をシステム的に出します。
どの属性、どの項目を重点的に評価しているのかは、各金融機関ごとによって異なります。
しかし、属性ごとに得点が高いもの、得点が低いものは共通います。 申し込み内容の項目とスコアリングの目安について詳細をみていきましょう。
独身・既婚、家族構成・子どもの人数
職業 | 点数 |
---|---|
公務員・上場企業に勤めている会社員 | 5 |
会社員 | 4 |
自営業・フリーランス・派遣社員・アルバイト・外資系企業に勤めている会社員 | 3 |
水商売・芸能人・娯楽業(パチンコなどのギャンブル) | 2 |
日雇い労働者 | 1 |
独身でかつ家族と同居している方がもっとも高評価になります。
実家に住んでいれば、家賃や生活費などの出費もかからず扶養家族もいないとなると、返済はかなり期待できると判断されます。
住居種類
家族構成 | 点数 |
---|---|
独身(家族同居) | 4 |
既婚(子ども無) | 3 |
既婚(子ども有) | 2 |
独身(家族別居) | 1 |
居住年数
住居種類 | 点数 |
---|---|
持ち家(自分名義) | 5 |
持ち家(家族名義) | 4 |
社宅 | 3 |
賃貸 | 2 |
公営住宅 | 1 |
職業、勤務先
居住年数 | 点数 |
---|---|
10年以上 | 5 |
5〜10年 | 4 |
1〜5年 | 3 |
半年〜1年 | 2 |
半年未満 | 1 |
勤続年数
勤続年数 | 点数 |
---|---|
10年以上 | 5 |
5〜10年 | 4 |
1〜5年 | 3 |
半年〜1年 | 2 |
半年未満 | 1 |
年収
年収 | 点数 |
---|---|
400万円以上 | 3 |
200〜400万円 | 2 |
200万未満 | 1 |
新規貸付に強いカードローンはどこ?
新規貸付に強いといえるカードローンは、アコムです。
アコムは消費者金融最大大手のカードローンで、街頭広告やテレビCMなどでよく見かけることもあるかと思います。
知名度抜群なので、はじめてカードローンを利用される方はアコムを利用されるケースが多いようです。
したがって、自然と新規貸付が多く、若年層を中心とした新規顧客の審査を大量にこなしているので
- どういう人ならきちんと返済してくれるか
- どういう人は返済が滞納しがちになるのか
といった新規貸付ノウハウが十分に蓄積されています。
そのためアコムは若年層への新規貸付に強いといえます。はじめてカードローンを利用される方はアコムをおすすめします。
銀行系カードローンも同じ傾向にある
アコムは消費者金融なのですが、銀行系カードローンの保証事業での実績も抜群です。
ソニー銀行カードローン
といった銀行系カードローンは保証会社としてアコムを利用しており、審査を委託しています。
したがって、20代への新規貸付がアコム同様強い傾向にあります。
銀行系カードローンは消費者金融よりも審査が厳しいと思われがちですが、実際にはそうではなく保証会社を見て審査難易度を判断することで借り入れしやすくなるでしょう。
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カードローンの審査に通るコツって?
カードローンの審査に確実に通る方法は残念ながらありません。
しかし、次の7点に気をつければ審査通過率を高めることは可能です。
借入件数を減らす
借入件数が少なければ少ないほど、カードローン審査では有利に働きあります。 すでに複数の消費者金融や銀行カードローンから借金をしている場合は、完済できるカードローンは完済して借入先件数を減らしましょう。
借入総額を減らす
カードローンの審査の上では、借入総額も少ない方が有利です。 減らせるようであれば、新たにカードローンの審査に申し込む前に減らしておきましょう。 なお、審査においては、借入総額よりも借入件数の方が重視されます。まずは、借入件数を減らす方を優先しましょう。
審査時の借入限度額を低めに希望する
銀行系カードローンや消費者金融は、借入額(融資額)が大きいほど審査が慎重にならざるを得ません。 したがって審査通過率を高めたいのであれば、最初は少額を希望してある程度返済実績を積んだ上で増額を希望しましょう。
クレジットカードのキャッシン枠を使わないもしくは解約する
ご存じの方は少ないかもしれませんが、実はクレジットカードのキャッシング枠も借入件数にカウントされてしまいます。 利用していなくてもキャッシング枠が付いているだけで借入件数に含まれてしまうので、利用していないキャッシング枠付きクレジットカードは解約してしまいましょう。 なお、キャッシング枠が付いていないクレジットカードについては解約する必要はありません。
カードローンの複数申し込みは絶対にしない
カードローンに申し込むと信用情報機関に申込情報が記録されます。この申込情報が1ヶ月以内に3つ以上ある場合、審査に落ちる可能性が高まります。 申込情報が1ヶ月以内に3つ以上あるということは、お金に困っていることが明白だからです。いわゆる「申込ブラック」という状態です。 複数のカードローンに申込んだほうが、審査通過の確率が高くなりそうな気がしますが、それは間違いです。 審査に通過したければ、申込をするカードローンを2社までに絞ったほうがよいでしょう。 また、すでに3つ以上のカードローンに申し込み済みの場合は、申込情報が消える6ヵ月後を待ってから再度申し込みしたほうがよいでしょう。
カードローンの審査では嘘をつかない
当たり前の話ですが、審査では絶対に嘘をつかないようにしましょう。
金融情報は、すべて履歴が残っており、カードローン業者に把握されています。
嘘をつくと心象が悪くなり、審査に落とされる確率が高くなるので、必ず嘘をつかないで正直に審査を受けましょう。
申し込みの記入ミスをしない
これも当たり前の内容です。
記入ミスをしてしまうと、嘘をついていると勘違いされます。丁寧に記入ミスをしないように気をつけましょう。
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まとめ
いかがでしたか?
銀行カードローンの審査でも
- 収入
- 雇用形態
の制限を設けていないところも多いです。
なにより
- 貸金業法の総量規制
- 専業主婦の方が審査を受けられる
といったポイントが、銀行カードローンの審査難易度↓と言われている理由になります。
総量規制の存在
貸金業法の総量規制は年収の1/3以上の借入を禁じた法律になり、いわゆるサラ金規制と呼ばれています。
サラ金とはつまり消費者金融の意味になりますので、消費者金融のみを締め付けた法律になります。
一方、銀行カードローンは銀行業法に則っており、貸金業法の締め付けから逃れていることが実情です。
したがって消費者金融からお金を借りていて、総量規制の対象になっている方や自身に収入のない専業主婦の方でも融資を受けられる最後の砦のような存在でもあります。
また銀行カードローンは金利が低いので、おまとめローンとして活用している方も少なくありません。
自身の属性によほど自信のない方以外は、銀行カードローンの審査を受けてみて損をすることはありません。
消費者金融のメリットは無利息期間
ただ、消費者金融は無利息期間を設けているところが多くありますので、給与の前借り感覚でも利用できます。
あらゆる側面を考慮したうえで、消費者金融にするべきか銀行カードローンにするべきか、はたまたどこのカードローンを選ぶべきか、よくよく検討しておくことが大事になるでしょう。
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