AI SASE/SSE(セキュアサービスエッジ)プラットフォーム比較2026|Zscaler・Prisma Access・Netskope・Cloudflare One・Cato Networksで「社外からの接続を安全に・速くつなぐ」を実現する
Zscaler・Prisma Access・Netskope・Cloudflare One・Cato Networksを徹底比較。社員がどこからでも会社のアプリやインターネットに安全につなげるよう、ネットワークとセキュリティをクラウドで一体化するSASE/SSEを、保護範囲・接続の速さと拠点対応・ゼロトラストとアクセス制御・データ保護とAIの活用・料金の視点で解説します。在宅やクラウド時代の安全な接続の選び方がわかります。
2026年、社員は「会社の外からクラウドにつなぐ」が当たり前になった
2026年でも、多くの会社では社員が在宅や外出先から、クラウド上のアプリやインターネットに直接つなぎます。しかし、守りの仕組みはオフィスの中を前提に作られたままで、社外からの接続に追いついていません。社外接続が増える進め方では「すべての通信を一度オフィスに集めてから外に出すため遅くなる」「在宅や拠点ごとに守りがばらつく」「誰がどのアプリにつないでいるか把握しきれない」といった詰まりが起きます。「社外からの接続が遅くて業務が滞る」「在宅と拠点でセキュリティがバラバラ」「クラウド利用が見えず守りきれない」——これが社外接続の守りで起きている詰まりです。
この課題に答えるのがAI SASE/SSE(セキュアサービスエッジ)です。社員がどこからでも会社のアプリやインターネットに安全につなげるよう、これまで別々だったネットワークとセキュリティの機能をクラウド上で一体化し、接続元に近い場所で守りをかける仕組みで、速さと安全性、管理のしやすさをまとめて高められます。通信の中身を見て怪しいものをふせぎ、誰がどのアプリにつなぐかを必要な分だけ許し、社内外を問わず同じ守りをかけることで、情報システム部門は「拠点ごとに守りを作る」のではなく「クラウドで一元的に守る」ことに集中できます。本記事では代表的な5つ——Zscaler・Prisma Access・Netskope・Cloudflare One・Cato Networks——を、保護範囲・接続の速さと拠点対応・ゼロトラストとアクセス制御・データ保護とAIの活用・料金の観点で比較します。
主要なAI SASE/SSEプラットフォームの比較
Zscaler|クラウド型セキュリティの先駆けで保護範囲とゼロトラストに強い、社外接続の守りを固めやすい
Zscaler(ゼットスケーラー)は、会社の外からインターネットやクラウドアプリにつなぐ通信を、クラウド上で受け止めて安全に中継できるようにすることに力点を置くSSE中心のプラットフォームです。通信をオフィスに集めずクラウドで守り、誰がどのアプリにつなぐかを必要な分だけ許すゼロトラストの考え方に強いのが特徴で、社外接続の守りを土台から作りたい組織に向きます。在宅やクラウド利用が中心で守りを作り直したい企業に噛み合います。クラウド型のセキュリティを起点に固めたい組織の第一候補です。
強み:社外からの通信をクラウドで受け止めて守れる、通信をオフィスに集めずに済むため速さを保ちやすい、誰がどのアプリにつなぐかを必要な分だけ許すゼロトラストを進めやすい、インターネット利用とクラウドアプリの守りを広くカバーしやすい、世界各地に守りの拠点を持ち遠くからの接続にも対応しやすい、守りの状況を見える化しやすい。
弱み:本格活用には接続やアクセスルールの設計が要る、対応する機能や連携の範囲は事前確認が必要、料金は利用者数や使う機能で変わる、効果を出すには運用の体制が要る、高度な使い方には知識と段階的な移行が要る。
向いている用途:在宅やクラウド利用が中心で守りを作り直したい企業、通信をオフィスに集める方式から脱したい組織、ゼロトラストを起点に固めたいケース、社外からの接続を安全かつ速く保ちたい情報システム部門、世界各地の拠点や社員に同じ守りをかけたい企業、クラウド型セキュリティを土台にしたいケース。
Prisma Access|ネットワーク防御の実績を土台にした統合SASEに強い、既存の守りとそろえやすい
Prisma Access(プリズマアクセス)は、ネットワークの防御で実績を重ねてきた基盤を土台に、社外接続の守りとネットワークの機能をまとめて提供できるようにすることに力点を置くSASEのプラットフォームです。これまでのファイアウォールなどの守りと考え方をそろえやすく、ネットワークとセキュリティを一体で扱う統合型の設計に強いのが特徴で、既存の守りと足並みをそろえたい組織に向きます。既存のネットワーク防御を土台に社外接続まで広げたい企業に噛み合います。統合型のSASEを起点にしたい組織の候補です。
強み:ネットワーク防御の実績を土台に社外接続まで守りを広げられる、ネットワークとセキュリティを一体で扱いやすい、既存の守りと考え方やルールをそろえやすい、幅広い守りの機能をまとめて使いやすい、拠点と社員の両方に同じ守りをかけやすい、運用を一つの考え方に集約しやすい。
弱み:扱える範囲が広いぶん設計や運用には体制が要る、本格活用には移行や連携の整備が要る、料金は利用者数や使う機能で変わる、効果を出すにはルールの整理が要る、対応する機能や範囲は事前確認が必要。
向いている用途:既存のネットワーク防御を土台に社外接続まで広げたい企業、ネットワークとセキュリティを一体で扱いたい組織、これまでの守りと足並みをそろえたいケース、拠点と在宅の両方に同じ守りをかけたい情報システム部門、統合型のSASEで運用を集約したい企業、段階的に移行を進めたいケース。
Netskope|クラウド利用の見える化とデータ保護に強い、情報の持ち出しを抑えやすい
Netskope(ネットスコープ)は、社員がどのクラウドアプリを使い、どんな情報をやり取りしているかを細かく見える化し、大事なデータの持ち出しを抑えられるようにすることに力点を置くSSE中心のプラットフォームです。クラウド利用の中身まで踏み込んで把握し、情報が外に漏れないよう通信の中身を見て守るデータ保護の設計に強いのが特徴で、情報の取り扱いを重く見る組織に向きます。クラウド利用を見える化して情報の持ち出しを抑えたい企業に噛み合います。データ保護を起点にしたい組織の候補です。
強み:どのクラウドアプリがどう使われているかを細かく見える化できる、大事なデータの持ち出しを通信の中身を見て抑えやすい、許可していないクラウド利用を把握しやすい、クラウドアプリごとに細かく許す・止めるを設定しやすい、情報の取り扱いにもとづいて守りを組みやすい、利用実態にもとづいて判断しやすい。
弱み:細かく守るぶんルールの設計と運用が要る、本格活用には連携やデータの整備が要る、料金は利用者数や使う機能で変わる、効果を出すには運用を読み解く体制が要る、対応する機能や範囲は事前確認が必要。
向いている用途:クラウド利用を見える化して情報の持ち出しを抑えたい企業、許可していないクラウド利用を把握したい組織、データ保護を重く見るケース、クラウドアプリごとに細かく制御したい情報システム部門、情報の取り扱いにもとづいて守りを組みたい企業、利用実態にもとづいて判断したいケース。
Cloudflare One|世界規模の自社網と導入のしやすさに強い、小さく速く始めやすい
Cloudflare One(クラウドフレア・ワン)は、世界中に広がる自社のネットワークを土台に、社外接続の守りを接続元に近い場所でかけられるようにすることに力点を置くSSE中心のプラットフォームです。もともと持つ広い自社網を活かして接続の速さを保ちやすく、必要な機能から小さく始めて広げやすい設計に強いのが特徴で、手早く導入したい組織に向きます。社外接続の守りを手早く・速く始めたい企業に噛み合います。導入のしやすさを起点にしたい組織の候補です。
強み:世界中に広がる自社網を土台に接続元の近くで守れる、自社網を活かして接続の速さを保ちやすい、必要な機能から小さく始めて広げやすい、社外からのアプリ接続を安全に中継しやすい、インターネット利用の守りを広くカバーしやすい、導入や運用の手間を抑えやすい。
弱み:本格活用にはアクセスルールの設計が要る、対応する機能や連携の範囲は事前確認が必要、料金は利用者数や使う機能で変わる、効果を出すには運用の整備が要る、高度な使い方には段階的な移行が要る。
向いている用途:社外接続の守りを手早く始めたい企業、自社網を活かして接続の速さを保ちたい組織、必要な機能から小さく始めたいケース、社外からのアプリ接続を安全につなぎたい情報システム部門、インターネット利用の守りを広くかけたい企業、導入や運用の手間を抑えたいケース。
Cato Networks|自社の専用網でネットワークと守りを一体化する単一基盤に強い、つなぎと守りをまとめやすい
Cato Networks(カトーネットワークス)は、自社で持つ専用のネットワークを土台に、拠点や社員のつなぎ方とセキュリティを一つの基盤でまとめて扱えるようにすることに力点を置くSASEのプラットフォームです。ネットワークと守りをばらばらに組み合わせるのではなく、一つの基盤に集約して一体で運用できる設計に強いのが特徴で、つなぎと守りをまとめたい組織に向きます。拠点のつなぎ方と守りを一つの基盤でまとめたい企業に噛み合います。単一基盤のSASEを起点にしたい組織の候補です。
強み:自社の専用網を土台に拠点と社員のつなぎ方を安定させやすい、ネットワークと守りを一つの基盤に集約できる、拠点間のつなぎと社外接続の守りを一体で運用しやすい、ばらばらの機器を組み合わせる手間を減らしやすい、同じ守りを拠点と社員にかけやすい、運用を一つの考え方にまとめやすい。
弱み:単一基盤に寄せるぶん移行の設計が要る、本格活用には拠点や接続の整備が要る、料金は利用者数や拠点数、使う機能で変わる、効果を出すには運用の体制が要る、対応する機能や範囲は事前確認が必要。
向いている用途:拠点のつなぎ方と守りを一つの基盤でまとめたい企業、ネットワークと守りを一体で運用したい組織、ばらばらの機器を整理したいケース、拠点と社員に同じ守りをかけたい情報システム部門、単一基盤のSASEで運用を集約したい企業、つなぎと守りをまとめて固めたいケース。
選び方の5つの視点|保護範囲・速さと拠点・ゼロトラスト・データ保護・料金
保護範囲:まず確かめたいのは「何を守りたいか」です。社員のインターネット利用やクラウドアプリの守りが中心ならSSE型のZscalerやNetskope、Cloudflare Oneが噛み合います。拠点間のつなぎ方やネットワークまで含めて一体で扱いたいなら、ネットワークと守りを統合するPrisma AccessやCato Networksが向きます。自社が守りたい範囲を先に決めると、選びやすくなります。
接続の速さと拠点対応:社外接続では「遅さ」が業務の詰まりに直結します。通信をオフィスに集めず接続元の近くで守れるか、世界各地に守りの拠点を持つかを確かめましょう。広い自社網を持つCloudflare Oneや、専用網で拠点をつなぐCato Networksは、速さや拠点対応で噛み合います。社員のいる場所や拠点の広がりを描いてから選ぶと、導入後の体感が変わります。
ゼロトラストとアクセス制御:社外接続では「誰がどのアプリにつなぐか」を必要な分だけ許すゼロトラストの考え方が欠かせません。社内ネットワークにまるごと入れるのではなく、アプリ単位で必要な分だけつなげる仕組みかを確かめましょう。ゼロトラストに強いZscalerのようなものは、社外接続の守りを土台から作るのに向きます。アクセスの考え方を基準にすると、守りの抜けを抑えられます。
データ保護とAIの活用:クラウド利用が増えると、大事な情報が外に持ち出されるリスクが高まります。通信の中身を見て情報の持ち出しを抑えられるか、許可していないクラウド利用を把握できるかを確かめましょう。データ保護に強いNetskopeのようなものは、情報の取り扱いを重く見る組織に向きます。怪しい通信の見つけ方など、AIの活用範囲も合わせて確認しましょう。
運用と料金:料金は利用者数や拠点数、使う機能によって変わるため、自社の社員数や拠点の広がりを見積もったうえで確認するのが確実です。必要な機能から小さく始めて広げられるか、利用者が増えても無理なく伸ばせるかも判断材料になります。最新の料金や対応範囲は変わる可能性があるため、公式での確認が確実です。
導入の進め方|まず社外接続の守りから小さく始める
SASE/SSEの導入は、いきなり全社のネットワークを置き換えず、まず社外からの接続の守りから小さく始めるのが定石です。在宅や外出先からインターネットやクラウドアプリにつなぐ通信を、クラウド上で守る仕組みに少しずつ移します。次に、誰がどのアプリにつなぐかを必要な分だけ許すアクセスの考え方を整え、大事な情報の持ち出しを抑える設定を加えます。運用しながら守りの状況を見える化し、問題がなければ拠点のつなぎ方やネットワークまで一体化する範囲を広げます。最初から完璧を狙わず、社外接続の守りから始めて、一つずつ範囲を広げると、無理なく定着します。
よくある質問
Q. SASEとSSEは何が違いますか?
SSEは、社員のインターネット利用やクラウドアプリの守りなど「セキュリティの機能」をクラウドでまとめて提供する考え方です。SASEは、そのSSEに加えて「ネットワークのつなぎ方(拠点間の接続など)」まで含めて一体で提供する考え方です。守りが中心ならSSE型、拠点のつなぎ方まで含めたいならSASE型、というように、自社が一体化したい範囲で選ぶと噛み合います。
Q. 通信を一度オフィスに集める今のやり方と何が違いますか?
これまでは社外からの通信も一度オフィスに集め、そこで守りをかけてから外に出す方式が多くありました。この方式は通信が遠回りになり遅くなりがちです。SASE/SSEは、接続元に近いクラウド上の拠点で守りをかけるため、オフィスに集めずに済み、速さを保ちやすくなります。在宅やクラウド利用が中心の働き方に噛み合う考え方です。
Q. ゼロトラストとはどういう考え方ですか?
ゼロトラストは「社内ネットワークに入れたから安全」とは考えず、誰がどのアプリにつなぐかをそのつど確かめ、必要な分だけ許す考え方です。社内ネットワークにまるごと入れるのではなく、アプリ単位で必要な分だけつなげるため、もし一つのアカウントが乗っ取られても被害を広がりにくくできます。SASE/SSEはこの考え方を実現する土台になります。
Q. 許可していないクラウド利用(シャドーIT)も把握できますか?
製品によりますが、社員がどのクラウドアプリを使っているかを見える化できるものなら、情報システム部門が把握できていないクラウド利用も把握しやすくなります。Netskopeのようにクラウド利用の見える化に強いものは、許可していない利用をあぶり出すのに向きます。把握したうえで、必要なものは安全に使えるようにし、危ないものは止めると、利便性と守りを両立できます。
Q. 料金はどれくらいかかりますか?
料金は利用者数や拠点数、使う機能によって変わるため、自社の社員数や拠点の広がりを見積もったうえで各社に確認するのが確実です。必要な機能から小さく始めて広げられるか、利用者が増えても無理なく伸ばせるかも合わせて確認すると、導入後の見通しが立てやすくなります。最新の料金は変わる可能性があるため、公式での確認が確実です。
AI Scout編集部
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